高校生は低用量ピルを買える?効果や値段、購入方法などを詳しく紹介

高校生は低用量ピルを買える?効果や値段、購入方法などを詳しく紹介

低用量ピルの服用を考えていても、実際にどんな効果があるのか、どのように購入すれば良いのか分からない高校生もいるでしょう。

この記事では、低用量ピルの概要や期待できる効果を高校生向けに紹介します。さらに低用量ピルの購入方法、親にバレずに購入するためのポイントなども解説するので、服用を検討している高校生は参考にしてみてくださいね。

ピルとは

ピルとは

まず、ピルという薬がどのようなものなのか、詳しく紹介します。

ピルの基礎情報

ピルは経口避妊薬とも呼ばれ、飲むことで高い避妊効果が期待できる薬です。
しかしそれだけではなく、生理や、ホルモンバランスの乱れが原因となるさまざまな悩みの改善を目的として飲むこともできます。

ピルの効果については次の項目でも詳しく紹介しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。

ピルはすでに生理が始まっており、妊娠していない人なら飲むことができます。そのため、初潮(最初の生理)を迎えたあとなら高校生も服用可能ですよ。

ピルの種類

ピルは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」といった女性ホルモンから作られている薬です。
そして、これらのホルモンの配合量に応じて

  • 中用量ピル
  • 低用量ピル
  • 超低用量ピル

に分けられます。

ホルモンの配合量は中用量ピルが最も多く、低用量ピル・超低用量ピルは少なめ。
中用量ピルはアフターピル(緊急避妊薬)や、生理周期をずらすための薬として使われることが多いです。

避妊、生理に関するお悩みの改善には、低用量ピル・超低用量ピルが処方されることが多いですよ。また、低用量ピル・超低用量ピルは中用量ピルよりもホルモンの配合量が少ないことから、副作用が比較的少ないというメリットがあります。

ピルの値段

ピルは21錠、もしくは28錠がセットになったシートで販売されていることが多いです。
1シートあたりの値段は、低用量ピルなら2,500〜3,000円ほど、中用量ピルなら4,500〜5,500円ほどでしょう。

ピルは1シートで1ヶ月分となるので、しばらく飲み続ける場合は複数枚購入することになります。
さらに診察料などもかかるので、処方してもらう病院の公式サイトから初診料・再診療などをチェックして、お金を準備しておきましょう。

【高校生向け】低用量ピルに期待できる効果

【高校生向け】ピルに期待できる効果

ここからは、低用量ピルの効果について詳しく紹介します。

生理痛を緩和する

子宮が収縮することで起こる生理痛。生理痛が辛いと勉強や運動に集中できなかったり、通学も億劫になったりするので、できるだけ軽くしたいと思う高校生もいるでしょう。

低用量ピルを飲むと、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質の分泌量を減少させることができるので、生理痛の緩和につながります。
もちろん鎮痛剤で生理痛を抑えるという手段もありますが、低用量ピルも一つの選択肢になるでしょう。

生理周期を把握しやすくなる

生理は25〜38日ほどの周期でくるのが正常とされていますが、中学生・高校生など思春期の人はずれてしまうことも。
修学旅行などの予定があるときに突然生理がきては十分に楽しめない可能性があるので、できればいつ頃生理がくるのか、把握しておきたいですよね。

低用量ピルは21日間、毎日1錠ずつ服用し、その後7日間の休薬期間を設ける(もしくは偽薬を飲む)という飲み方をします。
低用量ピルを飲んでいる期間は生理がなく、休薬期間に生理がくることになります。
そのため、普段から低用量ピルを服用することで一定のサイクルができ、生理周期を把握しやすくなるでしょう。

ニキビ・肌荒れを改善

生理前には、プロゲステロンというホルモンが急激に分泌されます。
プロゲステロンには皮脂を分泌させる作用があり、皮脂による顔のテカり、皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こすニキビといった肌トラブルにつながることがあるんです。

さらに、生理中には保湿効果のあるエストロゲンというホルモンが減少して、肌が乾燥しやすくなります。
乾燥すると化粧ノリが悪くなるだけでなく、ヒリヒリやかゆみなどの肌トラブルの原因になります。

低用量ピルを服用するとこのようなホルモンの分泌が安定しやすくなり、ニキビ・肌荒れの改善が期待できるんです。

ニキビや肌荒れは、洗顔や化粧水といったアイテムを使ったり、スキンケアの方法を見直したりすることで改善が見込めますが、なかなか効果を実感できないときには低用量ピルの服用も検討すると良いかもしれません。

