日本人の平均身長はどのくらい？中学生や高校生の平均身長も紹介

日本人の平均身長がどのくらいなのか、知っていますか？
自分や周りの人の身長が、平均身長より大きいか小さいか気になりますよね。

この記事では日本人の平均身長や推移を紹介するとともに、身長はいつまで伸びるのかや、牛乳で身長は伸びるのかといった身長に関する疑問についても解説します！

日本人の平均身長って何cmくらい？

まずは日本人男性の平均身長と日本人女性の平均身長を紹介します。
また、中学生・高校生の男子と女子の平均身長についても見てみましょう。

日本人男性の平均身長

まずは日本人男性の平均身長から見ていきましょう。

参考：令和元年国民健康・栄養調査報告-厚生労働省

日本人男性の平均身長は、170cm前後です。

26歳〜29歳が最も身長が高く、年齢が上がっていくごとに低くなっていくことがわかります。

20代をピークに、以降は筋力の衰えや、骨粗しょう症、姿勢の悪化などに加えて、背骨と背骨の間にある椎間板の水分が減少することもあり、だんだんと身長が縮んでいくといわれています。

日本人女性の平均身長

日本人女性の平均身長は、以下の通りです。

参考：令和元年国民健康・栄養調査報告-厚生労働省

日本人女性の平均身長は、157cm前後です。

男性の平均身長が170cm前後であることと比べると、その差は10cm以上あります。

また、男性と同様の理由で、50歳や60歳になるにつれて身長が縮んでいく傾向にあることもわかりますね。

男子中学生・高校生の平均身長

では男子中学性・高校生の平均身長はどのくらいなのか、以下の表を見てみましょう。

参考：令和元年国民健康・栄養調査報告-厚生労働省

12歳〜15歳の男子中学生の平均身長は、160cm前後です。

12歳〜13歳の間で8cm、13歳〜14歳の間で10.8cmもの身長差があり、身長が伸びやすい時期といえるでしょう。平均値では、男子中学生が３年間で伸びる身長は21.3cmです。

15歳〜18歳の男子高校生になるとさらに170cm前後に成長していることがわかります。男子高校生の場合、平均身長値でみると高校３年間で1.8cm伸びると言えます。

17歳〜18歳になると日本人男性の平均身長と同じくらいになり、この年齢あたりで成長が止まる人も多いようです。

女子中学生・高校生の平均身長

次に女子中高生の平均身長を見ていきましょう。

参考：令和元年国民健康・栄養調査報告-厚生労働省

12歳〜15歳の女子中学生の平均身長は155cm前後です。身長平均値では、女子中学生は３年間で8.3cmほど伸びています。

12歳の段階では同年齢の男子よりも平均身長が高いですが、成長度合いは男子の方が大きいため、中学生の間で平均身長が追い越されています。

また、15歳〜18歳の女子高校生の平均身長は158cm前後となり、日本人女性の平均身長と変わらなくなります。平均身長値でみると、高校３年間であまり伸びないと言えるでしょう。

18歳が156.0cmと、15歳〜17歳の身長よりも低くなっていますが、これは身長が縮むといった理由ではなく、この調査を行った年の18歳の人の平均身長が15歳〜17歳の平均身長よりもたまたま低かったためと考えられます。

日本人の平均身長はどのように推移している？

現在の日本人の平均身長は、男性170cmほど、女性157cmほどですが、昔はどのくらいだったのでしょうか。

ここからは、日本人の17歳男女の平均身長がどのように変化していったかについて、グラフでみていきましょう。

参考：学校保健統計調査-文部科学省

日本人の17歳男女の平均身長の変化をみると、男女ともに1948年〜1994年ごろにかけて急激に伸びていることがわかります。ただし、以降は横ばいになり、大きな変化はありません。

戦後は、次第に学校給食が普及していきました。その結果、それまで足りていなかった栄養がだんだんととれるようになったことが平均身長の伸びにつながったといわれています。

そのため近年の平均身長の横ばいは、栄養状態が十分に改善したからとも考えられるでしょう。
いつも栄養満点の食事ができることは幸せなことなのですね。

日本人の平均体重の推移

また、身長とあわせて体重の推移についてもみてみましょう。

参考：学校保健統計調査-文部科学省

日本人の17歳男女の平均体重も戦後から2006年ごろまでだんだんと増えていき、以降は横ばいになっています。

身長と同様に、学校給食によって栄養が十分にとれたこと、レストランやファーストフード店、コンビニエンスストアなどが広まり、私たちの食は戦後に比べると格段に豊かになったことも関係していると考えられます。

