浪人してしまってつらい…!理由と対処法を解説
目次【開く】
「大学受験で失敗して浪人してしまった…」と悩み、不安に感じている人は少なくありません。
せっかく受験を頑張ったのに、行きたい大学に行けないとつらい気持ちになりますよね。
ですが、たとえ浪人してしまっても、つらい境遇を抜け出す対処法はあります!
この記事では、浪人がつらい理由や浪人生になったときの勉強法を詳しく紹介します。
浪人してつらいと思い悩んでいる人は、参考にしてみてください。
浪人がつらい理由
大学受験で、思うように結果を出せずに浪人してしまうと、つらい気持ちになりますよね。
浪人するとどうしてつらいのか、その理由を改めて確認しておきましょう。
お金がかかる
浪人すると、もう1年間は再び受験勉強をすることになります。
受験勉強をする場合、教科書を買う、予備校に通うなど、勉強のためのお金がかかりますよね。
浪人生が予備校に通う場合、入学金は現役生よりも相場が高く設定されていることが多く、7万~10万円ほどです。
また、1年間の予備校の授業料の相場も現役生より高いところが多数で、浪人生の場合は70万円ほどとなります。
自宅で勉強する場合も、もう一度教科書を買い直さなければなりません。
受験で使う教科書は毎年傾向と対策に合わせて新しくなるため、1から買い直すと、さらにお金がかかります。
予備校に通うにせよ、自宅で勉強するにせよ、お金がかかってしまうことにより、憂鬱な気分になる人が多いようです。
人間関係がぎくしゃくする
浪人すると、家族や友達との人間関係がぎくしゃくしてしまうという悩みもあります。
浪人した場合、1年間を志望校合格のためだけに使うことになり、前述の通り、お金がかかります。
そのため、「また落ちたら家族に迷惑をかけてしまう」とプレッシャーを感じ、家族と接するのがつらくなるのです。
また、周囲の友達がみんな大学に合格していると、「みんなは受かったのに私は…」と、嫉妬やうしろめたさを感じてしまうこともありますよね。
家族や友達との人間関係が崩れてしまうのも、浪人がつらいと感じる理由の一つです。
孤独を感じやすい
浪人した受験生は、孤独を感じやすくなります。
人間関係がぎくしゃくしてしまうことにも通じる悩みですが、周囲の友達が大学に合格しているなか、自分だけが浪人していると、友達との会話に付いていけなくなったり、つらいときの相談などもしづらくなったりします。
1人で受験勉強を続けなければならないため、孤独を感じやすくなり、つらくなるのです。
勉強の仕方がわからない
浪人した場合の受験勉強の仕方は、学校で教えてもらえるものではありません。
予備校に通う場合は問題ありませんが、独学の場合は何から手をつければいいのか分からないという人も多いでしょう。
それまでは誰かに教えてもらえていた勉強の仕方が分からなくなり、行き詰まってしまうことも、浪人がつらい理由と考えられます。
浪人でつらい時期はいつ?
志望大学に合格できず、浪人した場合、最初につらく感じる時期は3月です。
周りの友達は進路が決まり、自分だけが決まっていない状況に、焦りを感じやすい時期です。
さらに、成績が伸び悩みやすく、夏期講習などが過ぎても学力向上が見えなくなる秋頃も、浪人生がつらいと感じる時期になります。
また、夏休みや年末など、周りが楽しく過ごしているなかで勉強しなくてはいけない長期休暇の時期も、浪人していてつらいと感じやすい時期です。
浪人した誰もが、一度はつらい時期を通ります。
もし、頑張っているけれどつらいと感じたときは、記事の後半で紹介している対処法を試してみてくださいね。
浪人生になったときの勉強法
浪人生になって、どのようにして勉強したらいいのか分からないという人のために、ここでは勉強法を紹介します。
基本的に、浪人生の勉強法は以下の2パターンです。
- 予備校に通うパターン
- 自宅で勉強するパターン
メリットとデメリットもあわせて紹介するので、自分に合う方法を考えてみましょう。
予備校に通うパターン
浪人して、1人でどのように勉強すればいいのか分からない場合、おすすめなのが予備校に通って勉強する方法です。
予備校に通うメリットは以下の通りです。
- プロの講師からサポートを受けて勉強できる
- 整った学習環境で勉強できる
- 正確な入試情報を手に入れやすい
勉強方法がわからない場合、1から教えてもらえるやり方が勉強を進めやすくなります。
浪人生は、「1年間の受験勉強を通して自分の弱点がよく分かっている」といった強みもありますが、「今までと同じ勉強の仕方では合格するのか分からない」という悩みもあるかと思います。
勉強の仕方をどう変えていけばいいのか、プロの講師にサポートしてもらうことで、しっかりと知ることができますよ。
ただし、予備校の入学金や授業料といったお金がかかることは、先に紹介した通りです。
再受験のためのお金は自分で出さなければならない浪人生の場合、予備校の費用が高くかかることはデメリットになるでしょう。
お金をかけて予備校に通ったとしても、必ず大学に合格すると保証されるわけではないことも注意してください。
自宅で勉強するパターン
予備校に通わず、自宅で勉強して大学合格を目指す浪人生もいます。
自宅で勉強する場合のメリットは、次の通りです。
- 予備校に通うよりも費用を抑えることができる
- 自分のペースで勉強を進められる
- 自分でスケジュールやタスク管理ができるようになる
しかし、自宅で勉強するとなると、分からないところがあってもプロの講師からアドバイスを受けられないため、1人で悩みながら進めなければなりません。
自宅学習のデメリットは、分からない問題を講師に聞くことができないことのほかに、入試の情報収集が大変なことも挙げられます。
また、そばで見ている人がいないため、サボりやすいのも自宅学習のデメリットです。
自宅で勉強するなら、
- 入試情報の収集はこまめに続ける
- 1年間の勉強スケジュールと、1日の勉強に当てる時間のタイムテーブルをしっかりと決める
- 1人で悩まずに家族や友達を頼り、誘惑に負けないよう見守ってもらう
- 模試をこまめに受けて自分の成績を確認する
といったポイントを意識して、勉強を進めると良いでしょう。
浪人でつらいときの対処法
浪人してつらい気持ちになったときには、1人で思い悩まないことが大切です。
ここからは、浪人してつらいときの対処法を紹介します。
時には休む
浪人でつらい気持ちになったときは、一旦休みをとりましょう。
やみくもに毎日勉強をしても、メンタルが落ちては、集中力が続かなくなってしまいます。集中できない状態で何時間も勉強しても、効果は期待できません。
「浪人中なのに、お休みしてもいいのかな?」と焦るかもしれませんが、受験勉強に焦りは禁物です。
落ち込んだ気持ちのまま勉強していると、「この方法で合っているのかな」「次の模試で結果が出せなかったらどうしよう」など、どんどんマイナス思考になり、勉強する気がなくなってしまうかもしれません。
一旦休んで気分転換ができれば、元気が出て、長期的な勉強の計画も立てられるようになるはずです。
つらい気持ちになったときは、一度落ち着いて休むようにしてみましょう!
