爪が伸びるのが早いのはなぜ?原因やネイルの対処法を解説
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爪を切るとき、「このあいだ切ったばかりなのに……」と爪の伸びる早さが気になったことはありませんか?
この記事は、そんな爪が伸びるのが早い理由が知りたい人のために、爪が早く伸びる原因や、ジェルネイル中に爪が伸びたときの対処法について、詳しく解説していきます。
まずは爪の基本を知ろう!
爪の伸びるのが早い理由を知るためには、まず爪の基本を知る必要があります。
爪は何でできているのか、爪はどのようにして伸びるのかなど、あまり意識したことがないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは、爪の基本的な知識を大きく3つに分けて解説していきます。
爪は「タンパク質」からできている
爪はケラチンというタンパク質からできています。
ケラチンは人間の体を構成する主成分の一つで、爪だけでなく皮膚や髪の毛を構成する成分でもあります。
ケラチンとは、繊維状のタンパク質で、水分を多く含んでいるという特徴があり、爪に弾力性やハリを与える役割を担っています。
そのため、ケラチンが不足すると爪が乾燥したり、割れたりする原因となってしまうのです。
爪が伸びるメカニズム
爪は甘皮の下にある「爪母(そうぼ)」と呼ばれる部分で作られます。
爪母で作られた爪は、爪と皮膚の間にある「爪床(そうしょう)」と呼ばれる柔らかい部分の上を滑るようにして外に押し出されていくのです。
爪の根元にある白い部分は「瓜半月(そうはんげつ)」と呼ばれる、爪母で作られたばかりの爪のこと。
瓜半月は水分が多くまだ柔らかい状態で、時間をかけて徐々に角質化していくことで、ピンク色の硬い爪へと変わっていきます。
爪は1日0.1mm、1週間0.7mmほど伸びる
爪の伸びる早さは、手の爪の場合は1日に0.1mmほど、1週間で0.7mm、1ヶ月で3〜4mmほど伸びると言われています。
しかし爪の伸びる早さは人によって異なり、遅い人だと1日に0.08mmほどなのに対して、早い人だと1日に1.2mmほど伸びることも。
足の爪は手に比べると伸びる速度が遅く、1日に0.05mmほど、1ヶ月で1〜2mmほど伸びると言われています。
手の爪がすべて生え変わるには、個人差がありますが4〜6ヶ月ほどかかり、足の爪の場合は8ヶ月〜1年と手の倍ほどの期間が必要とされています。
爪が伸びるのが早い4つの原因
ここまで爪の基本について解説してきました。
ここからはどうして爪が早く伸びるのか、考えられる原因を4つ紹介します。
爪が伸びるのが早いと感じている人は、自分にあてはまる原因がないかチェックしてみましょう。
新陳代謝が良い
爪が伸びるのが早い原因に、もっとも関連することが新陳代謝です。
新陳代謝が良いと、古い角質を体の外に排出し、新しい爪を作ろうとする動きが活発になります。
日常的に運動をしていたり、よく汗をかいていたりすると、新陳代謝が良くなり爪が早く伸びる傾向にあるのです。
また新陳代謝は、冬よりも気温の高い夏のほうがより活発になります。
もしかしたら、冬よりも夏のほうが爪が早く伸びると感じていた人もいるのではないでしょうか。
タンパク質が多め
先ほど触れたように、爪はケラチンというタンパク質からできています。
そのため大豆や鶏肉など、普段からタンパク質の多い食事をとっている人は、爪が伸びるスピードが早くなる傾向があるのです。
またタンパク質は爪が早く伸びるだけでなく、爪に栄養を与えてくれます。
普段からタンパク質を多くとっている人の爪は、丈夫で健康的であることが多いのですよ。
指をよく使っている
爪に受ける刺激が多いと、爪は早く伸びると言われています。
そのため利き手のほうが爪の伸びるスピードは早く、なかでも人差し指や中指などよく使う指の爪は、ほかの指に比べて早く伸びます。
指先を使うことのない足の爪より、手の爪のほうが早く伸びるのもそのためです。
睡眠の質が良い
睡眠の質は、体にさまざまな影響を与えますが、爪も例外ではありません。
睡眠時には、体のあらゆる機能をコントロールする「成長ホルモン」が分泌されます。
この成長ホルモンには爪の成長を促進する効果もあるのです。
特にゴールデンタイムと呼ばれる22時~2時は成長ホルモンが多く分泌されるため、毎日この時間に眠っている人は、ほかの人よりも爪が伸びるスピードが早い可能性があります。
爪が伸びるのが早い人に共通する特徴
爪が早く伸びる人にはいくつか共通点があり、先ほど解説した爪が早く伸びる原因とも大きく関わっています。
ここでは爪が伸びるのが早い人に共通する特徴を3つ紹介します。
年齢は10代~20代
先ほど爪が伸びる早さには新陳代謝が大きく関係していると解説しましたが、新陳代謝は老化によって徐々に低下していきます。
一般的に基礎代謝のピークは男性で18歳、女性で15歳といわれているので、10代~20代の若い人ほど爪が伸びるのが早いと感じるようです。
