大学に行きたくないのはなぜ?大学生が不登校になる原因と対処法

大学に行きたくないのはなぜ?大学生が不登校になる原因と対処法

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大学に入学したけれど、イメージと違ったと感じる人もいますよね。
楽しみにしていた学校生活が理想と大きくかけ離れていた場合、「もう大学に行きたくない!」と不登校になる大学生もいるようです。

そこで今回は、大学生が大学に行きたくないと思う理由と対処法を紹介します!

「大学に行きたくない…」不登校の大学生はどのくらいいる?

大学に行きたくない人はどのくらいいる?

受験勉強を頑張って大学に入学したけれど、入学後、行きたくなくなってしまう大学生はどのくらいいるのでしょうか。

平成19年度に文部科学省が行った調査によると、大学生の不登校率は2.68%ほどです。

不登校の定義は「進学・卒業に必要な単位取得に必要な出席数の半分以下の出席であること」「経済的な理由、精神疾患、教育上の理由(留学等)、出産などの理由は除く」とされています。

参考として、小・中・高校生の不登校率は、小学生が3.2%、中学生が8.1%、高校生が1.7%です。
(小中学生は令和4年度、高校生は平成22年度に行われた調査を参照)

割合としてはそれほど多くありませんが、入学後に通わなくなる大学生がいるのは事実です。

参照:
大学生の不登校者数の推定と実態把握-国立国会図書館デジタルコレクション
令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果-文部科学省
高校生の不登校・中途退学の現状等-文部科学省

大学生が「大学に行きたくない」と思う理由

大学に行きたくない原因

続いては、大学生が「大学に行きたくない」と思うのはなぜなのか、一般的によくある理由を紹介します。

友達がいない

大学に友達がいないと、大学生活もつまらないですよね。
同じ学校から来た人がいないと、ゼロから友人関係を始める必要があります。

入学式やオリエンテーション、必修講義などで友達が作れず、だんだん周りにグループができてくると焦ることもあるでしょう。
周りは友達と楽しそうに過ごしていて、自分は1人だと、大学に行きたくなくなってしまうことも。

大学で友達ができないというのは、不登校の原因になりやすいです。

講義がつまらない

講義がつまらないから大学に行きたくないという大学生もいます。

もともと勉強が苦手だったり、好きではなかったりする場合、大学の講義にも身が入らないでしょう。

大学の講義は90分であることが多く、高校よりも授業時間が伸びます。
苦手だった勉強の時間が長いと、だんだん講義を受けることが嫌になってしまうかもしれません

また、興味がある講義なら積極的に受けるけれど、興味がない講義の日は大学に行きたくないというケースもあります。

大学が遠い

「通学時間が長すぎて大学に行きたくない」という大学生もいるのではないでしょうか。

大学の1限目は9時からであることが多いです。
例えば大学までの通学に2時間かかる場合、1限目に間に合わせるために7時には家を出なければいけません。

「朝早く起きるのがつらい」「満員電車に乗りたくない」などの理由から、不登校になる大学生もいるようです。

入る学部を間違えた

大学探しのときは、興味のある学部を選ぶ人がほとんどです。

しかし実際に大学に入学してみると、大学の講義が、自分が学びたいことや将来やりたいことと、合っていないのではないかと感じることもあるようです。

大学で学ぶことが、自分の将来の役に立つのかが分からなくなってしまうと、大学に行くモチベーションは低下してしまうでしょう。

大学外でやりたいことがある

入学したものの、学外でやりたいことがあると、大学に通っている時間がもったいなく感じられます

「アルバイトをしてお金を貯めたい」「留学して外国語を学びたい」「起業してビジネスを始めたい」など、大学の外でやりたいことが見つかると、大学に行きたくないと感じるのも当然かもしれません。

嫌々進学した

大学に進学するのが自由ですが、保護者や高校の先生などに「大学には行くべき」と説得されて、受験する人もいます。

「勉強が嫌いだった」「働くつもりだった」など、自分の意思とは関係なく嫌々進学した場合、入学後にやりたいことを見つけられると良いですが、そうでない場合、「やっぱり大学には行きたくない」と思うかもしれません。

本当に大学に行かなくてもいいのか?

