中学生の睡眠時間は7〜8時間!睡眠不足による勉強や成長への影響を解説

中学生の睡眠時間は7〜8時間!睡眠不足による勉強や成長への影響を解説

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中学生になって、睡眠時間が変わってきた人も多いのではないでしょうか。
睡眠不足は勉強や成長に影響が出るため、なるべくしっかり眠るようにしましょう。

この記事では、中学生の平均睡眠時間から理想の睡眠時間を紹介しています。
最後に良質な睡眠をとるポイントも紹介しているので、参考にしてみてください。

中学生の平均睡眠時間は7〜8時間

中学生の平均睡眠時間は7〜8時間

2012年に厚生労働省が行った調査によると、中学生の平均睡眠時間は平日だと7〜8時間、休日だと8〜9時間になります。
平日と休日では睡眠時間に開きがあります。
参考:未就学児の睡眠指針-厚生労働省

2022年におうち教材の森が行った中学生の子どもが寝る時間帯の調査では、23時台が最多です。
平日は学校があるので7時頃に起床する中学生が多いとすると、やはり睡眠時間は8時間程度になるでしょう。

参考:中学生の子どもが寝る時間帯は何時?-おうち教材の森

中学生の理想的な睡眠時間は8〜10時間

中学生の理想的な睡眠時間は8〜10時間

中学生の平均睡眠時間は8〜9時間ですが、理想的な睡眠時間は何時間でしょうか。

アメリカの国立睡眠財団が公表した年齢別睡眠時間によると、中学生の理想の睡眠時間は8〜10時間です。

つまり、23時に寝て7時に起床する場合、理想の睡眠時間をクリアしていると言えます。

ですが、人によって理想の睡眠時間は異なり、8時間でぐっすり眠ったと感じる中学生もいれば、10時間以上の睡眠が必要な中学生もいるので、あくまでもこれは参考程度にみてください。

参考:早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来-文部科学省

中学生の睡眠時間が短くなる原因

中学生の睡眠時間が短くなる原因

ここからは、中学生の睡眠時間が短くなる原因について紹介します。
自分に当てはまる部分がないか、チェックしていきましょう。

SNSや動画をよく見ている

スマホやタブレットでインターネットをよく使っている中学生は、睡眠時間が短くなりやすいです。

インターネットでSNSや動画を見ている場合、次から次へと見るものが流れてきて、止めるタイミングがありません。
つい流されて見ているうちに、気がついたら寝る時間が過ぎていたということもあるでしょう。

友達との通話時間が長い

自分のスマホを持つようになったら、友達との通話時間が増えたという中学生も多いのではないでしょうか。

それまで家電でしか連絡が取れなかったのが、自分の部屋でゆっくりお話ができるとなると、ついうち長話になってしまうことも。
無料通話ができるスマホアプリもあるので料金を気にせず話せるのも、長通話になる理由の一つです。

話しているうちに日付が回ってしまったという経験を持つ中学生も少なくないはず。

勉強に時間を使っている

中学3年生になると受験の時期です。中1、中2よりも勉強時間が長くなる傾向にあります。

特に秋以降は受験勉強に力を入れるため、さらに勉強時間が伸びていきます。
その結果、睡眠時間が削られてしまうようになるのです。

中学1年生や2年生もテスト前になると勉強に集中するため、睡眠時間が短くなりがちです。

部活の拘束時間がある

中学生は部活に入っている人も多く、部活動時間によっては睡眠時間が削られることもあります。

放課後の部活動が終わってから家に帰って、食事や入浴を済ませて勉強もする場合、時間が足りないと感じる中学生も少ないでしょう。

また、朝練がある中学生の場合、起床時間が早くなります。
起きる時間が早くなっても寝る時間が変わらなければ、睡眠時間は短くなります。

習い事をしている

習い事をしている中学生も睡眠時間が短くなりがちです。

中学生は学校、宿題、勉強、部活動とやることが多いですが、さらに習い事もプラスすると、やらなければいけないことが溢れてしまいます。

習い事の練習も家でやる場合、自由時間もなくなり、睡眠時間も削られていくでしょう。

中学生が睡眠不足だと起こる影響は?

中学生が睡眠不足だと起こる影響は?