性別は女性より男性
爪が伸びるスピードは男女差があり、女性より男性のほうが早いと言われています。
これは女性と男性では基礎代謝の量が違うためです。
男性の身体は女性と比べると筋肉量が多く、更に筋トレなどによって筋肉がつきやすいという特徴があります。
筋肉量は基礎代謝量に大きく影響するため、男性のほうが女性よりも早く爪が伸びるのです。
規則正しい生活
爪が伸びる早さには、生活習慣も関係しています。
タンパク質を多く含んだバランスの良い食事や質の高い睡眠はもちろんのこと、日常生活のなかでストレスをあまりためないことも、爪が早く成長する要素の一つです。
ストレスがたまると自律神経が乱れて血行が悪くなるため、爪にまで栄養が行き渡らず、新しい爪が作られにくくなります。
一方でストレスをためていない人は、自律神経が整っているため血行が良く、爪が常に健康的で伸びやすい傾向にあるのです。
爪が伸びてきたときのジェルネイル対処法
高校生でも長期休みの期間に、ジェルネイルをするという人もいるのではないでしょうか。
ジェルネイルをしていると、特に爪の伸びる早さが気になりますよね。
ジェルネイルをしてから2週間ほど経つと、ジェルと根本の間に隙間ができてしまいます。
3週間ほど経つとその隙間はより広くなり、ジェルのカラーやデザインによってはかなり目立つことも。
そのまま伸びていくと、ジェルと自爪の間に隙間ができてジェルネイルが浮いてくる「リフト」や、爪にカビのようなものが生えて緑色に変色する「グリーンネイル」など、爪のトラブルが起きやすくなります。
見栄えの良さを保ち、爪トラブルを避けるためにも、ジェルネイルは3~4週間でのつけ替えがおすすめです。
ここでは「つけ替えるタイミングではないけど隙間が気になる」「少し長さを調整したい」という人のために、ジェルネイル中に爪が伸びてきたときの対処法について紹介します。
隙間が目立たないカラーを選ぶ
ジェルネイルをする際に、伸びてきたときのことを考えて隙間が目立ちにくいカラーを選ぶというのは一つの手です。
ベージュ系のカラーは肌なじみも良く、伸びてきてもあまり隙間が気にならないのでおすすめ。
またクリア系のカラーも透明感があり、隙間ができても目立ちにくいですよ。
隙間ができたらポリッシュでカバー
隙間ができた部分をネイルポリッシュでカバーするという方法もあります。
ネイルポリッシュは短時間で手軽に自爪が隠せるので、「ジェルを塗るのは少し面倒」という人はこの方法がおすすめです。
隙間部分にはジェルネイルと同じ系統の色を塗るのはもちろんのこと、ネイルのデザインに合わせて違う色やラメを塗るのもおしゃれですよ。
短くするときは爪ヤスリを使う
ジェルネイルをしたまま爪切りを使うと、強い力が加わることでジェルが割れたりヒビが入ったりすることも。
ジェルをオフせずに爪を短くしたい場合は、爪切りではなく爪ヤスリを使って少しずつ爪の長さを調節しましょう。
目の荒いヤスリだと削ったときの衝撃でジェルを傷つけてしまうためなるべく目の細かいヤスリを使って少しずつ短くすることが重要です。
ただし、ジェルネイルは通常、先端までジェルコーティングされていますが、爪を短くしてしまうとそのコーティングがなくなり、ジェルが剥がれやすくなってしまいます。
短くしたあとは、なるべく早くサロンでのオフやつけ替えを行うようにしましょう。
爪がなかなか伸びないのはどうして?
では一方で、爪が伸びない理由についても見ていきましょう。
代謝の低下
前述したように、代謝が良いと爪は伸びるのが早くなります。
つまり、逆に代謝が悪いと爪が伸びにくくなるということです。
運動習慣がなかったり、体が冷えていたりする場合は、代謝が低下している可能性がありますよ。
老化
老化でも爪がなかなか伸びなくなると言われています。
子供の爪は1週間ほどでカットが必要なほど伸びるのが早いですが、年々伸びは悪くなっていき、20代ごろからは爪が伸びるのが遅いと感じるようになる人もいますよ。
爪を噛む習慣
爪を噛む習慣がある人は、当然ですが爪にダメージが常に与えられてしまい、伸びにくくなります。
また、爪の白い部分がなくなるほど深爪にしたりするのも爪の伸びを遅くする原因です。
そういった習慣がある人は、ネイルをしたりして防止してみるのも良いでしょう。
爪の伸びるのが早いのには個人差がある!ネイル中は爪ヤスリでケアしよう
爪の伸びるのが早いのは、体質や生活習慣などが関係しており、人よって異なります。
爪が伸びるのが早いのはそれだけ健康的ということですが、ジェルネイルをしている人のなかには、爪が早く伸びて困っているという人もいるかもしれませんね。
隙間が分からないようなネイルデザインにしたり、ポリッシュで隙間をカバーしたり、爪ヤスリでケアしたりして、爪の伸びる早さと上手くつき合っていくことが大切です。
もしもジェルネイルをして爪が痛んでしまったら、自爪のケアをしてあげましょう。