高校生の平均体重についてもっとくわしく知りたい人は、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

高校生の平均体重は？理想の体重や肥満度をチェックする方法も解説

日本人の平均身長は世界と比べてどう？

では、日本人の平均身長は世界の国と比べてどのくらいなのでしょうか。
アメリカ、中国、韓国、オランダの平均身長を調べてみました。

日本人の平均身長は男性170cmほど、女性157cmほどのため、世界規模でみると低いほうでしょう。

特にオランダをはじめとするヨーロッパは、平均身長が高い国が多く、旅行でヨーロッパへ行くとびっくりすることがあるかもしれません。

高校生の身長はまだ伸びる？よくある疑問の答えを紹介

「身長はいつまで伸びるのか知りたい」や「身長を伸ばしたい」と思っている人も多いと思います。

また、「遺伝で身長は決まるの？」「牛乳を飲むと本当に身長が伸びる」などの身長にまつわる疑問もあるのではないでしょうか。

ここからは、身長についてよく耳にする疑問について答えていきます。

身長はいつまで伸びるの？

身長がいつまで伸びるかは人によって異なります。

人間は、骨の両端にある骨端線という軟骨の部分が膨張すると身長が伸びますが、この骨端線が固まると身長の伸びが止まります。

骨端線が固まる時期は、平均的には男子が18歳前後、女子が16歳前後といわれており、女子の方が少し早く身長が伸びなくなります。

ただし、あくまで平均のため、これより早い人もいれば20歳くらいになっても骨端線が固まらず成長する人もいるのです。
https://popteen.co.jp/media/23739/

身長は遺伝で決まるって本当？

身長は遺伝だけでは決まりません。

「両親の身長が低かったから、私も低い」や「お父さんの身長が高いから、子供も高身長になった」といった話はよく耳にしますが、子供が両親より高身長になった例や、反対に両親よりも身長が低いという例も多くあります。

遺伝はあくまで「そうなりやすい体質」というだけのことなのです。

身長を伸ばす方法はある？

身長を伸ばすには成長ホルモンの分泌が非常に重要で、成長ホルモンの分泌量が多いと、身長が伸びる可能性が高まるといえるでしょう。

成長ホルモンの分泌量を増やすには、骨に必要な栄養がしっかり行き渡るような食生活に改善したり、適度な運動をしたり、十分な睡眠をとったり、ストレスを溜めないようにしたり、といった生活習慣の見直しが必要になります。

ただし、これをすれば必ず身長が伸びるという方法は無く、個人差が大きいのも事実です。

牛乳を飲めば身長は伸びる？

牛乳にはカルシウムやたんぱく質、ビタミン類といった、身長を伸ばすのに必要な栄養素が豊富に含まれており、毎日飲む習慣をつけることは身長を伸ばすことにおいて良いことです。

ただし、牛乳を飲んでいるだけでは不十分でしょう。

前でも伝えたように、規則正しい生活や、適度な運動をすることも大変重要なのです。

身長を伸ばしたい場合は、栄養バランスの良い食事を心がけ、規則正しい生活習慣で、適度に運動をするのが良いといえます。

成長期に筋トレをすると身長は伸びなくなる？

成長期に筋トレをすると身長が伸びなくなるという話を聞いたことがある方も多いと思いますが、近年の研究で、筋トレが身長の伸びない直接的な要因にはならないという結果が出ています。

ただし、筋トレをしすぎると体がエネルギー不足になる可能性があります。
エネルギー不足に陥ると、体が成長する可能性を妨げてしまうかもしれないのです。

成長期の体は、骨や筋肉を成長させるために特にエネルギーが必要になります。
また、体が完全にできあがってはいない状態のため、筋トレのしすぎや負荷を大きくかけるような筋トレは、16歳ごろまで避けるのが良いかもしれません。

筋トレ中に飲むことが多いプロテインは、効率良く栄養が摂取できるため、飲んでもOKです。
https://popteen.co.jp/media/27864/

女子中学生・高校生の平均身長は155～157㎝！まだまだ伸びる可能性アリ

日本人男性の平均身長は170cm、日本人女性の平均身長は157cmです。

また、女子中高生の平均身長は155cm〜157cm、男子中高生の平均身長は160cm〜170cmということがわかりました。

戦後から現代までで食生活は非常に豊かになったことで、私たちの平均身長は1948年〜1994年ごろにかけて伸びてきました。

今後、さらに食生活や生活習慣が見直されたら、もっと平均身長が伸びていく可能性もあるかもしれませんね。