「ネカマ」とは?意味や見分け方、心理を解説

「ネカマ」とは?意味や見分け方、心理を解説

「ネカマ」とは、インターネット上で使われる言葉です。

「あの人はネカマだよ」という使われ方をしているのを聞いたことがある人もいるかもしれません。では、どんな人をネカマというのでしょうか?

この記事ではネカマの意味や心理、ネカマの見分け方を紹介します。

「ネカマ」とは

「ネカマ」とは

ネカマとは、「ネットのオカマ」の略称です。
インターネット上で性別を偽り、口調や発信内容などを女性のように振る舞っている男性のことを指します。

ネカマは1980〜1990年代に生まれたといわれています。
当時、インターネットが生まれる前の通信サービスでパソコン通信というものがあり、主にパソコン関係に強い男性が使用していました。

当時、女性でパソコン通信が使える人は珍しく、いるだけで注目が集まるような状態でした。女性であれば注目されると思った男性が、パソコン通信上で女性のふりをするようになったのが、ネカマの始まりだといわれています。

ネカマの反対語は「ネナベ」

ネカマの反対語に「ネナベ」という言葉もあります。
ネナベとは、インターネット上で女性が男性のふりをすることで、「ネットのオナベ」を略して「ネナベ」と呼ばれています。
(※オナベとは、女性が男性のような言動や外見をすること。または男性として生活すること。)

ネナベのなかには男性になりたい人だけでなく、ネットストーカーや誹謗中傷などのトラブル防止のために男性のふりをしている人もいます。

「ネカマ」は○○に出現する

「ネカマ」は○○に出現する

実際にネカマが現れる場所は、以下のとおりです。

【ネカマ出現スポット】

  • TwitterなどのSNS
  • 荒野行動などオンラインゲーム
  • 匿名掲示板

顔を公表しなくても、文字だけで交流できるオンラインゲームに出現するほか、ほかの女性の顔写真を使ってSNSを利用しているケースもあります。

どうして「ネカマ」になるの?6つの心理

どうして「ネカマ」になるの?6つの心理

どうしてわざわざ女性のふりをするのか、ネカマの心理が気になりますよね。
ここからは、ネカマがどのような理由で女性のふりをしているのか、紹介します。

女性と仲良くなりたい

ネカマのなかには、女性と仲良くなりたいから、女性のふりをしている人がいます。

女性と仲良くしたい心理は「男性アイドルが好きだけど男友達には話しにくく、ネカマになってネット上で女性と盛り上がりたい」や「現実では女性と話せないからネット上で仲良くしたい」など、さまざまあります。

理想の女性になりたい

男性のなかにある理想の女性像を、ネカマになって体現しているケースもあります。

また、現実で恋愛経験の少ない人が、自分が理想の女性を演じることで満足している場合も。

違う自分になりたい

現実の自分に不満を持っている場合、インターネットのなかでは別の自分になりたいと考えて、ネカマになる人もいます。

また、現状に疲れて現実逃避したいとき、その手段の一つとしてネカマになる人も。

ちやほやされたい

男性は、女性に優しく接することが多く、インターネットの世界も例外ではありません。
ネカマになっている男性は、褒めてもらいたい、大切にされたいという心理から、女性を装うことで優しくしてもらおうと考えているのです。

現実世界では、上手くコミュニケーションがとれない人でも、インターネット上で女性を演じることによって、ちやほやしてもらいたいと思っています。

男性を騙そうとしている

出会い系サイトには男性を騙す目的でネカマをしている人もいます。
女性を装って男性から信用を得たあと、お金を騙し取るのです。男性心理がよくわかっているので、男性が望む女性像を演じて近寄ります。