本当に大学に行かなくてもいいのか?

大学に行きたくないのなら、退学してほかにやりたいことをやるべきか、悩みますよね

確かに、大学を辞めて就職したり、起業したりなど、やりたいことをやる道はあります。
ですが、今は求人条件に大卒と指定が入っているケースもあり、自分の将来の道が狭くなる可能性もゼロではないのです。

また、やりたいことが決まっていないから、大学を辞めても何をすればいいか分からない人もいるでしょう。

ここでは、大学にはなぜ行くべきなのか、大学を退学する前に考えたいことを説明します。

大学に行く意味とは

大学に行く意味や目的は、専門的な知識を学んだり、大学でないととれない資格をとることなどです。

また、就職に有利になる、就職後の給与に差があることなどに、大学に行く意味を見出している人もいるでしょう。

大学に行く理由は人それぞれです。

なぜ大学に行くのか、大学に行く目的やメリットを考えてみましょう。

【大学に行くメリット】

  • 専門的な勉強ができる
  • 専門資格がとれる
  • 就職に有利に働くことがある
  • 人脈を広げることもできる
  • 視野を広げることができる

など

辞めたいときは休学もおすすめ

どうしても大学に行きたくない、ほかにやりたいことがあるという場合は、休学も検討してみてください。

退学と違って休学は「やっぱり学びたい」と思ったときに復学できるのがメリットです。

休学中は大学のことに時間をとられることはありません。アルバイトや留学、起業など、やりたいことを実現できます。

休学中にやりたいことをやりきってから、再び大学に行くというのも一つの方法です。

大学に行きたくないときの対処法

大学に行きたくないときの対処法

ここからは、大学に行きたくないときの対処法を紹介します。
大学に行きたくないけど退学したいわけじゃないというとき、自分にできそうなことを試してみてくださいね。

サークル活動をしてみる

大学に友達がいないから行きたくないというときは、サークル活動を始めてみてはいかがでしょうか。

講義では周りと話すチャンスがなくて、友達を作りにくいということもあるでしょう。
しかし、サークル活動ではコミュニケーションが必要になるので、通ううちに友達ができるかもしれませんよ。

また、サークル活動が楽しくなると、大学に通う理由になります。
大学がつまらなくて行きたくなくなっている人も、サークルに入ることを検討してみましょう。

行き帰りにお気に入りのお店を見つける

大学に行く意欲がなかなか湧かないときは、外に楽しみを作ってみるのも良いですよ。

たとえば、大学までの通学路にお気に入りのお店を見つけて「今日は頑張って講義を受けたから寄って帰ろう」とご褒美を用意するのも一つの手です。

大学に行く前にランチ用に好きなお店でテイクアウトする、帰りに好きなショップに寄って新商品をチェックするなど、行き帰りに楽しみを作ってみてください。

近くに家を借りる

大学までの通学時間が長くて行きたくないとなっている人は、1人暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。

日本学生支援機構が行った調査によると、大学生で1人暮らしをしている人の割合は、国立や効率だと半数以上、私立だと3割ほどになります。
自宅から離れて学生寮や下宿に入ったり、アパートを借りたりしている大学生は、意外と少なくありません。

大学周辺には大学生向けの物件が用意されていることもあります。
どうしても通学時間がきついという人は、大学周辺に家を借りることも考えてみましょう。

参照:令和4年度学生生活調査-日本学生支援機構

新しい友達を作る

大学生になって1人ぼっちになってしまった、寂しいという人は、友達を作りましょう
先に紹介したとおり、サークル活動に入るのも友達を作る方法の一つです。

大学で友達を作るときは、以下の方法を試してみてください。

  • 自分から積極的に話しかける
  • 1人でいる人に話しかけてみる
  • 相手の話を興味を持って聞く
  • 勧められたものは試してみる
  • サークルや委員会に入る

