高校生が補導される時間は何時から何時?補導時間全国一覧も!

高校生が補導される時間は何時から何時?補導時間全国一覧も!

高校生が夜遅くまで外出していると、警察に補導される可能性があります

では、具体的に何時から何時までが補導される時間になるのでしょうか?

今回は高校生の補導について徹底解説します!
都道府県別の補導時間の一覧も紹介しているので、自分の住んでいる地域を確認してみてくださいね。

高校生の補導時間は何時から何時?

高校生の補導時間は何時から何時?

高校生が夜間に外出できる時間は「青少年保護育成条例」など自治体ごとの条例によって定められています

例】
東京…午後11時から翌日の午前4時まで
愛知…午後11時から翌日の日の出時間(だいたい午前6時ごろ)まで
群馬…午後10時から

このように、都道府県によって高校生が夜間に外出できる時間は異なり、この時間に高校生が外出していると補導の対象になると考えられます。

基本的には午後11時から午前4時までと定めている都道府県が多いです。

高校生の補導時間は何時から何時?-2

しかし、都道府県によっては午後10時からという場合も。
のちほど各都道府県ごとの時間をまとめて紹介するので、自分の住んでいる地域をチェックしてみてくださいね。

昼間でも補導される可能性はある

高校生は午後11時から午前4時までの外出が制限されている都道府県が多いですが、これより前の時間なら確実に補導されない、この時間帯なら必ず補導されるというわけではありません。

補導は警察が青少年の非行を防ぐために行う活動です。
どんな時間でも警察の判断によって補導されることがあることは覚えておきましょう。

そのため、昼間でも補導される可能性はあります
特に平日の学校がある時間帯に遊び歩いていると、警察官に声を掛けられることも。制服を着ていればなおさらです。

また、未成年が入ってはいけない場所(パチンコ店など)にいる、飲酒・喫煙、ケンカなどの行為が見つかった場合は、もちろん補導対象になります。

夜間でも補導されない場合もある

逆に夜間でも補導の対象にならない場合もあります

たとえば、神奈川県では塾や習い事、部活の合宿、初詣や昔から地域で行われているお祭りは「特別な事情」として認められており、深夜外出がOKになります。

また、自分や家族が夜中に病気になって、急に病院に行くという場合でも補導されることはありません。

それ以外の都道府県でも保護者の許可を得ていたり、どうしても家庭の事情があるという場合は補導の対象外となることも。
大晦日やカウントダウンイベントは自治体やイベント主催者によってルールが変わってくるので、よく調べてから外出するか決めましょう!

高校生の補導時間【全国一覧】

高校生の補導時間【全国一覧】

高校生の深夜外出の制限時間は、都道府県ごとに異なります。
この時間帯は高校生が外出していると補導対象となるため、自分が住んでいる地域はどうなっているか確認してみてくださいね!

