高校生でもクレジットカードは作れる?おすすめのカードや注意点を紹介

高校生でもクレジットカードは作れる?おすすめのカードや注意点を紹介

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高校生になって、「クレジットカードを持ちたい」と考えている人もいるのでは?

ですが、実際に高校生がクレジットカードを持てるのか、どこのカード会社なら作れるのか、わからないことも多いはず。

そこで今回は、高校生がクレジットカードを作れるのか、どのカードなら作れるのかを紹介します。

買い物に自分のクレジットカードを使いたい高校生は、ぜひ参考にしてみてください!

高校生は原則クレジットカードが作れない

高校生は原則クレジットカードが作れない

クレジットカードを使いたい高校生は多いでしょう。
2022年にMMD研究所がビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社と共同で、高校生と親のお金に対する意識調査を行ったところ、キャッシュレスのみの利用率は12.0%、現金とキャッシュレスの併用利用率は40.6%とありました。

半数の高校生が現金以外にキャッシュレスを利用しているのです。

そのため、普段のお買い物やネット通販にクレジットカードを利用したい高校生も多いと考えられます。

ですが、残念ながら高校生は原則としてクレジットカードを作ることができません。

高校生がクレジットカードを持てない理由は、入会の条件です。多くのカード会社では「18歳以上」と記載されています。
ほとんどの高校1年生、2年生の年齢は、15歳〜17歳にあたるため、クレジットカードを作ることはできません。

参考:高等学校の金融教育必須化に関する意識調査(高校生と親のお金に対する意識) – MMD研究所

年齢「18歳以上」なら高校生でもクレジットカードは作れる?

18歳以上は入会不可なら、18歳の誕生日を迎えた高校生はクレジットカードを作れるのではないかと考える人もいるかもしれません。

多くのカード会社は、18歳以上という年齢の条件に「ただし、高校生は除く」という但し書きが添えられていることがほとんどです。
つまり、18歳以上であっても、高校生である限りクレジットカードは作れません。

満18歳以上で高校生ではなく、既に働いている人は、カード会社の条件によってはクレジットカードが作れます。

高校卒業後はいつから作れる?

高校生不可であるなら、高校卒業後はクレジットカードを作れるのか、気になりますよね。

18歳以上で、高校の卒業式を終えれば、申し込みはできるでしょう。
しかし、カード会社によって卒業式を終えた3月に申し込みを受け付けているかは異なるため、事前に確認しておくと良いですよ。

18歳になって高校を卒業したあと、年度が変わる4月以降なら、いつでも申し込みができるでしょう。

条件によっては高校生でもクレジットカードを作れる!

条件によっては高校生でもクレジットカードを作れる!

ここまで高校生はクレジットカードを作れないと紹介したましたが、条件によっては作れるところも。

続いては、高校生がクレジットカードを作ることができる条件について、紹介していきます!

海外留学する場合

海外留学など、海外での使用を目的とする場合に限って、高校生でもクレジットカードの発行が認められるケースがあります。
ただし、発行できるのは「家族カード」です。

家族カードとは、クレジットカードの本会員と生計を共にする家族にのみ、発行が認められたカードで、決済機能などは本カードとほとんど変わりありません。
海外でのみ使用可能で、帰国後、継続して使用できないのが特徴です。

海外留学をする場合の家族カードについては、18歳未満であっても中学生を除く満15〜18歳に発行が認められているケースが多く、高校1年生や2年生でも作れます。

カード会社の条件をクリアしている

カード会社の条件をクリアしている

カード会社によっては、高校生でもクレジットカードの発行可能となるケースがあります。

たとえば、イオンカードの場合、満18歳以上であれば、高校を卒業する年の1〜3月にも申し込みが可能です。
また、楽天カードの場合は、5年生一貫高校に在籍している18歳以上の高校生は、クレジットカードの申し込みができます。
(2022年12月現在)

カード会社の条件をクリアしている場合でも、経済的に自立していない高校生は、申し込み前に保護者に相談してからクレジットカードを発行するかどうかを決めるようにしましょう。

クレジットカード以外に高校生が作れるカードはどれ?

クレジットカード以外に高校生が作れるカードはどれ?

クレジットカード以外にも、スマートに支払いを済ませられるカードはさまざまあります。
ここからは、クレジットカード以外で高校生が作れるカードについて紹介します!