友達を作るときは、共通点があるとぐっと距離が縮まりやすいですよ。

もし共通点がなくても、相手の話に興味を持ってきいて「○○がいいよ」と勧められたときは、積極的に試してみて感想を伝えるようにしましょう。
少しずつ接点を増やすことで、仲の良い友達ができますよ。

単位のために行く

大学に行きたくないと思っても、単位のためならば行けるという人もいるのではないでしょうか。

大学に通うのに、高い意欲がなくてはいけないということはありません。
「きちんと勉強しなきゃ」「学費を無駄にしないためにもちゃんとしなきゃ」と思うと、プレッシャーになって大学に行くことが苦痛になる人もいるでしょう。

「卒業までの単位をとるために大学に行こう」くらいの気楽な気持ちでいると、案外大学生活が楽しめるようになるかもしれません。

「〜しなければならない」と強く思って苦しんでいる場合は、少し気楽な考えに切り替えてみましょう。

大学生が楽しく過ごすためのコツ

大学生が楽しく過ごすためのコツ

ここでは、大学生活を楽しむためのコツを紹介します。
大学生活がつまらないから行きたくないという人は、楽しく過ごすためのコツをチェックしてみましょう。

苦手な人間と無理に関わらない

大学に入って友達を作っても、付き合ってみるとウマが合わなかったということもあります。
苦手な人間と無理に関わり続けると、大学に行きたくなくなってしまうので、注意しましょう。

苦手な人間とは適度に距離をとり、絶対に関わらなければいけないときだけ付き合うようにすると気持ちも楽ですよ。

大学生活を楽しく過ごすためにも、苦手な人とはほどほどの付き合いに留めるようにしましょう。

興味のある講義をとる

講義がつまらないと、大学生活も楽しく感じられません。
必修講義の場合は仕方ありませんが、選択できる講義は興味のある内容を選びましょう

友達と同じ講義をとろうとして、興味のない内容を選んでしまうと、あとから「つまらない」と思って後悔します。
つまらないと思う講義を毎週ずっと聞くのは、やる気も少しずつ下がっていきますよね。

講義選びは、自分が何を学びたいか、何に興味を持っているかを基準にしてみてください。

趣味に没頭する

大学で勉強に精を出すのはもちろん大事ですが、楽しく過ごすためには趣味を持つのもおすすめです。

たとえば、趣味に関連するサークルに入ることで、大学に行く楽しみができます。
講義を受けたあとは趣味に没頭できる環境だと、大学生活も楽しくなるでしょう。

海外旅行・留学をしてみる

大学生が楽しく過ごすためのコツとして、世界を広げるということもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

たとえば、海外旅行や留学などをしてみると、新しい世界に触れることができます。
新しい世界に触れると視野が広がるため、大学に通う意味も見えてくるかもしれません。

また、いつもと違う環境に赴くことで、気持ちもリフレッシュできます。
大学に通い始めて疲れていたら、息抜きも大切です。
海外旅行などで新鮮な体験をして気持ちをリフレッシュさせたら、大学を楽しむ余裕も出てくるでしょう。

インターンに参加する

大学生がいつもと違う環境に赴くなら、インターンに参加するのもおすすめです。

大学卒業後は就職するという人も多いでしょう。
インターンは社会人経験を積むことができるため、大学卒業後の働くイメージが掴みやすいです。

また、インターンに参加することで、社会人と大学生の意識の差も感じられます。

大学卒業後のイメージを掴めたら、大学で何を勉強したいか固まって、意欲が湧くかもしれません。
勉強意欲が湧いたら、きっと大学も楽しく過ごすことができるでしょう。

大学に行きたくないときは楽しみを作ってみよう

頑張って受験勉強をして大学に入学しても、「大学に行きたくない」と感じる人はゼロではありません。

「友達がいない」「講義がつまらない」「そもそも大学に行きたくなかった」など、大学生が不登校になる原因は人それぞれです。

大学に行きたくないときと思ったときは、一旦休学するのも良いでしょう。

その後ゆっくりと自分と向き合い、「興味ある講義をとる」「サークルで趣味に没頭する」など、大学に通う楽しみを作ってみてはいかがでしょうか。

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