北海道・東北
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
北海道 午後11時から午前4時まで 北海道青少年健全育成条例
青森県 午後11時から日の出時まで 青森県青少年健全育成条例
岩手県 午後11時から午前4時まで 岩手県環境浄化条例|岩手県
宮城県 午後11時から午前4時まで 青少年健全育成条例|宮城県
秋田県 午後11時から日の出時まで 秋田県青少年の健全育成と環境浄化に関する条例
山形県 午後11時から午前4時まで 山形県青少年健全育成条例
福島県 午後10時から午前5時まで 福島県青少年健全育成条例
中部
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
愛知県 午後11時から午前6時まで 愛知県青少年保護育成条例
岐阜県 午後10時から午前4時まで 岐阜県青少年健全育成条例
静岡県 午後11時から午前4時まで 静岡県青少年のための良好な環境整備に関する条例
新潟県 午後11時から午前4時まで 新潟県青少年健全育成条例
富山県 午後11時から午前4時まで 富山県青少年健全育成条例
石川県 午後11時から午前4時まで いしかわ子ども総合条例
福井県 午後11時から午前4時まで 福井県青少年愛護条例
山梨県 午後11時から午前4時まで 青少年保護育成のための環境浄化に関する条例
長野県 午後11時から日の出時まで 長野市青少年保護育成条例
関東
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
東京都 午後11時から午前4時まで 東京都青少年の健全な育成に関する条例
神奈川県 午後11時から午前4時まで 神奈川県青少年保護育成条例
埼玉県 午後11時から午前4時まで 埼玉県青少年健全育成条例
千葉県 午後11時から午前4時まで 千葉県青少年健全育成条例
茨城県 午後11時から午前4時まで 茨城県青少年の健全育成等に関する条例
栃木県 午後11時から午前5時まで 栃木県青少年健全育成条例
群馬県 午後11時から午前4時まで 群馬県青少年健全育成条例
近畿
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
京都府 午後11時から午前4時まで 青少年の健全な育成に関する条例|京都府
大阪府 16歳未満…午後8時から午前4時まで
16歳以上18歳未満…午後11時から午前4時まで
大阪府青少年健全育成条例
兵庫県 午後11時から午前5時まで 青少年愛護条例|兵庫県
三重県 午後10時から午前5時まで 三重県青少年健全育成条例
滋賀県 午後11時から午前5時まで 滋賀県青少年の健全育成に関する条例
奈良県 午後11時から午前4時まで 奈良県青少年の健全育成に関する条例
和歌山県 午後10時から午前4時まで 和歌山県青少年健全育成条例
中国・四国
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
広島県 夜11時以降 広島県青少年健全育成条例
岡山県 午後11時から午前5時まで 岡山県青少年健全育成条例
鳥取県 午後11時から日出前まで 鳥取県青少年健全育成条例
島根県 午後11時から午前4時まで 島根県青少年の健全な育成に関する条例
山口県 午後11時から午前5時まで 山口県青少年健全育成条例全文
徳島県 午後11時から午前4時まで 徳島県青少年健全育成条例
香川県 午後11時から午前4時まで 香川県青少年保護育成条例
愛媛県 午後11時から午前4時まで 愛媛県青少年保護条例
高知県 午後10時から午前4時まで 高知県青少年保護育成条例
九州・沖縄
都道府県名 深夜外出の制限時間 参考URL
福岡県 午後11時から午前4時まで 福岡県青少年健全育成条例
佐賀県 午後11時から午前4時まで 佐賀県青少年健全育成条例
長崎県 午後11時から午前4時まで 長崎県少年保護育成条例
熊本県 午後11時から午前5時まで 熊本県少年保護育成条例
大分県 午後11時から午前4時まで 青少年の健全な育成に関する条例|大分県
宮崎県 午後11時から午前4時まで 宮崎県における青少年の健全な育成に関する条例
鹿児島県 午後11時から午前4時まで 鹿児島県青少年保護育成条例
沖縄県 午後10時から午前4時まで 沖縄県青少年保護育成条例

※こちらに記載した深夜外出の制限時間は2023年2月現在の情報をもとにしており、変更される可能性があります。

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そもそも補導とは?

そもそも補導とは?

補導とは法律で規定されたものではなく「少年警察活動規則」という警察のルールで定められた活動のこと。未成年が非行に走るのを防ぐために行われています

高校生が深夜の時間帯に出歩いているのを補導するのは「街頭補導」と呼ばれ、繁華街など犯罪が起こりやすい場所で実施されているものです。
未成年版の職務質問という感じを想像すると分かりやすいかもしれません。

補導される年齢は?

青少年保護育成条例では0歳から18歳を青少年としているため、18歳未満が補導の対象です。

ただし、18歳以上になったら補導されなくなると思っている人も多くいますが、20歳未満でも法律で禁止されている飲酒や喫煙が見つかれば補導対象となります。

何をしたら補導される?

