高校生でもコンカフェでバイトできる?選び方や働くときの注意点を解説
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「衣装が可愛い」「時給が高い」と魅力に感じるコンカフェでのバイトですが、そもそも高校生でも働けるのか気になりますよね。
結論、高校生でもコンカフェでバイトできますが、働くためにはいくつかの条件があります。
本記事では、高校生がバイトできるコンカフェの種類、働くうえで気をつけること、お店の選び方などを詳しく解説します。
コンカフェでのバイトに興味のある高校生は、仕事内容や注意点をチェックしてから働いてくださいね。
そもそもコンカフェとは?
コンカフェとは、「コンセプトカフェ」の略称で、お店ごとに細かいテーマやコンセプトが設定されています。
設定されたテーマやコンセプトの世界観に沿って、提供するフードやドリンクのメニュー、店の内装、接客方法、衣装などが決められていることが多いです。
「メイドカフェ」もコンカフェの1つで、そのほかにも、「病院コンカフェ」や「異世界系コンカフェ」など、さまざまなジャンルがあります。
コンカフェは男性客向けのイメージがありますが、最近では女性客向けの「メンズコンカフェ」も増えているのです。そのため、男子高校生でも働けるコンカフェはありますよ。
主なコンカフェの営業形態は以下の通りです。
営業形態 | 特徴 |
カフェ形態 | 通常のカフェと同様。食事やドリンクの提供がメイン。 |
カフェ兼バー形態 | 昼間はカフェ形態、夜はバー形態に変わる。バー形態になると、お酒の提供をする。 |
また、コンカフェは、コンビニやファミレスのバイトと比べると、高時給のお店が多いです。
しかし、相場以上に時給が高いお店は、高校生がバイトできない「コンセプトガールズバー」や「コンセプトキャバクラ」の可能性があります。
高校生でもコンカフェで働くことはできる
そもそも、高校生でもコンカフェでバイトできるか気になりますよね。
基本的に、18歳未満の高校生でもコンカフェで働くことはできます。
コンカフェでバイトできる年齢は、コンビニやファミレスなどのバイトと同じです。中学を卒業した年の4月1日以降であれば、高校生でもコンカフェでバイトができます。
しかし、すべてのコンカフェでバイトできるわけではないので注意が必要です。
高校生は、「飲食店営業許可」のみを取得している「カフェ形態」のコンカフェであれば働けます。
続いて、高校生がコンカフェで働けないケースについ詳しく紹介します。
参照:「年少者使用の際の留意点〜児童労働は原則禁止!!〜」-「厚生労働省栃木県労働局」
高校生がバイトできないコンカフェとは?
以下の場合、高校生はコンカフェでバイトできません。
- 風俗営業1号許可(風営法)の許可を得ている
- 際どい接客をしている
- 接待を伴う飲食店
- お店の方針で高校生を採用していない
高校生がバイトできないケースを具体的に見ていきましょう。
「風俗営業1号許可」を取得しているコンカフェ
18歳未満の高校生は、風俗営業1号許可を取得しているお店で働くことはできません。
風俗営業1号許可を取得しているコンカフェは、飲食店営業許可のみを取得しているお店と営業できる内容が異なり、お客さんの隣に座って長時間会話するなどの「接待営業」ができます。
高校生の接待営業は風俗法により禁止されているので、コンカフェでバイトするときは、お店が風俗営業1号許可を取得していないか必ず確認しましょう。
店の方針で高校生を採用していないコンカフェ
法律上では高校生を雇えても、お店の方針で高校生を積極的に採用しないコンカフェも珍しくありません。
理由として、以下が挙げられます。
- 通報されてお店が警察に目をつけられる可能性がある
- お客さんと問題が発生したとき、大きなトラブルに発展する可能性がある
- 忙しい時間帯に働けない
など
高校生を雇うことは、お店側にとってリスクのあることです。
そのため、高校生を積極的に採用しているコンカフェは多くありません。
無許可できわどい接待営業をしているコンカフェ
飲食店営業許可のみ取得していても、なかには無許可できわどい接待営業をさせるコンカフェもあります。
以下の内容を行っている飲食店営業許可のみ取得しているコンカフェは、きわどい接待営業をさせている可能性が高いです。
- お客さんとチェキ撮影をする
- お客さんとカラオケでデュエットする
- お客さんと一緒にゲームを楽しむ
- お客さんに食事を食べさせる
無許可で上記のようなサービスを提供しているコンカフェは、警察から摘発される可能性があります。
高校生でもコンカフェでバイトはできますが、知らないうちに犯罪に加担している場合もあるのです。「知らなかった」では済まないので、必ずお店の詳細を慎重に調べてからバイトに応募してくださいね。
高校生でも18歳になったら働ける?
