高校生の勉強時間はどのくらい?勉強スケジュールを立てるポイントを紹介
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「周りの人はどれぐらい勉強しているのか」「勉強スケジュールはどう組み立ててるのか」など、勉強時間やスケジュールが気になる高校生も多いのでは?
大学受験を控えている高校生は、中学生のときよりも多くの勉強時間が必要です。
1日のスケジュールを上手に組んで、勉強時間を確保しなければいけません。
この記事では、高校生の勉強時間はどのくらいなのか、勉強スケジュールを立てるポイントについて紹介します。
高校生の勉強時間は学年によって違う!
高校生の勉強といえば、受験を控えた高校3年生からが本格スタートというイメージを持っている人は多いでしょう。
ですが高校1年生・2年生の間にも、授業で学んだ基礎を固めるための勉強はとても重要です。
ここでは高校1年生〜3年生までの理想的な勉強時間と主な勉強内容を、学年ごとに分けて解説していきます。
高校1年生の勉強時間は「1日2〜4時間」
高校1年生の理想的な勉強時間は、平均して平日で2時間、休日で4時間ほどです。
勉強内容や質も重要ですが、まずは毎日勉強をするという習慣を身に付けることが大切です。
中学のときとは勉強内容や生活が変わり、人によっては通学時間が長くなったり、部活動で忙しくなったりすることも。
高校1年生のうちは、変化した生活リズムに慣れながら、毎日の勉強を習慣化することを目標にするといいでしょう。
平日の勉強内容は授業の復習や宿題を中心に取り組み、予習は時間に余裕のある休日にするのがおすすめです。
高校2年生の勉強時間は「1日3〜6時間」
高校2年生の理想的な勉強時間は、平均して平日で3時間、休日で6時間ほどです。
勉強内容は高校1年生のころとおなじく、授業の復習や宿題を中心に取り組み、基礎を固めておきましょう。苦手な科目がある場合は、高校2年生のうちにしっかりと対策しておくことも大切です。
高校2年生は高校生活にも慣れ、文化祭などの学校行事や部活動おいて、中心で活動することが多くなる時期なので、高校1年生のころよりも忙しくなる人は多いでしょう。
ですが、高校3年生になると本格的な受験勉強がスタートします。
受験勉強が始まる前に長時間勉強することに慣れ、基礎をしっかりと固めておくためにも、勉強時間は確保するようにしておきましょう。
高校3年生の勉強時間は「1日5〜8時間」
高校3年生の理想的な勉強時間は、平均して平日で5時間、休日で8時間ほどです。
この年からは、大学受験に向けた本格的な勉強が始まる人もいるでしょう。
夏休み前まではまだ部活動を続けている人も多いため、1学期のうちは少しずつ勉強時間を増やしていくことを目標にしましょう。
受験時期が近づくにつれて勉強時間は長くなっていくので、夏休み前から長時間の勉強に慣れていくことが大切です。
勉強内容は、夏以降の受験勉強がスムーズになるよう、基礎固めを中心に取り組むのがおすすめ。
受験シーズンは勉強時間が増える
夏休み以降は多くの生徒が部活動を引退し、志望校を絞っています。この時期からはいよいよ本格的な受験勉強が始まります。
勉強時間は高校3年生の1学期よりも増え、平均して平日は6時間以上、休日は10時間以上が理想となります。
特に夏休みや冬休みは追い込みをかけるチャンスなので、毎日10時間以上は確保すると良いでしょう。
志望校が絞り切れていない段階では、全科目の履修が目標です。
志望校が決まったら、受験科目や過去問の勉強に移っていきましょう。
国公立を合格する高校生の勉強時間は長い?
国公立大学は私立大学に比べると入試科目が多いという特徴があります。そのため、必然的に勉強する内容が多くなります。
ですが、難関大学に合格した学生の平均的な勉強時間は、高校1年生で2~3時間、高校2年生で3~4時間、高校3年生で4~7時間と、一般的な勉強時間とさほど変わりません。
私立大学も国公立大学も、同じくらいの勉強時間で受験に挑む人が多いでしょう。
勉強時間が同じでも勉強する内容が異なるので、高校1年生の頃からしっかりとスケジュールを立てて、効率よく勉強するのがおすすめです。
高校生が勉強スケジュールを立てるポイント
高校生が勉強時間を確保するために、しっかりスケジュールを立てることはとても大切です。
朝起きてから〇時間勉強、夕食の前に〇時間勉強など、計画を立てると効率的に勉強に取り組めるでしょう。
しかし、細かすぎるスケジュールを組むと、それができなかったときにモチベーションが下がる原因になってしまいます。
続いては、忙しい高校生に向けて、勉強スケジュールを立てるときのポイントを紹介します。
規則正しい生活をする
勉強スケジュールを立てる前に、まずは1日の時間の使い方を振り返ってみましょう。
朝起きる時間、夜寝る時間は適切ですか?
睡眠時間は1日8時間以上確保できていますか?