口座引き落とし形式の「デビットカード」

デビットカードは、使用すると口座からお金が引き落としされるタイプのキャッシュレスカードです。

使用してすぐにお金が引き落とされ、口座の残高内で支払い可能なほか、利用限度額が設定できることも。
利用明細も残るので、お金の使いすぎのチェックもできます。

カード会社によっては利用金額に応じたポイントを付与するサービスを実施しているため、現金で買い物するよりお得になることもありますよ。

デビットカードは、中学生を除く満15歳以上なら申し込み可能な会社が多いため、高校生でも申し込み可能です。

作成する場合は、事前に公式サイトで情報を確認して、保護者に相談してから作りましょう。

デビットカードについては以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

高校生でもデビットカードは持てる!カードの特徴や作り方を解説

チャージ式の「プリペイドカード」

チャージして使うタイプのプリペイドカードも、高校生が持てるキャッシュレスカードです。

年齢制限についてはカードにより異なりますが、「年齢制限なし」「6歳以上」「12歳以上」などがほとんどです。
高校1年生のころからカードを使いたい人は、プリペイドカードを検討してみましょう。

プリペイドカードはチャージする手間がありますが、クレジットカードと同じようにスマートに会計を済ませられ、国際ブランド付きのプリペイドカードならネットショッピングでの利用も可能です。

事前にチャージした分だけが使用可能なため、お金の使いすぎを抑えられるでしょう。

アプリ版「バンドルカード」

アプリ版「バンドルカード」

バンドルカードは、国際ブランドVISAが付いたプリペイドカードです。

現実で使えるリアルカードのほかに、インターネット専用のバーチャルカード、リアルカードより使用範囲が広がるリアル+と3種類のカードがあります。

バンドルカードの特徴は、アプリで操作ができること。

カードへのチャージはもちろん、使用したら通知が届いたり、利用状況の確認ができたりと便利です。
リアルカードを落とした場合も、アプリから利用停止できます。

リアルカードの発行には手数料がかかるため、インターネットで使う用にバーチャルカードだけを無料で発行するのも良いでしょう。

高校生がクレジットカード以外のカードを持つメリット

高校生がクレジットカード以外のカードを持つメリット

前述のとおり、高校生はクレジットカードが持てませんが、デビットカードやプリペイドカード、バンドルカードは持つことができます。

ここからは、高校生がデビットカードやプリペイドカードなどを持つメリットを紹介です。

キャッシュレス決済ができる

デビットカードもプリペイドカードも、バンドルカードも、現金不要で買い物ができるカードです。

ネット通販を利用するときはもちろんですが、普段の買い物時にもカード1枚で支払いができるため、お財布にお札や小銭をたくさん入れて持ち歩かなくて良いのがメリットの一つ。

カードだけを持ち歩いて、買い物を楽しむこともできます。

ポイントが貯まる

カード会社によっては、カードを使って決済することでポイントが貯まるシステムがあるところも。
ポイントが貯まると、お金の代わりに使用して買い物できるので、現金支払いよりお得に使えるのがメリットです。

お金の使い方を学べる

カードを持つメリットとして、お金の使い方を学べることが挙げられます。
高校生でカードを持つのは、お金の使いすぎに不安を覚えるかもしれません。
ですが、デビットカードは利用限度額が設定でき、プリペイドカードはチャージした分のみの利用、バンドルカードは使用したらアプリから通知が届くなど、利用状況を確認しやすいです。

なので、カードを使うならいくらまでと決めて、計画的に利用しましょう。決められた範囲で、どのようにお金を使うかを考える勉強になりますよ。

もし、自分で決めた金額以上にカードを使ってしまった場合、何にどれだけお金を使ったのか振り返り、来月は使いすぎないように気をつけましょう。

高校生がカードを使うときの注意点

高校生がカードを使うときの注意点

高校生でクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードを持った場合、いくつか注意する点があります。

キャッシュレス決済は、気をつけないと思わぬトラブルに見舞われることも。

ここからは、高校生がカードを使うときに注意することを紹介していきます!