風俗営業1号許可店には、18歳未満の高校生は働けないと説明しました。では、18歳の高校生は働けるのでしょうか。
結論からいうと、法律上では、18歳になっていれば高校生でも風俗営業1号許可店で働くことができます。
しかし、年齢をクリアしていても、学校の校則でコンカフェでのバイトは禁止されていることが多いです。校則を破ってコンカフェでバイトすると、停学や退学処分になる可能性も。
また、世間体を気にするコンカフェも少なくありません。高校生が働いていると、未成年を雇っていると疑われ、警察の調査対象になることがあるからです。
高校生がコンカフェでバイトするのは、雇う側のお店も、働く高校生自身もリスクがあります。なので、高校生を積極的に採用するコンカフェは少ないです。
コンカフェバイトの選び方
ここからは、コンカフェのバイトに応募する際の、注意点や選び方を紹介します。
コンカフェバイトに応募する前に、一読してくださいね。
応募する前に必ずお店に行く
応募したいコンカフェの目星がついたら、まずはそのお店にお客さんとして行ってみましょう。
お店に行くときは、下記のポイントを押さえてくださいね。
- 接客の範囲
- お店のコンセプト
- 客層
- お客さんの雰囲気
- キャストの衣装
- キャストの雰囲気
- キャストの年齢層
- 客引きの有無
- ビラ配りの有無
など
実際に自分の目でお店の雰囲気を確かめることで、自分に合っているか判断できますよ。
お店を見学して少しでも不安に感じることがあれば、バイトに応募するのはやめておきましょう。
口コミをチェック
口コミサイトやSNSで、お店に通うお客さんの口コミを読むのもおすすめです。
口コミを読めば、どんなお客さんが通っているのか、どんなサービスを提供しているのかなどを知ることができます。
また、コンカフェの公式SNSや、キャストが個人でSNSアカウントを運営していることも多いです。公式アカウントから仕事内容や客層を知ることもできますよ。
経営会社や店長の名前も調べる
コンカフェの経営会社や店長の名前を検索して、お店の情報を調べるのも1つの手段です。
経営会社や社長の名前を検索すると、過去の不祥事についてネットニュースの記事が出てくることもあります。
犯罪歴や悪い噂がある店舗は、トラブルに巻き込まれる可能性が高いので選ばないほうが良いでしょう。
給料が異常に高いコンカフェは要注意
ほかのバイトに比べると、コンカフェのバイトは給料が高いのが魅力です。
しかし、相場より給料が異常に高いお店は、高校生がバイトできないカフェ兼バー形態や、露出度の高い衣装を着る、風俗営業1号許可を取得しているなどの可能性があります。
給与が高いのには何か理由があることが多いです。
給与が高いからといって飛びつくのではなく、健全なお店なのか冷静に判断して選びましょう。
求人サイトで応募しているコンカフェに応募する
コンカフェのバイトを探すときは、求人サイトに掲載されている店舗から選ぶことをおすすめします。
厳しい審査を通過しなければ、求人サイトに情報を掲載することができません。
なので、危ないお店の情報は、求人サイトに出ていることは少ないでしょう。
お店のあるエリアの雰囲気をチェック
コンカフェは、繁華街に店舗を構えていることがほとんどです。
そのため、エリアによっては治安が悪く、1人で歩くには危険な場合があります。
働くコンカフェがあるエリアの情報を、事前にチェックすることも大切です。
できるだけ、安全に働けるエリアを選びましょう。
高校生がコンカフェバイトで働く際の注意点
実際に、コンカフェで採用されたら気をつけることを紹介します。