中学生の睡眠時間が短いと、勉強や成長に影響が出ます。
ここからは、睡眠不足の中学生に出る影響を紹介します。

授業中も眠くなる

睡眠不足により、日中眠気に襲われる可能性があります。

特に授業中はじっと先生の話を聞かなければいけないため、眠くなっても体を動かして目を覚ますということはできません。
そのため、睡魔に負けて眠ってしまい、授業が聞けずに学力が低下する恐れがあります。

集中力が落ちる

睡眠時間が足りないと、脳の動きが低下して集中力が落ちると言われています。

授業中に眠くなるのはもちろん、受験中など自宅で勉強したくても集中できないなんて事態も起きるでしょう。

また、睡眠不足は思考力や記憶力も低下すると言われています。
効率的に勉強するなら、しっかり睡眠時間をとるのが重要です。

身長が伸びにくくなる可能性も

睡眠不足になると、体の成長への影響も懸念されます。

寝ている間に成長ホルモンというのが分泌されますが、このホルモンは骨や筋肉などを成長・発達させる働きがあります。
睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が減るため、身長が伸びにくくなるかもしれないと言われているのです。

身長が伸びるかは睡眠時間のみで決まるわけではありませんが、成長ホルモンの分泌は体の成長に必要です。
しっかり睡眠時間を確保していきましょう。

心のバランスが不安定になる

中学生が睡眠不足になると、精神的に不安定になる可能性が考えられます。

睡眠時間が短い場合、自律神経が乱れてしまい、心のバランスが崩れるのです。
その結果、イライラしたり、落ち込みやすくなったりと、気持ちが安定しにくくなることがあります。

十分な睡眠時間を確保することで、精神的にも落ち着きやすくなるでしょう。

疲れやすくなる

睡眠時間が足りない場合、体の疲れをしっかりとることができていないこともあります。

体に疲れが残っているため、だるさを感じて動くのが億劫になることも。
そのまま学校に行ったり、部活動をしたりするので、さらに体に疲労が蓄積されていきます。

しっかり体の疲れをとるためにも、睡眠は大切です。

中学生が良質な睡眠をとるポイント

中学生が良質な睡眠をとるポイント

ここからは、中学生が良質な睡眠をとるポイントを紹介します。

起きたら朝日を浴びる

朝、起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるようにしましょう。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜、寝つきやすくなると言われています。

また、太陽の光を浴びることで分泌されるセロトニンという神経伝達物質は、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの材料になるのです。
メラトニンの分泌量が増えると自然と眠りにつきやすくなるので、太陽の光を浴びるのは夜寝るために重要です。

曇りや雨で太陽の光がないときは、朝から部屋の電気をつけると良いですよ。

毎日の睡眠時間を一定にする

毎日、同じ時間に就寝し、起床することは良質な睡眠をとるうえで重要なポイントです。

中学生の場合、平日と休日では睡眠時間に差があることを紹介しました。
就寝時間や起床時間にバラつきがある場合、体内時計のリセットがうまくできず、シャキッと目が覚めにくくなるのです。

特に夏休みや冬休みなどの長期休暇中は就寝や起床時間がバラつきやすいです。
平日休日関わらず、できるだけ同じ時間に寝て、起きるようにしましょう。

寝る前にスマホを使用しない

中学生でスマホを持っている人も多いですが、寝る2時間前からは使わないようにしましょう。

スマホの光を浴びていると、夜でも脳が「昼だ」と勘違いしてしまうのです。
通常、脳は夜になると自然と眠りにつきやすくなるようにメラトニンを分泌させます。
しかし、脳が昼と錯覚してしまうとメラトニンの分泌量が減って、眠りにつきにくくなるのです。

寝つき良くなるためにも、寝る前にスマホを見ないようにしましょう。

寝る1〜2時間前にお風呂に入る

寝る1〜2時間前にお風呂に入ることで、入眠しやすくなると言われています。

人の体は起きているときは体温が高く、眠っているときは低くなります。
これが入眠にも関係していて、体の深部体温が下がってくると自然に眠くなってくるのです。

お風呂に入って体を温めたあと、時間とともに少しずつ深部体温が下がってくると自然と眠気がやってきます。
寝つきやすくなるので、試してみましょう。

お風呂は40℃ほどのぬるめのお湯に、15分ほど入るのがおすすめです。

中学生の理想的な睡眠時間は8〜10時間!良い睡眠をとろう

中学生の理想的な睡眠時間は8〜10時間です。
平均的な睡眠時間は7〜8時間ですが、つい夜更かしをしてしまう中学生はこれよりも短くなっているでしょう。

睡眠不足だと集中力が落ちたり、成長に影響が出る可能性が懸念されたりとするため、寝る時間はしっかり確保するのがおすすめです。
記事内で紹介した良質な睡眠をとるポイントを参考に、眠りを良くしていきましょう。

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