協調性がない人の共通点とは?原因や直し方、上手な付き合い方を解説
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身近に協調性がない人はいませんか?
また、「協調性がない」と言われた経験はありませんか?
この記事では協調性がない人の共通点や原因、直し方を紹介します。
協調性がない人との付き合い方や直し方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
協調性がないとは?
まず、「協調性」とはお互いに協力し合うという意味がある「協調」に「性」がついた言葉です。
「協調性がない」とはその逆で、協力し合えない、相手に合わせて行動ができない人を意味し、集団行動が苦手という状態です。
「社会性がない」や「独りよがり」などと言い換えることもできます。
協調性がないとどうなる?
では、協調性がないとどうなるのでしょうか。
くわしく見ていきましょう。
周囲となかなか馴染めない
協調性がない、つまり自分のこだわりや考えが強い人は、周囲と合わせずに自分の意思や意見を通そうとしてしまいます。
その結果、周囲の人たちと馴染むのに時間がかかったり、最後まで馴染めないということが起きる可能性があるのです。
助け舟を出してもらえない
協調性がない人は、常に自分のペースで物事を進めていくため、自分に同調する人や賛同者が少なくなってしまう傾向にあります。
そのため、自分が困った状況や助けを求めたい状況のときに、周囲の助けを得ることが難しくなってしまうでしょう。
人間関係のトラブルに見舞われる
周囲に人と協力したりするのが苦手な協調性のない人は、何かの作業や仕事が発生したときにスムーズにことが運ばなくなってしまうことがあります。
そんなときにも誰かを責めたり、不機嫌な態度を表に出したりするため、周囲の人から嫌われることも少なくありません。
その結果として、人間関係でトラブルを抱えてしまうのです。
【診断しよう】協調性がない人の共通点
協調性がない人は、能力が高く優秀な人でも、周りとうまくコミュニケーションがとれず、嫌われることも。
また人に合わせて行動することが苦手なため、学校など集団行動が必要となる場でやりにくさを感じ、本人も困っていることがあるでしょう。
まずは、協調性がない人の共通点としてよく見られるものを紹介します。たくさん当てはまる人は、もしかしたら協調性がない人かも。
自己中心的
協調性がない人は、自己中心的な人が多く、周りが困っていても自分が良ければ気にしません。特に団体行動が苦手で、グループ作業中や友達とのおでかけで自分勝手な行動を取り、「周りにペースを合わせてよ」と言われても「無理」と態度を改めないでしょう。
人の意見を聞かない
人の意見を聞かないのも、協調性がない人の特徴の一つ。自分は正しいと思い込んで、周りから正論をぶつけられても「私は正しい」と我が道を行きます。
ほかの人が意見を言えば、否定ばかりして「私の話を聞いて」と自分の意見を通そうとします。
優秀で完璧主義
優秀な人のなかにも、実は協調性がない人がいます。
優秀な人はできることが多いため、ほかの人ができないと「なんでできないの?」と理解できずに相手を責めたり、見下すような発言をしたりして場の空気を悪くしてしまうのです。
また、自分はできるからこそ完璧を求めがちで、周りがついてこられないとイライラして「どうしてできないの?」と問い詰めてしまうことも。
空気が読めない
協調性がない人は空気が読めず、たびたびみんなの足並みを乱れさせます。
周りに合わせるという発想がないため、グループ内で相談事をしていても別の話をして進行を妨げたり、みんなで作業しようという流れで「え?なんでみんなでするの?誰か1人がやればよくない?」と水を差したりします。
友達が少ない
友達が少ないのも協調性がない人の特徴です。
最初はいろいろな人と仲良くなりますが、どんな人間かを知って少しずつ友達が離れていくのです。結果、協調性がない人は友達が少ない傾向があります。
柔軟性がない
協調性がない人のなかには頭が固く、柔軟性がない人もいます。