「ついつい夜更かししがち」「朝起きられなくて寝坊してしまう」「休日は昼まで寝ている」という高校生は、毎日決まった時間に勉強できるように、生活リズムを整えることから始めてください。
規則正しい生活ができるようになると、自然と勉強にあてられる時間が増えてきますよ。
睡眠時間は削らない
勉強スケジュールを立てるときに、「夜遅くまで勉強しよう」と考える高校生も多いですが、睡眠時間を削って勉強にあてるのはNGです。
いくら勉強時間を増やしても、睡眠不足の状態では集中力が下がり、うっかりミスも増えるため、効率の良い勉強法とは言えません。
高校生の理想的な睡眠時間は、1日8~10時間だと言われています。
常に睡眠不足を感じている高校生は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
毎日同じ時間帯に勉強する
高校生の勉強スケジュールは、毎日同じ時間に確保したほうが習慣化しやすいです。
しかし、1日5~6時間以上ぶっ続けで勉強するというのは、なかなかツラいですよね。
例えば、朝2時間、夜3時間勉強をすれば、1日合計5時間の勉強時間を確保することができます。
ダラダラと長く続けるよりも、短時間ずつ集中して勉強したほうが効率は良いと言えるでしょう。
1日15分から始める
勉強のやる気が出ず、スマホを触っているうちにどんどん時間が過ぎていくという高校生はいませんか?
勉強のモチベーションが上がらず机に向かえないという人は、「まずは15分」という気持ちで勉強を始めてみましょう!
いざ勉強をはじめると、15分だけのつもりがいつの間にか30分近く勉強が続いていたということも。
決まった時間に勉強を始めるという習慣が付けば、自然と勉強時間も確保できるようになります。
無謀な計画を立てない
1日に10時間勉強する!など、いきなり無謀な勉強スケジュールを立てるのはやめましょう。
これまで長時間勉強する習慣がなかった人が10時間ノンストップで勉強しても、集中力が続きません。
せっかく勉強スケジュールを立てても、計画通りの勉強時間を確保できなければ、計画自体が意味のないものになってしまいます。
勉強はまとめて一気にするのではなく、休憩などを挟みながら短く行うと効率的です。
高校生におすすめ!効率的な勉強方法
勉強するうえで、時間と同じくらい大切なのが勉強の質です。長時間がんばって勉強しても、身につかなければ意味がありません。
ここからは、効率的に知識を身につけるための勉強方法を紹介します。
基本は予習と復習
勉強で基本になるのは予習と復習です。
授業をスムーズに理解するための予習と、授業での疑問を解消するための復習は、高校1年生から高校3年生までの間、常に重要な勉強方法となります。
特に復習は知識の定着に欠かせません!
授業の内容を復習することで知識が身につくため、復習には力を入れて取り組みましょう。
休憩をとる
先ほど長時間の勉強を一気にしても集中力は続かないという解説をしたように、勉強は短い時間で区切り、こまめに休憩をとると効果的です。
1時間だけ勉強する場合も、「15分勉強して5分休憩する」という流れを3回繰り返すほうが、60分みっちり勉強するよりも集中力を保つことができ、効率が良いといわれています。
時間を意識するために、勉強をするときはストップウォッチやタイマーを使って、時間を計りながら取り組むのもおすすめの方法です。
やる気を維持する
毎日勉強を続けていると、どうしてもやる気が出ない日や、集中が続かない日もあると思います。
そんな状態でダラダラと勉強を続けてしまうのを防ぐためにも、モチベーションを保つ手段をいくつか持っておきましょう。
「ここまで終わったらお菓子を食べる」「〇時になったら少し散歩に出かける」など、ご褒美を設定して取り組むのも一つの方法です。
また、勉強可能な図書館やカフェで勉強するといった方法も、気分転換になるでしょう。
勉強スペースをきれいにする
机の上など勉強スペースを綺麗に整頓しておくことは、勉強に集中するうえで大切なことです。
ゲームやスマホが近くにあると、どうしてもそちらに意識が向いてしまい、集中が削がれてしまいますよね。
そのほかにも雑誌やマンガなど、誘惑となるものはなるべく遠ざけるようにしましょう。
スマホは目に入らないところに置いていても、通知が来ると気になってしまいます。
スマホを見る時間は決めておいて、勉強中は機内モードなどを使って静かな環境を作っていきましょう。
勉強机の上を整理する方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
たまには、やり方を見直す
勉強を続けているのに成績が上がらないと感じた場合は、やり方が合っていないかもしれません。
なかなか勉強の成果が出ないときは一度立ち止まり、やり方を見直すことも大切です。
- テストや模試で、自分が苦手なところを見直す
- 応用問題ばかりしている場合には、基礎からもう一度やり直す
- 複数の科目を同時にするのではなく、しばらく1つの科目に集中する
- 友人や先輩と周りの人の勉強法を真似してみる
など、一度勉強のやり方を変えてみて、自分に合った勉強法を見つけましょう。
高校生の勉強時間は学年によって違う!自分に合ったやり方を見つけよう
大学受験に向けて勉強するためには、高校1年生から毎日勉強をする習慣を身につけておくことが重要です。
同時に自分に合った勉強のやり方を見つけることで、高校3年生になってからの受験勉強がより効率的なものになります。
時間と方法を意識しながら、コツコツと毎日の勉強を積み重ねていきましょう!