親に事前に相談する
コンカフェでバイトする前に、必ず親に相談しましょう。
親に内緒でバイトすると、万が一トラブルが発生したり怪我をしたりした際に、連絡をとることができません。
また、バイト先によっては、親の承諾書を求められることもあります。
学校がバイトOKか確認
コンカフェで働ける年齢に達していても、校則でバイトが禁止されていたら働くことはできません。
大前提として、高校の校則でバイトが禁止されていないか必ず確認するように注意しましょう。
校則を破ってバイトすると、最悪の場合、停学や退学処分になる可能性があります。
お客さんとの距離感に注意
基本的に、コンカフェではお客さんとの連絡先の交換が禁止されています。
お客さんと連絡先を交換したり、お店の外で会ったりするのはルール違反です。お店をクビになることもありえます。
また、お客さんから恋愛感情を抱かれて、ストーカー被害に遭う可能性も。
接客する際は、お店のコンセプトやルールを守って、お客さんと一定の距離を保つように注意しましょう。
学校の制服で出勤はなるべくしない
学校から直接、バイト先に向かおうと考えている人は気をつけてください。
制服を着たまま出勤すると、お客さんに通っている高校を特定される可能性があります。
手間はかかりますが、一度家に帰って、私服に着替えてから出勤すると安全です。
無理だと感じたらすぐに辞めて大丈夫
コンカフェでバイトしていると、キャスト同士で揉めたり、お客さんとの間でトラブルが発生したりします。自分の身に危険が生じ、すぐにお店を辞めたくなることもあるでしょう。
コンカフェを辞めたいと思ったら、退職する1ヶ月前を目安に店長に伝えるのが一般的です。
しかし、店長から「すぐに辞められたら困る。あと数ヶ月は働いて!」や「どうにかするからもう少し頑張ってほしい!」など、無理やり引き止められる可能性もあります。
法的には、辞める2週間前に退職の意向を伝えれば大丈夫です。それでも解決するのが難しければ、速やかに親に相談しましょう。
無断で辞めるのは、トラブルに発展するので注意してくださいね。
18歳未満の高校生は22時までしか働けない
遅い時間帯にも営業しているコンカフェですが、18歳未満の高校生は、労働基準法第61条により、原則夜22時から翌朝5時までの間は働くことができません。
一方、18歳の高校生は、法律上では22時以降でも働けます。しかし、学校の校則で禁止されている場合が多いので、必ず事前に確認してくださいね。
また、18歳未満の高校生と知りながら、22時以降にシフトを入れてくるお店は、違法店である可能性が高いです。注意してください。
親の扶養から外れないように注意
高時給が魅力のコンカフェですが、稼ぎすぎには要注意です。
基本的に、高校生は親の扶養に入っています。
ですが、1年間で稼いだ金額が103万円を超えると、親の扶養から外れるため、所得税と住民税を自分で支払わなければいけません。
また、親は子供の扶養控除を受けられなくなるので、支払う税金の額が増えます。
親の扶養から外れないためには、年収が103万円を超えないように注意しましょう。
高校生がコンカフェバイトする際はトラブルに巻き込まれないよう注意しよう!
高校生でも、条件を満たしていればコンカフェでバイトすることができます。
しかし、ルールや法律を守っていない違法店で働くと、トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
コンカフェでバイトするときは、必ず安全に働けるお店なのか調べてから応募しましょう。