「知らんけど」が流行っている!意味や使い方、元ネタについて紹介

「知らんけど」が流行っている!意味や使い方、元ネタについて紹介

最近「知らんけど」という言葉が流行っているのを知っていますか?

テレビで芸人さんが使用しているのを聞いたことがある人もいるでしょう。

何かを話したあとの語尾に「知らんけど」とつける使い方が一般的ですが、意味や使い方をよく知らないという人も少なくないはず。

この記事では「知らんけど」の意味や流行った理由、使い方などについて紹介します。

「流行りの言葉を知りたい」「使ってみたい」と思う人は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

「知らんけど」の意味

「知らんけど」の意味

 

「知らんけど」は、自分が言ったことに確証が持てないときの会話の結びに使用される言葉です。

会話の結びに「知らんけど」と言うことで、「会話の内容に責任は持てないけど」という意味を持つようになります。

会話が盛り上がって話したいことを話していても、「実はそれほどよく知らない」とか「当事者じゃない」などの場合があると思いますが、そんなときに使用されることが多いですよ。

「知らんけど」は方言

「知らんけど」という言葉の元ネタは、関西の方言(関西弁)です。

関西では、流行する前から頻繁に使われていました。

面白いことで盛り上がって色々話したあとに「知らんけど」ということで、ズコーンとなるのだそう。

面白いことが好きな関西の人ならではですよね。

「知らんけど」はなぜ流行った?

「知らんけど」はなぜ流行った?

 

元々関西弁として使用されていた「知らんけど」は、2022年に「新語・流行語大賞」にノミネートされるまでになりました。

ではなぜ「知らんけど」が流行ったのでしょうか。

関東をはじめとする関西以外のエリアでは、Z世代の間で流行し始めたと言われています。

Z世代の間で流行した理由の一つに、SNSとの相性の良さがあるようです。

「こうだ」と断定せずに、責任回避できる「知らんけど」は、不特定多数の目に触れるSNSにおいて便利な言葉だったのでしょう。

また、会話の最後に「知らんけど」と言うことで、相手に「知らんのかい!」と突っ込ませ、会話を盛り上げるという意味で流行している面もあります。

最近では、テレビ番組名、WEST.(旧:ジャニーズWEST)の楽曲タイトル、店名などに用いられるようになりさらに認知が深まっている言葉と言えます。

いつ使う?「知らんけど」の使い方

いつ使う?「知らんけど」の使い方

 

ここからは、実際に「知らんけど」の使い方について紹介します。

①「この前言われた宿題、今日は提出しなくて良いんじゃない?知らんけど」

②「さすがにこれだけあれば足りるでしょ、知らんけど」

③「平日だしさすがに今日は空いてるんじゃない?知らんけど」

④「ここの景色はアメリカのニューヨークみたいだな〜、知らんけど」

⑤「(勉強について熱く語る)〜だから私はこうやって勉強するべきだと思うんだよね、知らんけど」

一般的には以上のような使い方をします。

「責任は持てないけど自分はこう思う」という内容のときに使うことが多いようです。

また、④のように、経験したことないのにそれっぽいことを言ったときにも「知らんけど」が使えますね。

相手に「知らんのかい!」と突っ込んでもらうと面白い雰囲気になりそうですよね。

⑤は、熱く語りすぎて恥ずかしくなってしまったときの照れ隠しのような使い方です。

「知らんけど」は不愉快?

「知らんけど」は不愉快?

 

自分の言ったことに確証や責任が持てないときに便利な「知らんけど」ですが、実は不愉快に感じる人もいます。

ここからは、「知らんけど」と言って不愉快に感じるケースについて紹介します。

関西以外では不愉快な人も

元々関西弁としてで使われてきた「知らんけど」は、そのほかのエリアではまだ広く浸透していません。

関西では、話にオチをつけて面白おかしく喋ったり、ボケたりつっこんだりして楽しいコミュニケーションをとっていますが、ほかの地域ではそういった文化は薄いです。

そのため、関西以外の地域で「知らんけど」と言ったときに、自分の発言に責任が持てない人という印象を与えたり、相手を小バカにしているように受け取られてしまう場合もあります。

話の内容を真剣に聞いていた人からすれば、相手に「知らんけど」と言われたら「でたらめだったの?」と思ったり「真剣に聞いていた時間を返して」と思ってしまうでしょう。

「知らんけど」を使用する際は、相手の温度感や反応を見ながら使ったほうが、人を不愉快にさせずに済むかもしれませんね。

使い方のニュアンスが違くて不愉快

普段関西弁を話さない人が「知らんけど」を使用したとき、ニュアンスが違うことに対して不愉快に感じる関西の人もいます。

関西の場合は、一種のボケのようなニュアンスで「知らんけど」を使っている場合が多いです。

しかし、そのニュアンスを知らずに「知らんけど」を使用すると、ただ単に責任逃れしたいだけの言葉になってしまい、関西の人からすると「そんな使い方じゃないのに」と不愉快に感じることもあります。

ボケのニュアンス以外にも、関西では自分の夢や野望について熱く語ったとき、思わず熱弁してしまって恥ずかしくなったら「知らんけど」と言って照れ隠しをして笑いを誘ったり、相手を励ましたくて熱のこもった言葉を伝えたけど、踏み込みすぎないように「知らんけど」と言って程良い距離感を保ったりします。

それが分かると、単に責任逃れするだけの便利な言葉という意味合いだけではなさそうですよね。

「知らんけど」=「責任から逃れられる便利な言葉」という解釈は、少しニュアンスが違ってくるので注意が必要です。

「知らんけど」は結びの言葉に使われる!不愉快にならないように使ってみよう

「知らんけど」は、自分の話していることに確証がないときに会話の結びの言葉に使われる言葉です。

関西では昔から使用されていた言葉で、そのほかの地域のZ世代の間で流行し、今ではテレビ番組や歌のタイトルにも用いられています。

自分の発言における責任を軽くする意味では便利な言葉ですが、使い方次第では相手を不愉快にさせることもあるため注意しましょう。

相手が真剣に話を聞いてくれているときには、使わないほうが良いかもしれませんよ。

そのほかの流行語については以下の記事で紹介しているため、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

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