スマホの使用時間が長いのはやばい?高校生の使用時間や見すぎをやめる方法を紹介
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スマホが手放せないという人も多く、「もしかしたら、使いすぎかも」と感じている高校生も多いのではないでしょうか。
使用時間が長いと、「もしかしたら自分はスマホ依存かも」と気になってしまいますよね。
そこで今回は、「スマホの使用時間が長いのはやばい?」と心配な高校生のために、長時間スマホを使うリスクやスマホ依存になる前に抜け出す方法を紹介します!
高校生は1日何時間スマホを使ってる?
まずは、高校生は1日に何時間スマホを使っているか、みていきましょう。
2023年にポップティーンで行ったアンケートで、高校1〜3年生に「1日何時間スマホを使っているのか」を聞いてみました。
結果は次のとおりです。
- 1時間以内…1.82%
- 2時間程度…11.52%
- 3時間程度…20.61%
- 4時間程度…16.36%
- 5時間程度…20.00%
- それ以上…19.39%
- 把握していない…10.30%
この結果から、「1日に5時間以上スマホを触っている」と答えた高校生は40%近くいることがわかります。
自分のスマホの使用時間と比べて、長いかどうかの参考にしてみてくださいね。
スマホのやりすぎはやばい?長時間使うリスク
高校生にとってスマホは、友達とのやりとりから、趣味や勉強にも欠かせないアイテムです。
しかし、使いすぎにはリスクもあります。
ここでは、長時間スマホを使う場合に考えられるリスクを紹介します。
学習能力が落ちる
スマホを使いすぎると、学習能力が落ちる可能性があります。
脳科学において、スマホを使いすぎると脳の前頭前野が働かない時間が増えると言われています。
前頭前野とは、感情や記憶力、学習などをつかさどる部分。前頭前野の動きが鈍くなると、感情をコントロールできず、物事を集中して考えられなくなってしまうといったことが起こりやすくなるとされています。
「最近勉強に集中できない」などの悩みのある高校生は、もしかしたらスマホの使いすぎが原因かもしれません。
視力低下のおそれ
スマホは、パソコンやテレビよりも画面が小さいため、よく見ようと画面と目の距離が近くなります。
その結果、目が近いものがよく見えるようにしようとし、近視になりやすいです。
また、スマホの画面を見続けていると目の周りの筋肉が硬くなり、ピントの調節機能が正常に働きにくくなってしまいます。
「最近目がかすむ」「視力が落ちた」など目の問題は、スマホの使いすぎによるものかもしれません。
睡眠時間の減少
スマホの画面から発せられるブルーライトは、目に強い刺激を与え、脳にまで影響を与えるとされています。
ブルーライトを夜に浴びると、睡眠に影響を及ぼすホルモンであるメラトニンが十分に分泌されなくなり、睡眠時間が減る、眠れないといったトラブルにつながりやすくなります。
「寝る前にスマホでSNSを見てしまう」「寝る直前までテレビ通話を繋いでしまう」といった人で、寝つきの悪さや睡眠時間が気になる場合は、スマホの使用時間を見直しましょう。
スマホ依存になる可能性
スマホの使用時間が長いと、スマホ依存になる人も少なくありません。
次の項目に複数当てはまる場合、スマホに依存している可能性が高いです。
- スマホを触っていて気づいたら何時間も経っていた
- 調べることもないのにずっとスマホを見ている
- 頻繁にスマホをチェックしてばかりいる
- 手元にスマホがないだけで不安だ
- 友達と話しているときでもスマホを見ないと落ち着かない
- 1日スマホを触らないなんて無理だ
- 外でスマホのバッテリーが切れると不安になる
スマホを買ってもらったときよりも使用時間が長くなっている高校生は、スマホ依存になっていないか注意しましょう。
「やばい!」と思ったときは、スマホから少しでも離れるようにしてみてくださいね。
うつ病になることも
スマホの使用時間が長いと、うつ病になる可能性も出てきます。
たとえば、スマホに依存している場合、ちょっとでも触れないと不安になってしまうことも。
さらにスマホの明るい画面や映像で、常に脳が刺激を受けていると疲れてしまい、感情が落ち着かなくなることもあるのです。
スマホをずっと使っていて睡眠時間が短くなった場合も、心の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
さまざまな要因から、スマホの長時間利用がうつ病の原因に結びつくことがあるのです。
スマホ依存になる前に抜け出す方法
使用時間が長くなり、スマホ依存になる前に、使いすぎている状態から抜け出しましょう。
ここからは、高校生がスマホ依存になる前に抜け出す方法を紹介します。
学校に持って行かない