PMS(月経前症候群)の症状を抑える

PMS(月経前症候群)とは、

  • お腹や腰、頭が痛くなる
  • 便秘
  • 手足のむくみ
  • イライラする
  • 眠くなる
  • 怒りっぽくなる

といった、体や心のさまざまな不調が生理前に現れることです。
生理がきてしまえばこれらの症状は落ち着くものの、高校生で毎日学校に行かなければならないとき、テストや部活の大会など大切なときに起こると大変ですよね。

PMS(月経前症候群)の原因は、生理に伴ってホルモンバランスが大きく変化すること。
そこで低用量ピルを服用してホルモンが安定すると、PMS(月経前症候群)の症状を抑えることができるでしょう。

避妊

最初に紹介した通り、低用量ピルは避妊効果が期待できる薬です。

低用量ピルを飲むと血中のホルモンバランスが変化し、排卵を抑制できるのです。
排卵が起こらなければ、受精が成立することもありません。

また低用量ピルは子宮内膜が厚くなるのを防ぐので、もし受精卵ができても着床しにくくなります。

とはいえ、低用量ピルによる避妊率は100%ではありません。低用量ピルを服用していても0.3%ほどの人は妊娠すると言われているのです。

そのため、高校生・大学生であるなど、もし妊娠しても子供を産み育てられる環境になく絶対に避妊したい場合は、低用量ピルと避妊具を併用することをおすすめします。

低用量ピルにはデメリットもある?高校生も飲む前に知っておこう

低用量ピルにはデメリットもある?高校生も飲む前に知っておこう

低用量ピルのさまざまな効果・メリットを紹介してきましたが、副作用・デメリットもあります。

個人差がありますが、

  • 眠気
  • 吐き気
  • むくみ
  • 不正出血
  • 頭痛

などを、低用量ピルの服用で感じることがあるんです。
これらは低用量ピルによって一時的にホルモンバランスが不安定になるせいで、服用を始めてから2〜3ヶ月ほどでおさまる人が多いでしょう。

ほかにも血栓症をはじめとする病気のリスクが上がる可能性もあると言われています。
そのため低用量ピルを服用するのであれば、定期的に検診を受けて体の状態をチェックしましょう。
検診以外でも、もし腹痛や頭痛、視野障がいなどの不調を感じたら医師の診察を受けてくださいね。

高校生が低用量ピルを購入する方法

高校生が低用量ピルを購入する方法

低用量ピルを購入するには、婦人科の医師による診察と処方箋が必要です。

婦人科では問診票に記入したあと、体の状態をチェックするための測定や医師の診察を受け、会計をして低用量ピルを受け取るという流れが多いでしょう。

低用量ピルを購入するための診察では、基本的に内診や血液検査は必須ではありません。
しかし、体の状態から医師が必要と判断した場合には、内診や血液検査を行うこともあります。安心して低用量ピルを服用するため、医師の判断に従いましょう。

高校生は親にバレずに低用量ピルを買える?

高校生は親にバレずに低用量ピルを買える?

親のなかには低用量ピルに対してネガティブなイメージを持っていたり、副作用を心配したりして、服用を反対する人もいるでしょう。
このような場合、親にバレずに、高校生だけで低用量ピルを買えるのでしょうか?

先ほど紹介した通り、ピルの処方を受けるには婦人科の医師の診察が必要ですが、高校生の場合、親を必要としている病院・クリニックがあります。
また、高校生は親の扶養に入っている人が多いので、保険証を使うことで親に医療費の通知があり、バレることもあるんです。

しかし、親の同意がなくても高校生が診察を受けられる病院を選び、自費診療であれば保険証の提示なしで診察を受けられるので、親にピルの購入がバレにくいでしょう。

事前に利用する病院の公式サイトをよく見て、親の同意が必要かどうか確認しておきましょう。病院では事情があり親にピルの購入を内緒にしたいこと、そのため自費診療にしたいことを申し出てくださいね。
ただし、自費診療だと保険適用の場合よりも費用が高くなるので、注意してください。

高校生も低用量ピルを買える!快適な毎日のために、服用を考えてみよう

低用量ピルは避妊だけでなく、生理痛やPMSの症状緩和、ニキビの改善などさまざまな効果が期待できる薬です。

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生理周期を把握しやすくなるので、修学旅行のようなイベントがあり対処したいときにも役立つでしょう。

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低用量ピルを購入するには婦人科の受診が必要で、高校生の場合、病院によっては親の同意や付き添いが必要なことも。バレずに購入したいときには、高校生だけで買える病院を選び、保険証なしでOKな自費診療にすると良いでしょう。
低用量ピルの服用を考えている高校生は、今回の記事を参考に、効果やデメリット、購入方法などを確認してみてくださいね。