SNSなどで同じ境遇の人と交流する
浪人して周囲の友達とぎくしゃくしてしまうと、孤独を感じやすいです。
また、励まし合える仲間がいないと、勉強意欲も落ちて思うように勉強を進められなくなる可能性もあります。
SNSなどで同じ境遇の人と出会い、励まし合うことができれば、勉強へのやる気が湧いてくるはずです!
さらに、情報交換もできるので、入試に有利な情報を手に入れやすくなるというメリットもありますよ。
ポジティブに考える
浪人すると、どうしてもネガティブな気持ちになりがちです。
そこで、自分の境遇をポジティブに捉えることが大切になります。
- 現役生とは違う経験を積んだ
- 自主的に勉強する力をつけられた
- 自分の苦手な部分や得意な部分を知ったうえで改めて受験勉強に臨むことができる
など、浪人したからこそ身につけられた知識や経験があるはずです。
落ち込まずに、今の自分の状況をポジティブに捉え直すようにしましょう。
浪人生で勉強しなくなったときの対処法
浪人生になると、それまでは一生懸命勉強していたのに、勉強しなくなってしまう人もいます。
これは、勉強へのモチベーションが続かくなったり、メンタルが落ち込みすぎたりなどといった原因が考えられます。
勉強へのモチベーションをアップさせて維持するためには、以下のような方法がおすすめです。
【モチベーションを維持する方法】
- 1日に勉強する範囲を決めて勉強する
- 1日ごとの目標を達成したら小さなご褒美を自分にあげる
(好きなスイーツを食べる、推しのアイドルのMVを眺める、好きなドラマやアニメを1話だけ見る、など) - 勉強する環境を見直す
(自宅でずっと勉強するのではなく自習室を利用する、勉強中はスマホに触らない、など) - 模試を受ける前に毎回目標を設ける
次に、メンタルが落ち込んで勉強する気がなくなってしまった場合の対処法です。
【メンタルが落ち込んだときの対処法】
- 「第一志望大学にもう一度チャレンジできる!」と考える
- 現役生の友達と無理に付き合わない
(SNSなども見ないようにする) - 他人と比較しない
- 上手く集中できないときは素直に休憩する
- 5分でも集中して勉強したら自分を褒めてあげる
諦めずに勉強を進めるためには、小さな目標やご褒美を設けて、ネガティブにならないように心掛けることが大事です。
また、今までのように学校の勉強との両立ではなくなるため、ずっと家で勉強するか予備校の往復になってしまい、気分転換ができなくなることもあります。
その結果、モチベーションが下がる可能性も考えられるので、気分転換のために、普段の勉強の環境を見直すことも重要です。
勉強をしなくならないように、できることから対処法を試してみるようにしてくださいね。
つらい浪人生活にもメリットはある
浪人すると、つらい思いをすることは多いかもしれません。ですが、つらい浪人生活にもメリットはあります。
もう一度大学受験にチャレンジするため、改めて自分の進路について考えることができ、より効率的な勉強方法に辿り着くことができる可能性が高くなります。
さらに、1年間を受験勉強だけに使うことができるので、勉強方法さえわかれば、自信を持って受験に臨むことができるでしょう。
予備校やSNSで一緒に頑張れる仲間ができれば、同じ目標を持った友達と一緒に頑張った日々はきっと、合格した後にはいい思い出になるはずです。
長く付き合える大切な友達になれるかもしれません。
毎日コツコツと受験勉強に向き合うのはつらいことも多いかもしれませんが、その分精神力が鍛えられます。
また、大学に合格したとき、「やりきった!」という達成感は誰よりも大きいですよ。
1年間頑張った経験は、きっとその後の自分の人生の糧になります。
浪人してつらいときは適度に休んでメンタルを強く持とう!
浪人してしまうとプレッシャーを感じ、つらい気持ちになることも多いですね。
友達や家族とぎくしゃくしたり、どう勉強を進めればいいのか分からなくなったり、悩み事は尽きないかもしれません。
ですが、浪人することは決してデメリットしかないわけではありません!
自己管理をしっかりと行い、モチベーションを維持して受験を切り抜ければ、自分自身の成長に繋がるはずです。
もしも今、勉強すること自体がつらいと感じているならば、無理せず適度に休むようにしましょう。
焦らずに、休みながら勉強を続けていけば、きっと結果はついてくるはず。
適度な休息を取りながらメンタルを守り、受験を乗り越えていきましょう!