スマホ依存になる前に抜け出すためには、スマホから離れる時間を増やすことが大切です。
まず試しに、学校に持って行かないようにしてみましょう。スマホを自宅に置いたまま学校に行って、スマホを一切使わない時間を設けるようにします。
家族との連絡に必要など、持っていかないのが難しい場合は、バッグにスマホを入れて、学校にいる間は取り出さないように気をつけてみましょう。
スマホをつい触ってしまう理由の一つに、「通知が届くこと」があります。
通知がくると、ついスマホの画面を見たくなってしまうので、スマホが鳴らないようすべての通知を切って、バッグの一番奥に入れておくようにしてみてくださいね。
勉強中は別の部屋に置く
勉強中や本を読むときなど、集中したいときはスマホを別の部屋に置いておくのも、使用時間を減らすのに効果的な方法です。
近くに置いておくと、ついついスマホに手が伸びてしまうのならば、自分から少しでも離れた場所にスマホを置いておくのがスマホ依存予防の近道。
まずは宿題やテスト勉強の前に、別の部屋にスマホを置いておいてみると良いでしょう。
スマホ以外に趣味を見つける
SNSに動画、ゲームなど、どのような趣味を楽しむのにもスマホは欠かせません。
ですが、スマホ依存を防ぐためには、スマホを使わない趣味を見つけてみましょう。
読書やお散歩、街歩き、スポーツ、鉛筆とスケッチブックを使って絵を描くなど、スマホやパソコンを使わない趣味を増やしてみてください。
新しい趣味を見つけるのは気分転換にもぴったり!
スマホの使いすぎでイライラしたり、憂鬱になってしまったりしても、ほかのことを楽しめば気分がスッキリするかもしれませんよ。
使用時間を把握する
スマホ依存にならないようにするには、生活習慣を見直すことが重要です。
1日の使用時間を把握して、普段の生活スタイルを改めてみましょう。
スマホの使用時間は、スマホの機能でチェックすることができます。
iPhoneの場合は「設定」にある「スクリーンタイム」で、1日の平均使用時間やよく使われたアプリの時間をチェックできます。
Androidの場合は、「Digital Wellbeing」から確認が可能です。(OSによってはアプリをダウンロードする必要あり)
使用時間をチェックして、長時間スマホに触れている場合は、どのアプリをよく使用しているか見てみましょう。
そこから原因を考えて使用時間が長いアプリを削除したり、使う時間を制限したり工夫してみてくださいね。
必要最低限のアプリ以外消す
「通知が鳴るとどうしても気になってしまう」という高校生は、いっそのこと必要なアプリ以外を削除するのも一つの手です。
LINEは連絡手段に必要と思われがちですが、メールや電話で代用が可能です。
また、ゲームもスマホではなく家庭用ゲーム機で遊ぶようにすると、使用時間を減らせます。
SNSも思い切って、すべてのアカウントを消して、アプリもアンインストールすれば、ついチェックしてしまうこともなくなりますよ。
「本当のこのアプリは必要なのか」を考えて、必要最低限のアプリを選別していきましょう。
どのアプリがスマホの使いすぎの原因になっているのか考えるきっかけにもなり、スマホ依存になる前に抜け出すことができるはずですよ。
スマホをやめると人生が変わる?使用時間を減らすメリット
スマホの使用時間を減らし、依存しないようにすることで良いこともあります!
ここでは、スマホの使用時間を減らすメリットを紹介します。
自由時間が増える
スマホの使用時間が減ると、つい触ってしまう、通知がくるたびに見てしまうといった時間がなくなるので、自由時間が増えます。
増えた自由時間で新しい趣味に没頭したり、友達や家族と楽しくおしゃべりしたり、行ってみたかった場所に出かけてみたりと、いろいろできますよ。
スマホに振り回されるのではなく、自分で自由に使える充実した時間を増えることが、使用時間を減らすことのメリットの一つです。
心身の不調が改善される可能性も
前述のとおり、スマホの使用時間が長いと、睡眠不足やうつ病など、心身の不調が出ることもあります。
スマホの使いすぎをやめることで、睡眠が改善されたり、イライラや不安感が落ち着いてメンタルの調子も改善されたりといったメリットが期待できます。
気持ちが落ち着くことで、毎日が過ごしやすくなるでしょう。
スマホの使用時間がやばいと思ったら遠ざけてみよう!
高校生にとって、スマホは何をするにも欠かせないものかもしれません。ですが、スマホの長時間使用が、学習能力や視力の低下、心身の不調の原因になっている可能性もあります。
スマホの使用時間がやばいと感じたら、自分から遠ざけて、ほかのことに時間を使っていきましょう。
スマホとちょうど良い距離感で付き合っていけたら良いですね!
調査時期:2023年10月11日(水)~2023年10月16日(月)
調査方法:インターネット調査
調査対象:高校生(1年〜3年生)
回答数:165人