「緊張しい」ってどんな人?意味や特徴、治し方を解説

「緊張しい」ってどんな人?意味や特徴、治し方を解説

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新学期にクラス全員の前での自己紹介をしたり、授業で先生に指されて前に出て発表したりするとき、緊張でうまく話せずに「緊張しいだね」と言われたことがある人はいませんか。

この記事では、そんな「緊張しい」の意味を紹介するとともに、緊張しいな人に共通する特徴や緊張しいの治し方について解説します。

「緊張しい」ってどんな意味?

「緊張しい」ってどんな意味?

「緊張しい」とは、緊張しやすい人という意味。

「あがり症」や「人見知り」などの言葉に言い換えることもできます。

読み方は「きんちょうしい」です。

大勢の前で何かを話す際や、初対面の人や慣れていない人との会話の際に、緊張でうまく話せなくなり、焦ってしまう人は「緊張しい」と言われることが多いでしょう。

誰でも多少の緊張はあるものですが、緊張する回数が多い人や、緊張の度合いが高い人は「緊張しい」といえるかもしれません。

関西ではもともと「◯◯しい」という表現が複数あり、「緊張しい」という言葉も関西で生まれたと言われています。

そのため、そのほかの地域で生活している人にとってはあまり聞き馴染みがない言葉かもしれませんね。

緊張しいな人の特徴3つ

緊張しいな人に共通する特徴3つ

緊張しいな人には3つの特徴があります。

人前に出たときに、以下の特徴があてはまる人は、もしかしたら緊張しいかもしれません。

・声がうわずる
・手が震える
・頭が真っ白になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。

声がうわずる

緊張しいな人は、人前で話をするときに、緊張から声がうわずる場合があります。

人間は緊張状態になると筋肉がこわばるため、発声するときに喉の筋肉がうまく使えず、声がうわずったり、ひっくり返ったりしてしまうのです。

手が震える

緊張するシチュエーションで手が震えるという人も緊張しいといえるでしょう。

緊張から自律神経が乱れることが原因で、意識すればするほど、プリントやマイクをもつ手が震えてしまうということがあります。

顔が赤くなる

人前に出たり、初対面の人と話したりすると、緊張でドキドキと鼓動が早くなる経験がありませんか。

鼓動が速くなると血流が促され、顔の皮膚のすぐ下にある毛細血管にも行き渡るため、顔が赤くなる場合があります。

誰でもドキドキと鼓動が速くなることはありますが、緊張しいな人は緊張を感じやすいため、顔が赤くなりやすいのです。

また、それに派生して、体が火照って熱くなる人もいるでしょう。

頭が真っ白になる

緊張から頭が真っ白になって、言おうとしたことを忘れてしまったり、言葉に詰まったりすることもあります。

頭が真っ白になる原因は、脳の各部に至るまで緊張状態を伝え、頭が緊張という情報でいっぱいになってしまうからです。

人間は、複数のことを同時に考えられないため、緊張状態で頭がいっぱいになると混乱してしまいます。

パニックに陥る

緊張状態になると頭が混乱してパニック状態に陥るケースもあります。

パニック状態になると、事前に準備してきた内容や段取りも分からなくなり、おどおどとした態度になったり、目が泳いだりします。

そうなると、終わったあとに何を話して何をしたか、あまり覚えていない場合もあるのです。

緊張しすぎる原因とは?

緊張しすぎる原因はどこにある?

ではなぜ緊張しいの人は緊張しすぎてしまうのでしょうか。

ここからは緊張してしまう原因について見ていきましょう。

性格が真面目

真面目な性格がゆえに、緊張しいになっていることが多いです。

真面目な性格の人は、与えられた課題を真剣に取り組もうとすることが多いです。

それはとても良いことですが、そのぶんプレッシャーが大きくなり、緊張につながります。

失敗したくないという思いが強い

緊張しいな人は、失敗に対して恐怖心を抱いているケースが多いです。

「失敗したらどうしよう」「間違えないようにしないと」と考えれば考えるほど、どんどんと緊張してしまいます。

逆に、失敗に対して寛容な人は緊張しにくいともいえます。

周りの目が気になる

周囲の目を気にしていることが、緊張しいにつながっている場合もあります。

「見ている人にどう思われるだろうか」「失敗したと思われたら嫌だ」といった思いから、完璧にやらねばならないというプレッシャーが大きくなり、それに比例するように緊張も大きくなっていくのです。

自分に自信がもてない

緊張しいな人は、自分に自信がない人が多い傾向にあります。

自信がないと成功するイメージを持てないため、不安になり、緊張につながるのです。

緊張しいって病気なの?

緊張しいって病気なの?

