嫌悪感とはどんな意味?嫌悪感を抱かれやすい人の特徴・対処法を紹介
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「嫌悪感」は良くない印象を抱いたときに使われる言葉です。
ふとしたときに「嫌だな」と感じる瞬間は誰にでもありますよね。それが嫌悪感です。
では、どんなときに嫌悪感を抱きやすいのか、嫌悪感を持たれやすい人の特徴はなにか、この記事で紹介していきます。
そもそも嫌悪感とは?
まずは「嫌悪感」の意味や使い方を紹介します。
意味
「嫌悪感」とは、「人や物に嫌な気持ち、不快感を持つこと」です。
「嫌悪 – 感」で成り立っており、ある人や物事に対し、「嫌だな」や「不快だな」と感じ、嫌ったり、憎んだりすることを意味します。
人によっては見たり聞いたりすることも不愉快だと感じて、対象を遠ざけようとし、回避する行動をとることもあるでしょう。
使い方
嫌悪感の使い方としては、「嫌悪感を抱く」「嫌悪感を持つ」「嫌悪感がある」などがあります。
【例文】
- 人を陥れようとするあの人に、嫌悪感を抱く
- わざとからかってくる男子に嫌悪感を持ったようだ
- 嫌悪感のある人とはなるべく付き合わないように距離を置く
また、「嫌悪感を感じる」とも使われていますが、嫌悪感の「感」は「感じる」という意味もあるため、二重表現に感じる人もいるでしょう。
ですが、「嫌悪感を感じる」と使用する人も多くいるため、あまり否定的にならず、気がついたときに「嫌悪感を持つ」「嫌悪感を覚える」と言い回しを変更するようにしましょう。
類語・対義語
嫌悪感の類語には、「悪感情」や「忌避感」「拒絶感」などがあります。
悪感情は不愉快な感情を表し、忌避感はきらって避ける感情、拒絶感は相手の要求を拒む感情を指します。どれも不快感を表す言葉で、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
また、嫌悪の対義語として「愛好」という言葉があります。愛好とは、そのことが好きで楽しむことを意味し、「音楽を愛好する」「鉄道愛好家」という使い方をします。
嫌悪感を抱く理由、心理的メカニズムを知ろう
嫌悪感を抱くと、どうしてこんなに嫌なのか?と考えてしまう人もいるでしょう。
嫌だ、苦手だと思う感情には理由や心理的メカニズムがあります。
ここからは嫌悪感を抱く理由やメカニズムを紹介します。
本能的・直感的なもの
人は、生きていくために本能的・直感的に嫌悪感を抱くことがあります。
たとえば、毒を持つ食べ物や虫は本能的に「嫌だな」と思い、避けようとするのです。
自分の体を守るために嫌悪感を抱くため、たとえば咳や排泄物といった病気にかかる可能性のあるものや腐った臭いなど病気を連想させるものを「嫌だな」と感じます。
道徳的・倫理的なもの
悪いことをしたり、守るべきことを守らない、道徳的や倫理的に外れた行動に対しても、嫌悪感を抱きやすいです。
道徳や倫理の基本は、幼少時からの集団生活のなかで学び、培われていきます。
たとえば、「集団でその場にいない人の悪口を言う」「人の意見は聞かずに自分の意見ばかり押しつけてくる」「道を塞ぐように広がってたむろしている」といったマナーやルールを破る人を見たら、嫌悪感を抱くでしょう。
過去の記憶によるもの
「嫌だな」と思うのは、過去の記憶から判断している場合があります。
たとえば、昔嫌がらせしてきた人と同じ行動をとる人がいるとき、その人に対して嫌悪感を抱くのです。
過去の記憶から嫌悪感を持ってしまうのは、自分を守るための結果だといわれています。
昔傷ついた経験から、同じ事態に陥らないよう、脳が自然と避けようとするのです。
価値観の相違によるもの
価値観の違いからも、嫌悪感は生まれてきます。
価値観とは生まれ育った環境によって異なるため、同じ国や文化、年齢であってもそれぞれ異なります。
たとえば、掃除は3日に1度すればいいという人もいれば、毎日するという人もいるでしょう。
毎日掃除する人からすれば、3日に1度しか掃除をしない人を不潔だと感じ、嫌悪感を持つかもしれません。
価値観の違いがあると「相手はなにが嫌なのか」が理解しづらく、また気づきにくいため、嫌悪感も生まれやすくなるでしょう。
嫌悪感を抱かれやすい人の特徴と対処法
ここまで嫌悪感を抱く理由について解説してきましたが、ではどのような人が嫌悪感を抱かれやすいのでしょうか。
嫌悪感を抱かれやすい人の特徴を知り、それぞれ対処法をチェックしていきましょう。
清潔感がない
汗臭い、口臭がひどい、髪を洗っておらずベトベトしているなど、清潔感がない人は嫌悪感を抱かれやすいです。
前述の通り、人は嫌な臭いを本能的に避ける傾向があるように、清潔感のなさはマイナスの印象を受けます。
毎日お風呂に入って体や髪を洗ったり、ブレスケアをしたり、ヒゲを剃ったりすると、清潔感もアップするでしょう。
身だしなみに気を使わない
身だしなみに気を使わない人に対して、嫌悪感を抱くパターンがあります。
自分の経験から「身だしなみはきちんとしているのがマナー」という道徳観を持っている人は、シワがついた服を着ている人や髪がぼさぼさの人などを見ると「人前なのに…」と嫌な気持ちになるのです。
育った環境によって「ちゃんとした身だしなみ」のレベルが異なりますが、服にアイロンをかける、着た服は洗濯する、ボタンがとれたらつける、穴が開いたら着ない、色褪せてきたらリサイクルに出すなど決めておくのがおすすめです。
動作や声が大きい、うるさい
声が大きい人や生活音がうるさい人は、嫌悪感を持たれやすいです。
人によっては、声が大きいと怒鳴られていると感じたり、理不尽に怒られたときのことを思い出したりして、自分を守るために嫌悪感を抱くようになります。
また、「隣の人に迷惑をかけないようになるべく大きな音を立てない」「ご飯は静かに食べる」といった価値観を持つ人だった場合、「掃除機をかけるときにガタガタと大きな音を出す」「食事中、くちゃくちゃ音を立てて食べる」といった普通に生活をしているときの音に、嫌悪感を抱くことがあります。
話すときは周りを見て、相手が聞こえるくらいの音量で話し、生活しているときも大きな音を立てすぎないように注意しましょう。
約束にルーズである
遊ぶ約束をしたのに忘れている、遅刻ばかりしてくるというのも、嫌悪感を抱かれる原因の一つです。
約束は基本、守るものという道徳観を持っている人が多いため、「ちょっとくらい、いいでしょう?」と約束にルーズな人は、自分勝手な人だと嫌悪感を持たれ、人が離れていくこともよくあるのではないでしょうか。
嫌悪感を抱かれないようにするには、人と交わした約束や世間のルールは守るようにしましょう。
理由があって約束を守れなかったときは、相手に説明して謝ることで、理解を得られます。
身だしなみや言動に気をつけて好感を持たれる人になろう
嫌悪感には、人や物に対して嫌な気持ちになるという意味があり、できるなら人に嫌悪感を抱かせたくないと思う人も多いでしょう。
皆から好かれるのは難しくても、身だしなみや言動に気をつけることで、相手から嫌悪感を抱かれるリスクを減らせます。
今回の記事を参考に、嫌悪感を抱かれにくい人を目指してみてはいかがでしょうか。