たとえば、グループ行動で予定変更の必要が出たとき、どうするか話し合って決めますが、頑固な人は「最初の通りにやるのが1番だ。どうにかして最初の通りにやろう」と変更を認めません。臨機応変に対応できず、必要なことでも折れないため、周りは途方に暮れてしまいます。
自分から動かない
協調性がない人は、自分から動かないことが多い傾向にあります。
たとえばグループ作業やクラスで目標を決めて行動しているときでも「○○をして」と言われない限り、自分から動くことはありません。
また、もし言われたとしてもめんどくさいなと思ったら、「嫌」と断ってしまうのも協調性がない特徴の一つ。
周りが困っていようが、お構いなしに自分の都合だけで動くでしょう。
いつも1人でいる
協調性がない人の特徴として、いつも1人でいることも挙げられます。
友達が少ない人が多いため、自然と単独行動になりやすいのです。
また、好き勝手に行動することもよくあり、たとえば周りが「今度の発表会に必要なものを皆で買い出しに行こう」と話していても、自分には関係ないと思って1人でどこにかに行ってしまうことも。
ルールを守らない
ルールを守らないのも、協調性がない人の特徴の一つ。学校や部活など、集団で生活していれば自然と「皆で交代で花壇の世話をしよう」「部室の掃除は持ち回りにしよう」などルールが決められていきます。
ですが協調性がない場合、ルールが決められたとしても「なんで従わなきゃいけないの?」と自分勝手に行動するでしょう。
「こういうルールに決めるけど、いい?」と確認を取って何も言わなかったとしても、協調性がない人は「自分は『いい』とは言っていない」と言って守らないことが多いです。
人に興味がない
協調性がない人は、そもそも自分以外の人に興味がないから相手が何を思っていようが気にしないという人もいます。
なので、自分が周りと足並みを揃えずに自由に行動したらどうなるか、相手がどう思うかなど考えないのです。
「あの人、大変そうだから手伝ってあげよう」「これは皆で協力すれば早く終わるな」という考え方にならないので、いくら周りが困っていても自分だけ良ければ良いという行動を取ります。
協調性がない原因は?
みんなで協力し合って行動するのは大切なことです。そのため、周りを振り回す人に対して「どうして協調性がないんだろう」と疑問に思いますよね。
ここからは、協調性がない原因について紹介します。
トラウマがある
両親に愛情をかけてもらったことがない、信用していた人から裏切られたといったトラウマを持つ人は、「他人よりも自分」とをいう思考になりがちです。
自分のことを1番に見てほしい、どうせ仲良くしても裏切るんだから自分勝手に行動しようという思考になっています。
とにかく自分が好き
自分自身を愛することは、ポジティブで良いことですが、いきすぎると自分中心な人間になります。
ほかの人が目立つよりも自分に注目してほしい、誰かが楽するより自分が楽をしたい、みんなの手柄よりも自分の手柄がほしいなど、自分かわいさに、周りの人を自分の利益になるように動かそうとするので注意が必要です。
心の余裕がない
心の余裕がないと協調性は失われていきます。周りの人を気遣い、人のために行動しようとするには、まず自分に余裕がないとできません。
自分のことでいっぱいいっぱいになっている人は周りを気にかける余裕がないため、自分勝手に見える行動をとってしまいます。
客観視できない
協調性がないのは、自分を客観視できていないのが原因かもしれません。
「私はなんでもできる」「自分にできないことはない」と自信たっぷりでプライドも高い人は、自分を客観視できていないことも。本当は周りに迷惑をかけているのに、「まさかこんな完璧な自分が迷惑をかけるなんて」と現実が見えていないパターンもあります。
協調性がない人になっちゃう病気もある?
たとえばアスペルガー症候群やパーソナリティ障害、発達障害などは、協調性がない原因になる可能性があると言われています。
これらは生まれついての特性や今までの経験などがきっかけになると言われており、それが病気であるのか、性格の延長線上なのかの判断はとても難しいです。
そのため自己判断はせずに、医療機関や相談窓口などを利用することも考えても良いかもしれません。
自分は協調性がない人?直し方は?