学校のある時間や深夜に外出していると補導されるというイメージが強いですが、実は17個の補導する例が定められています。
こちらの行為が見つかると、補導対象となります。

  1. 飲酒…お酒を飲む、持っている
  2. 喫煙…たばこを吸う、持っている
  3. 薬物乱用…違法な薬物を使う、持っている
  4. 乱暴行為…騒ぐ、暴れる、けんかなど
  5. 刃物等所持…理由もなく刃物を持っている
  6. 金品不正要求…かつあげ
  7. 金品持ち出し…親のお金を勝手にとる
  8. 性的いたずら…犯罪までいかなくてもいたずらだと認められる場合
  9. 暴走行為…暴走族のように周りに迷惑をかける乗り方
  10. 家出…理由もなく家に帰らない
  11. 無断外泊…理由もなく保護者に無断で外泊する
  12. 深夜徘徊…理由もなく深夜に出歩く
  13. 怠学…理由もなく学校をさぼる
  14. 不健全性的行為…健全な育成上支障がある性行為
  15. 不良交友…犯罪に繋がりそうな人と繋がる、遊ぶ
  16. 不健全娯楽…パチンコなど青少年がやってはいけない娯楽
  17. その他…1~16以外で非行になりそうな行為

「17.非行になりそうな行為」という項目もあり、警察の判断によっては補導対象となります。
こちらの例がすべてではないということを覚えておいてくださいね。

補導されたらどうなる?

補導されたらどうなってしまうのか気になりますよね。
実際に補導されたときに、警察から以下のような質問をされるようです。

◎質問される内容

  • 名前
  • 学校名、学年
  • 年齢、生年月日
  • 住所
  • 電話番号
  • 身元引受人の情報(名前・職業・連絡先など)
  • 夜中に出歩いている理由(深夜徘徊の場合)
  • 親の許可があるか(深夜徘徊の場合)

また、質問だけでなく以下のようなチェックも行われます。

◎荷物のチェック
→たばこやお酒を持っていた場合、どこで購入したかも聞かれる
◎身分証明書のチェック
→学生証や保険証など身分を証明できるものを提示

さらに親や学校の連絡先を聞かれ、警察から連絡がいくことも。
補導された場合は、以下のような連絡が入る可能性があります。

◎親や学校への連絡

  • 親にはほとんどの場合連絡される
  • 学校には場合によって連絡される

補導されたらどんな影響がある?

そもそも補導とは?-2

補導歴は警察が管理し、検察や裁判所に提出する書類を作るときに参照されることがありますが、情報が一般に公開されることはなく20歳になると破棄されます。

しかし、学校と警察が連携して補導歴について共有することもあり、場合によっては学校推薦型選抜などに影響が及ぶこともあるようです。

また、補導されて親に連絡がいくと門限が短くなったり行動が制限される可能性もあります。
補導されて良いことなどひとつもないので、日頃から注意しましょう。

補導されたときはどう対応すべき?

もしも補導をされたらパニックになってしまいますよね。
実際悪いことをしていないのに警察から声をかけられるというパターンもあるでしょう。

そんなときでもまずは落ち着いて、誠実に対応することが大切です。
嘘をついたり反抗的な態度をとると問題がより大きくなってしまいます

補導されやすい場所は?

そもそも補導とは?-3

繁華街はもちろん、高校生が外出してはいけない深夜でも営業しているファミリーレストランやコンビニ、ゲームセンター、マンガ喫茶、未成年が入ってはいけないパチンコ店なども警察の見回りが多い場所です。

また、カラオケのように室内が見えにくい個室も補導されやすく、高校生は夜間に入店できる時間も決まっているので注意しましょう。

犯罪に巻き込まれて補導されないよう、高校生は夜の時間帯の外出に注意しよう!

都道府県ごとの条例で定められた深夜外出の制限時間に、高校生が出歩いていると補導の対象になります。
基本的に午後11時から午前4時のところが多いですが、自分の住んでいる地域の条例をしっかりとチェックしておきましょう。

また、昼間でも学校に行っていなかったり明らかに悪い行為を行っている場合は、当然ですが補導対象になります。

警察は青少年が非行に走らないよう、常に目を光らせています。犯罪に巻き込まれないようにするためには、夜遅くに外出しない、非行に繋がることはしないのが非常に大切です。

安全に暮らせるよう、ルールを守って生活しましょう!

参考:FAQ(よくある質問と答え) – 神奈川県ホームページ

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