高校生も起業できる!起業家になるための準備や注意点を紹介
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起業といえば大人がやるイメージですが、実は高校生の起業家もいます。
この記事では、高校生が起業するにあたって必要な準備ややり方、注意点を紹介します。
成功するポイントも解説しているので、起業してみたいと考えている高校生はぜひ参考にしてみてください。
高校生でも起業できる
まず、高校生は本当に起業できるのか、気になるところですよね。
起業するにあたって、何歳以上でなければいけないという決まりはありません。したがって、高校生でも起業は可能です。
しかし、社会人と違って高校生は、学校に通って勉強するのが本業です。お金も限りがあるので、起業したい場合は入念に準備しましょう。
高校生で起業するための準備
ここからは、高校生が起業する前に準備すべきことを紹介します。
起業プログラムなどで勉強する
起業したいと思ったときは、高校生も参加できる起業プログラムに参加してみましょう。
起業プログラムでは、「起業するのに何が必要なんだろう?」「事業を始めたら何をしたらいい?」などの疑問を解決するための講義が用意されています。
起業プログラムによって内容は異なりますが、なかにはすでに活躍している起業家やクリエイターなどに自分の事業計画を説明してアドバイスをもらえることも。
起業についての勉強をしながら、自分が何をしたいか見つけ、事業として動かすための計画を立てられるでしょう。
親権者の同意をもらう
会社を作ることは法律行為にあたるため、高校生が起業する場合、親権者の同意が必要になります。
民法で「未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない」と決められているためです。(法定代理人=親権者)
参考:明治二十九年法律第八十九号 民法-e-GOV法令検索
自分の親など親権者に「起業したい」と伝えても、即座にOKをもらえる可能性は低いでしょう。
起業したい気持ちを伝えるのも大切ですが、同時に「どうして起業したいと思ったか」「どんな事業をやるつもりなのか」「どのように運営していくか」などを説明できると良いでしょう。
真剣に、具体的に計画を話すことで、親権者に熱意も伝わりやすくなります。
資金集め
起業するには資本金が必要ですが、高校生だと十分なお金がないことも多いでしょう。
資金を集める必要がありますが、高校生の場合はバイトで稼ぐか、投資家に出資してもらうなどの方法があります。
しかし、バイトで稼ぐ場合は時間がかかり、投資家に出資してもらうには事業内容などを説明し利益があると判断される必要があり、どれも簡単ではありません。
資本金は何円以上でなくてはいけないという決まりはないため、店舗を持たず、家にあるものを利用するなど必要なお金を抑えると良いでしょう。アプリ開発など、資本金がほとんど必要ない事業から始めてみるのもひとつの手です。
起業アイディアを出す
成功するためには、収益を生む起業アイディアを出していきましょう。
高校生でお金がないときは資本金が多く必要ない事業がおすすめです。また、既存サービスは競合者が多く、高校生が少ない資本金で太刀打ちするのは難しいため、まだ誰もチャレンジしていないような事業を考えてみましょう。
考えた事業に、どのくらいの需要があるかも重要です。
その事業を必要とするターゲットに直接話を聞いてみたり、悩みを調べたりすることで、さらに起業アイディアをブラッシュアップさせることができます。
高校生が起業するやり方
高校生が起業する場合、以下の手順で進めていきます。
- 会社概要を決める
- 定款を作る
- 開業申請をする
会社概要を決める
起業するときは、会社名や所在地、事業目的などの会社概要を決めましょう。高校生の起業家は店舗や事務所を持たず、実家を会社の所在地にすることもあります。
事業によっては許認可がないとできない業種があるため、注意が必要です。
許認可が必要な業種には中古品の販売や、食品製造・販売などがあります。
定款を作成する
法人で起業する場合、定款を作成しましょう。
定款とは、会社創立時に経営していくためのルールをまとめたもので、会社の憲法とも呼ばれています。
会社名や事業目的などのほかに、役員がいれば任期の取り決め、監査関連、決算月などを記載が必要です。
定款は高校生が自分で作成するのは難しいため、専門家を頼るほうが良いでしょう。
開業申請をする
いよいよ起業の準備が整ったら、各種機関に開業申請の書類を提出しましょう。
法人として開業する場合は、会社の住所を管轄にしている法務局に登記申請書類などを提出する必要があります。
親権者の印鑑登録証明書など、親権者の協力も要るため、早いうちに相談しておくと安心です。
個人事業主で開業する場合は、法務局で未成年者登記を行い、未成年者登記簿を取得する必要があります。その後、書類をまとめて税務署に開業届を提出します。
これで、起業までの手順は終わりです。
高校生が起業する際の注意点は?
高校生が起業する場合、勉強が疎かにならないように注意しましょう。
前述した通り、高校生の本業は勉学です。起業して勉強の時間がとれなくなったり、進級や進学に影響が出たりしてはいけません。
勉強と仕事が両立できるように、スケジュールを決めておくと良いですよ。
また、無理な資金集めをしないように注意する必要もあります。
バイトを詰め込みすぎたり、借金したりしないように計画的に行動しまsっよう。
高校生が起業して成功するポイント
ここからは、高校生が起業して成功するポイントを紹介します。
大きなことから始めない
起業するときは、大きな事業から始めないようにしましょう。大きな事業は多額な資本金が必要になることも多く、お金に余裕がない高校生はスタートから無理をしてしまうでしょう。
リスクを減らすためにも、高校生が起業する場合は小さな事業から始めるのがおすすめです。
小さな事業も成功すれば、次に新しい事業を始めるための足掛かりとなります。
無理をせず、自分ができる範囲から起業しましょう。
失敗を恐れない
起業しようと思ったとき、失敗を怖がって石橋を叩いてばかりの高校生もいるかもしれません。
慎重になるのは悪いことではありませんが、一発成功はまずありえません。
問題が発生したり、利益が出なかったりと、思ったような結果が出ないことがほとんどでしょう。
ですが、失敗を重ねることで成功の道も見えてきます。
リスクが低い小さなことから取り組み、失敗から学んで、成功するためのアイディアを掴んでいきましょう。
高校生から起業するうえで強みとなるのが、若いうちから挑戦できることです。
何度もトライアンドエラーを繰り返すうちに試行錯誤も重ねられ、より良い起業アイディアが浮かんでくるでしょう。
ビジネスコンテストに挑戦する
起業する前に、ビジネスコンテストに挑戦するのも、事業に関して考えを深めるのにおすすめです。
たとえば、日本政策金融公庫が主催する「高校生ビジネスプラン・グランプリ」では、全国の高校生からビジネスプランを募集し、事業内容や顧客、終始計画などのポイントから審査していきます。起業家や企業を目指す高校生と出会える交流会の参加や、上位に入賞すると奨励金がもらえるのも魅力の一つです。
コンテストに応募するために具体的に事業について考えられるほか、自分が考えたビジネスプランの改善点も見つけられるかもしれません。
起業前にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
高校生で起業するときはしっかり準備をして挑戦しよう
会社を作るのに年齢制限はないため、高校生でも起業は可能ですが、何が必要か調べ、しっかり準備する必要があります。
また、未成年者は親権者の同意が必要なので、事前に相談して許可をもらっておきましょう。
起業して必ず成功するとは限りませんが、小さなことからトライアンドエラーを積み重ねることでより良い起業アイディアが浮かぶこともあります。
まずは何がしたいかをじっくり考え、事業目的を練ってみてはいかがでしょうか。