ここからは、自分に協調性がないと思ったときの直し方を紹介します!
協調性がない人にならないために気をつけることはなにか知りたい人も、参考にしてみてください。
相手の意見を聞く
協調性がない人にならないためには、相手の意見を聞くのが重要です。
人の意見を聞かずに自分の意見だけで話を進めたり、作業を決めたりすると、周りは不満を溜めていきます。
「あなたはどう思う?」など、相手から意見を聞き出してみるのも良いですね。
第三者目線で見る
自分を客観視することで、協調性がない人になっていないか自己判断ができます。
このとき、「私は協調性がある!」と思い込みながら自分の行動を振り返ると、正しい判断はできません。第三者目線で自分を見つめて、悪いところは見直していきましょう!
発言は一旦置く
協調性のなさを直したい場合は、なにか発言するとき、頭のなかで一旦「これは高圧的な言い方じゃない?」「否定ばかりしてないかな?」と考えてみましょう。心に余裕がないときほど発言はキツくなりやすいため、気をつけておきましょう。
協調性がない人の長所・向いている仕事
「協調性がない人は生きにくいだろう」と思う人も多いかもしれません。ですが、協調性がない人には独自の長所があるのです。
協調性がない場合、周りと合わせようとは考えないので、自分がやりたいことを実行できます。反対されても「私がやりたいからやる」と強い意思を持って事を進めるため、実は困難に思えたことを成功させてしてしまうことも。
また自分のやりたいことを追求できるので、最後まで一つの事をやり遂げ、高い完成度の仕事をこなすこともあるんです。
このことから、協調性がない人に向いている仕事としては、
- デザイナー
- エンジニア
- ライター
- プログラマー
といったものが挙げられます。
また1人きりで動くことにあまり抵抗がないので、運転手やビルの管理人、1人で活動できる営業職なども、協調性がない人に向いている仕事だと言われますよ。
協調性がない人への対処法、上手な付き合い方
最後に、協調性がない人との上手な付き合い方を紹介します。
そういう人だと思って接する
協調性がない人は「そういう人だ」と思って接することで、振り回されてイライラすることも減ります。協調性がない人に合わせようとすると疲れてしまうので、可能なら個人プレーを認めましょう。
優秀すぎて周りがついていけないだけなら、1人で作業してもらうと上手く進みます。協調性がない人の良いところを見つけて、そこを尊重すると良いでしょう。
適度に距離を置く
絶対に関わらなければいけないとき以外は、少し距離を置くのも上手な付き合い方の一つ。
近くにいすぎると振り回されてしまいますが、たまに付き合うだけなら振り回されても気にしなかったり、協調性のなさが強調される場に出くわさなかったりします。
付き合いやすい距離を見つけて、仲良くしましょう。
周りが迷惑していると伝える
自分を客観視できていないから協調性がないままの人には、ストレートに迷惑していることを伝えましょう!
伝えるときは、どんな行動を迷惑に思っているのか、なぜ迷惑なのかをきちんと説明すると、相手も理解しやすいです。
責めるような言い方になると相手もムッとして、「あんな言い方をするやつの言うことなんか聞きたくない」と意固地になってしまうので、丁寧に、諭すように伝えてみてくださいね。
協調性がない人とも上手く付き合っていこう
協調性がない人は優秀だったり、ポジティブだったりと良い面もあるため、ひとくくりに近寄らないほうが良い人と判断せず、相手を知っていきましょう。
対処方法を知っておくと、協調性がない人とも上手く付き合っていけますよ。悩んだときはぜひ、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
周りの人と友好的な関係を築きたいときは、こちらの記事を参考にしてみてください。
ほかにも周りに困った人がいるときは、以下の記事を参考にしてみてください。