騙すのが楽しい

金銭目的ではなく、ただ男性をもてあそんで楽しみたいという心理でネカマになるケースもあります。

女性に慣れていない男性に近づき、好意をちらつかせて、反応を楽しむタイプです。
騙されている男性を見て楽しみ、ストレスを発散している人もいます。

「ネカマ」に特徴はある?見分け方のポイント

「ネカマ」に特徴はある?見分け方のポイント

ネカマの見分け方はあるのか、気になりますよね。顔が見えないインターネットでは、ネカマを見分けるのは難しいです。
ですが、ネカマの特徴を知っておくと、見抜ける可能性が上がります。

ここからは、ネカマの特徴を紹介します。

写真がおかしい

ネカマがSNSに投稿している写真は、画質が悪かったり、統一感がなかったりする場合が多いです。
大半は、インターネットから拾った写真を載せているので、不自然さがあります。

また、プロフィール写真にインターネットから拾った知らない女性の写真を使う場合、顔が判別できないように加工していることが多いです。
また、水着や下着など男性の気を引くような写真にしている場合も、ネカマの可能性があります。

絵文字や顔文字をよく使う

ネカマは、絵文字や顔文字を多用する傾向があります。

男性だと気づかせないために、女性らしく振舞おうと過剰に絵文字を使うのです。

好きなタイプや趣味を聞く

ネカマは30~40代の男性が、10~20代の女性を装っていることが多いため、話の内容に違和感を覚えることがあります。
たとえば、好きな芸能人を聞いたときに、一昔前によくテレビにでていた男性芸能人を挙げてきた場合は、ネカマの可能性があります。30~40代の男性は、今の流行を把握していないことが多いからです。

また、趣味に関しても、車やバイク、野球といった男性が好む話題に食いついてきたら、ネカマかもしれません。

言葉遣いがわざとらしい

ネカマは男性だと疑われないように、女性でも使わないような話し方をすることがあります。
「~だわ」、「~かしら」など、語尾に不自然さがでることが多いです。

また、キャラクターが定まってないネカマは、一人称や口調がコロコロ変わることがあります。

下ネタに抵抗がない

自ら下ネタを振ってくる場合は、ネカマの可能性があります。

女性は下ネタを嫌う人が多く、インターネット上で盛り上がる話題ではありません。ですが、ネカマは下ネタを女性に振って反応を楽しんでいることがあり、しつこく下ネタを振ってくるときは、相手は男性かもしれないと注意しましょう。

経歴などに矛盾がある

ネカマはインターネット上でだけ女性のため、普段の自分とは違うキャラクターを作っています。ですが、なかには人物設定が定まっておらず、話を聞くたびに違う答えが返ってくることがあるのです。

○○業界で働いていると言っていたのに、次に話したときには大学生だと名乗るというような矛盾が発生したら、相手が嘘をついていると確証が持てます。
また、プロフィールに記載している内容と話している内容が違うときも、ネカマかもしれないと疑ってみましょう。

服のサイズを聞く

ネカマかな?と思ったら、服のサイズを聞いてみましょう。

ネカマの人は、女性を装うために言葉遣いや性格を女性に寄せていても、なかなか服のサイズまで分からないことが多いです。
そのため、困るケースがあるでしょう。
特に下着のサイズは、女性なら当然分かっていますが、ネカマならトンチンカンな回答をしがち。
何気なく聞いてみて判断してみましょう。

投稿写真のテイストを見てみる

SNSの場合、投稿している写真のテイストに統一感がない場合は、ネカマの可能性があるでしょう。
ネカマの人は、ネット上から拾ってきた写真をSNSに投稿しているケースが多いため、写真の統一感がどうしても無くなってしまうのです。
写真をよくアップする人であれば、投稿写真にも注目してみてくださいね。

「ネカマ」に出会ったら、いい人か悪い人か見極めよう

インターネットの世界では、さまざまな目的でネカマになっている人がいます。
趣味の話がしたいなど純粋に女性になりきるのを楽しむネカマもいれば、金銭目的やストレス発散目的のネカマもいます。
相手がネカマかもしれないと思ったら、どんな人間か、よく観察して見極めましょう。