【高校生必見】小論文の書き方徹底解説!構成の作り方や書き出しの例文も
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【高校生必見】小論文の書き方徹底解説!構成の作り方や書き出しの例文も
高校生になると、小論文を書く機会がありますよね。小論文は作文や読書感想文とは異なるので、上手に書くためには小論文ならではのコツを押さえる必要があるんです。
この記事では、小論文の書き方を徹底解説します。基本的なルールから、文章を書くための構成の作り方、書き出しの表現など、例文も交えながら具体的に紹介するので、参考にしてみてくださいね。
高校生の小論文と作文・感想文の書き方の違い
まず、小論文と作文・感想文の書き方にはどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
小論文は「〜だ」「〜である」という文体で書く
小論文を書くときは、「~だ」や「~である」という文体で書くのがきまりです。
一方、作文や感想文では、「だ」「である」で書いても「です」「ます」で書いても、統一されていればどちらでも良いとされています。
小論文は「意見」を書く
作文・感想文には、自分の感じたことや思ったことを書きます。
しかし小論文の場合、設定されたテーマや問いに対して、自分の意見を論理的に書いていく必要があります。
この点を取り違えてしまうと、違った方向性で書いてしまう可能性があるので注意しましょう。
小論文には根拠が必要
何か意見を述べたとしても、そこに客観的な根拠がなければ、感想と同じもの・根拠のない持論とみなされてしまいます。
また、小論文が出題されるのは、問題や課題文の意図を読み取る力があるかどうか、ある程度の文章力があるかどうかに加え、論理的にものを考えられるか・論理的な記述ができるかを問うためでもあります。
このことから、小論文を書くときは自分の意見をより論理的で説得力のあるものにする根拠が必要なのです。
小論文では自分と反対の意見も必要
小論文を書くときは、自分の意見に信ぴょう性を持たせるため、反対の意見も書く必要があります。これを「反論」と言います。
反論の問題点を挙げたり、反論の内容を無効にしたりしながら持論を述べることで、内容をより充実させ、説得力を上げられるのです。
作文や感想文には小論文ほどの説得力は求められないので、反論を書いたことがないかもしれませんが、覚えておくと良いですよ。
小論文で使ってはいけない言葉
「まるで〇〇のようだ」という比喩、「Aは言った、〇〇だと」という倒置法。
このような表現は小説や作文に使えば文章を印象的にすることができますが、小論文の書き方としては使わないのが基本です。
また、普段のおしゃべりに使っているような口語も使うことができません。
- だけど → だが・しかし
- すごく → 非常に・大変
- ちょっと → わずか
- 〜じゃない → ではない
のように、適切な言葉に変えて書く必要があります。
高校生の小論文の書き方は構成が重要!
小論文を書くときは、書き始める前に、全体の設計図となる構成を考えてから取り組みましょう。
基本的な構成は、「序論」・「本論」・「結論」の3つからなっています。
以下では、それぞれの役割や内容について解説しています。
①序論
序論は、小論文の頭・最初に来るパートです。
- テーマに対する自分の意見(結論)
- この小論文のなかで何を論じていくか
といった内容を簡潔に書くと良いでしょう。
全体のうち序論が占める割合はあまり多くありませんが、とても重要な部分ですよ。
②本論
本論は、序論で述べた自分の意見について根拠を述べるパートです。
たとえば、
- 意見の裏付けとなる具体的なデータ
- 反論
- 反論に対する意見
などを述べて、論理的に記述することで自分の意見に説得力を持たせていきます。
③結論
結論は、文字通り小論文のまとめのパートです。
本論で述べた根拠を元に、改めて自分の意見を強調して文章を結びます。序論と結論の内容が変わらないように気を付けましょう。
高校生が悩みがちな小論文の書き出し方【例文】
小論文の書き方として多くの高校生が悩むのは、具体的にどんなフレーズで文章を書き出すかということです。
スムーズに書き始めるために、以下のような複数の書き出しの例を覚えておくと良いでしょう。
私は、〇〇について論じる/考察する。
あるテーマについて「あなたの考えを述べよ」というタイプの小論文に適した書き出しと言えるでしょう。
シンプルなので簡潔に書くことができ、序論をスッキリと書き出すことができますよ。
シンプルな小論文の書き出しとしては、こちらもおすすめです。
小論文のなかには、テーマに対して賛成か反対かの立ち位置を明らかにしたうえで、その理由を述べるタイプのものがあります。
このような設問の小論文にぴったりです。
小論文には、グラフや表を読み取って自分の意見を回答していくパターンもあります。その場合は、こちらの書き出しが良いでしょう。
高校生が小論文の書き方を身につけるコツ【大学受験用】
高校生で小論文の書き方を知りたい人には、大学受験のことを考えて、という人も多いでしょう。
ここからは、ただ小論文が書けるだけでなく、大学受験でより評価を得るために身につけたいことなどを紹介します。
出題者が求めるものを把握しよう
小論文を書くときは、出題者が設問のなかで何を聞いているのか、何を小論文に書いて欲しいのかといった出題意図を把握することが大切です。
また、たとえば「賛成/反対を明らかにしてから」と設問にあるのに、それを書かないまま自分の考えを述べるなど、ルールを無視するのもNG でしょう。
設問をしっかりと読み、冷静に判断して書き進める必要があります。
基本の文章のルールは必ず守ろう
小論文を書くときは、しっかりと文章の基本ルールを守りましょう。
たとえば、
- 文末は「~だ」、「~である」で書くこと
- 誤字脱字がないこと
- 主語と述語がちぐはぐになっていないこと
- 接続詞「て」、「に」、「を」、「は」を正しく使うこと
- 書き出しは、一段落下げてから書き始めること
などです。
基本的なことですが、このようなうっかりミスが減点対象になるので、注意が必要です。
全て書き終わったあとに何度が黙読して確認するようにしましょう。
学部ごとに出題されやすいテーマについて調べよう
大学受験の際の小論文は、
- 看護・医療系の学部は、医療従事者の責任や臓器移植、介護問題について
- 教育系の学部、教育格差や不登校、学力の低下について
- 国際・外国語系の学部は、世界の状況や外国語を学ぶ意義について
というように、学部で学ぶ内容に合わせたテーマで出題されることがあります。
そのため、過去問などから傾向を調査し、対応しやすいように知識を仕入れたり、普段から考えたりすると良いですよ。
文字数を意識しよう
小論文は文字数に制限があることが多いです。
大学受験の小論文では、出題時に提示された文字数に対して、書いた文字数が大幅に足らなかったり、逆に多すぎたりすると、減点になります。
高校生が小論文の書き方を身につけるなら、普段から文字数についても意識しておきたいですね。
高校生は小論文の書き方を理解して、大学受験に備えよう!
小論文は、序論・本論・結論の3部から構成を作ることで、書きやすくなるでしょう。
文末や誤字に気を付けるといった基本的なルールを守ること、大学受験であれば過去の出題傾向から対策を練ることも必要ですよ。
高校生が今回の記事を参考に、小論文の書き方練習をしてみてくださいね。