 

緊張しいな人のなかには、心に病を抱えている人もいますが、人前での発表や初対面の人との会話の際などは、多かれ少なかれ誰でも緊張はするものです。

そのため、最初から病気と決めつけるにはまだ早いでしょう。

また、緊張しやすいことは短所に感じるかもしれませんが、準備を念入りにする人が多く、ミスが少なかったり課題に真剣に取り組む真面目な性格だったりと、長所にも捉えられます。

緊張しすぎるのを無理に治そうとする必要はなく、むしろ緊張しいな性格が好印象に転じることもあるのです。

緊張しいのメリット

人前に出ると緊張で普段通りにできない、緊張しいな人は、デメリットが多く感じられるかもしれません。

しかし、緊張しいな性格にはメリットもあります。

ミスが少ない

緊張しいな人は、不安を感じやすいからこそ、ミスや失敗がないように入念に準備する人が多いです。

そのため、ミスが少ない、または大きなミスをしない傾向にあります。

大きな仕事を任されても、しっかりと準備してから臨むため、周りからの信頼も得やすいでしょう。

先見の明がある

前述のとおり、緊張しいな人は入念に準備をする人が多いです。

ミスになりやすいところや問題が起きそうなところを、あらかじめ予想して対策することができるのも、緊張しいな性格のメリットと言えます。

これから起こりうることを考えておくことができるため、人よりも不安は多くなりますが、いざとなったときに非常に頼りになるでしょう。

相手に合わせた会話ができる

緊張しない人のほうが人との会話が得意だと思うかもしれません。

しかし緊張しない人は、会話の相手の反応を気にせずに話してしまう人も多いです。

一方で緊張しいな人は、相手の反応を敏感にキャッチしているため、相手がどんな内容に興味がありそうか、どんな会話だと楽しそうかなどを感じ取りながら会話することができるのです。

そのため、会話に慣れれば緊張しいな人のほうが相手に合わせた会話ができるようになる可能性もあります。

緊張しいな性格を変えたい!治し方はある?

緊張しやすい性格を変えたい!治し方はある?

緊張しいなことは決して悪いことだけではありませんが、「人前で堂々と話せたらいいな」と思う人や「緊張しいが和らげば自分の力をもっと発揮できるかもしれない」と思う人もいますよね。

ここからは、緊張状態を治したり、和らげたりする方法について紹介します。

自信が持てるまで事前準備をする

自分に自信がない状態だと、不安から緊張してしまうため、自信が持てるようになるまでしっかりと事前準備をしてみましょう。

発表資料を読み込んでおいたり、話す内容を箇条書きにしておいたり、授業中に指されても良いように予習をしておいたりなど、事前に備えられることはやっておくのがおすすめです。

完璧じゃなくても良いと思う

完璧にやらなくても良いと考えて、ほど良く気を抜いてみるのも良いでしょう。

緊張しいな人は、完璧にやりたいと考えることが多いですが、その思いが緊張につながってしまいます。

失敗しても大丈夫と考えることで、自然と失敗に対する恐怖心が軽減され、余計な緊張を感じにくくなるのです。

深呼吸をする

いざ緊張しそうな状況を前にしたときには、大きく深呼吸をしてみましょう。

人間は緊張状態になると呼吸が浅くなります。

呼吸が浅いままだと緊張が高まっていくため、ゆっくりと大きく深呼吸をすることで、心を穏やかに持っていけます。

緊張していることを伝える

緊張していることを、人にあらかじめ伝えるのも一つの手です。

誰しも緊張はするものですし、緊張することが悪いことではないため、堂々と「緊張していてうまく話せるかわかりませんが」と伝えてみましょう。

伝えることで「うまくできなかったらどう思われるだろうか」という不安が解消され、緊張しにくくなるかもしれません。

目の前の1人を見て話す

多くの人の前で何かを話すときは、目の前の1人だけを見て話すようにすると良いでしょう。

大勢の人に自分の話を聞いてもらうという状況は、どうしても緊張してしまうものです。

大勢いることを意識せずに目の前の1人に集中して、その人に話しているようにすれば、緊張が緩和されることがあります。

ストレッチをする

緊張してきたなと思ったときは、ストレッチをしてリラックスするのもおすすめです。

前で伝えたように、人間は緊張状態になると筋肉がこわばるため、ストレッチでほぐしてあげると緊張が和らぐ場合があります。

ここからは、椅子や机があればできる簡単なストレッチを紹介します。

教室でもできるような簡単なストレッチのため、ぜひ試してみてくださいね。

肩まわりの筋肉をほぐすストレッチ

  1. 椅子に座った状態で、両腕を肩の真下に下ろす
  2. 両手ともに拳を軽く握り、10秒ほど肩をすくめるように上げる
  3. 一気に脱力して肩と腕をストンと下ろし、首の力を抜いて頭を前に倒す
  4. 2と3を3〜4回ほど繰り返す

肩甲骨周辺の筋肉をほぐすストレッチ

  1. 椅子に座った状態で、左手は左肩、右手は目の前の机に置く
  2. 両手の位置はそのままにして、左肘で大きく円を描くように後ろに20回ほど回す
  3. 両手の位置はそのままにして、左肘で大きく円を描くように前に10回ほど回す
  4. 左右を変えて2と3を行う

緊張しいは真面目な証拠!治し方を試してみよう

「緊張しい」とは「緊張しやすい人」を指します。

課題を真剣に取り組むからこそ緊張してしまい、声がうわずったり、手が震えたり、頭が真っ白になったりしてしまいます。

そのため「緊張しい」は短所のように思えますが、一方で真面目な性格でミスが少ないという長所もあるのです。

緊張しそうな場合や緊張してしまった場合には、今回紹介した治し方を試して、少しでも緊張をほぐしてあげましょう。