使いすぎない

クレジットカードはもちろんですが、デビットカードやプリペイドカードも使いすぎないことが大切です。

キャッシュレス決済のため、支払いをするとき、現金のように目に見えてお金が減っていく実感があまりありません。
そのため、気づいたら使いすぎていたなんてことも。

特に後払い方式のクレジットカードや口座からすぐに引き落とされるデビットカードは、気をつけないと「まだ大丈夫」とお金を使いすぎる可能性があります。

プリペイドカードも、いくらチャージをして、いくら使ったか管理していなかった場合、「なくなったからチャージすればいいや」とどんどんチャージしていってしまうかも。

お金を使うときは、なににいくら使ったか記録して、自分の収入を超えないように管理しましょう。

支払いが遅れないようにする

支払いが遅れないようにする

高校生でクレジットカードが作れた場合、毎月の支払いは遅れないように注意しましょう。

クレジットカードの支払いが遅れてしまうと、信用情報に関わります。

信用情報が悪くなると、将来の住宅ローンの契約などが制限される可能性があります。
また、高校を卒業後、新たにクレジットカードを作りたいと思った場合も信用がないため、発行もできなくなるかもしれませんよ。

リボ払いにしない

リボ払いとは、リボルビング払いの略称です。
毎月の支払額が一定額になる代わりに、支払い残高に対して金利がかけられ、一定の手数料が発生します。

毎月同じ金額を支払えばいいだけなら、お財布に優しいし、便利そうと思いがちですが、クレジットカードのリボ払いには注意が必要です。

たとえば、10万円の商品をリボ払いで購入し、毎月の支払額を5,000円に設定した場合、10万円÷5千円=20回で支払いが終わりそうな気がしますが、そうではありません。あ

支払い残高に金利がかかるため、以下の計算式に当てはめて手数料を算出します。

支払い残高×金利×利用日数÷365日
【金利15%の場合】
最初の30日
10万円×15%×30日÷365日=1,232.87円
★1,233円の手数料が発生する

つまり、最初の月の5,000円のうち、元金の支払いにあてられるのは、支払い金額から手数料を引いた3,767円です。

1つだけリボ払いで購入したのなら、いずれは完済すると思いますが、あれもこれもとリボ払いで買うものが増えていくと、いつまで経っても返済は終わりません。
支払い残高がほとんど減らずに、「リボ払い地獄」に陥ってしまうケースもあるのです。

支払い回数が決められる分割払いもありますが、こちらも手数料がかかります。
クレジットカードを使う場合は、なるべく一括払いにするのが良いでしょう。

利用金額を把握する

利用金額を把握する

カードで支払いを済ませていると、意識せずに使い込んでしまうことがあります。
毎回、使った金額とお店は利用明細でチェックするようにしましょう。

利用金額をチェックしておくと、万が一、不正利用された場合も気づきやすくなります。
利用明細はカード会社のアプリや公式サイトで確認できることが多いため、こまめにチェックする習慣をつけてみてくださいね。

もし、身に覚えのない支払いがある場合は、すぐにカード会社に連絡し、カードの利用停止などをお願いしましょう。

詐欺サイトや悪質なサイトに注意する

詐欺サイトや悪質なサイトに注意する

クレジットカードを通販サイトで利用する高校生も多いでしょう。
そこで気をつけて欲しいのが、詐欺サイトです。

詐欺サイトとは、金融機関や大手通販サイトそっくりの見た目で利用者を騙し、個人情報を入力させるサイトのことです。

詐欺サイトに引っかからないために、以下を注意しましょう。

  • メールやSNSに記載されたURLは安易に開かない
  • ドメインを確認する
  • セキュリティソフトを使用する
  • 安易にクレジットカード情報などの個人情報を入力しない

また、詐欺サイトでなくても、粗悪品を販売する、商品を送らないなどの悪質な通販サイトもあります。
悪質サイトの被害にあった場合は、国民生活センターや、住んでいる土地の都道府県警の窓口に相談しましょう。

悪質サイトにクレジットカード番号を知られてしまった場合は、カード会社に連絡して番号を変更してもらうなどの措置も必要です。

クレジットカードは高校を卒業してから作ろう

18歳以上であっても、高校生の間は原則としてクレジットカードを作ることはできません。
条件によってはクレジットカードを作れますが、経済的に自立していない人は保護者とよく相談し、使いすぎないように対策を立てておきましょう。

支払いに便利なクレジットカードは、思わぬトラブルが起きることもあり、自分で責任が取れる年齢まで待つのが最適。
高校生のうちではなく、卒業してから作ることを考えてみてくださいね。

 

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