テスト前の一夜漬けにはコツがある!効率よくやる方法を紹介
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テストがあると分かっていても、直前にならないとやる気が起きない人もいるでしょう。
テスト前日まで何もやらずにいると、一夜漬けを避けられなくなります。しかし、夜の数時間だけで完璧にテスト範囲を覚えるのは難しいです。
今回は、テスト前に一夜漬けする際のコツを紹介します。テスト前日に焦っている人は、参考にしてください。
テスト前に一夜漬けしても良い?
結論、テスト前の一夜漬けはおすすめしません。
テスト前の一夜漬けは、その場凌ぎにはなりますがデメリットのほうが多く、効率の良い勉強法ではないからです。
「赤点を回避したい」「部活が忙しくて勉強時間を確保できなかった」など、切羽詰まった状況であれば仕方がありませんが、最初から一夜漬けありきで考えるのは良くありません。
どうしても一夜漬けが避けられない場合は、コツを押さえてやるのがポイントです。
無闇に勉強しても効果は期待できないので、効率よくやるように心がけてください。
一夜漬けをおすすめしない理由
上記で説明したとおり、一夜漬けはデメリットが多いです。
「前日の夜にやれば良いや」と思っていると、後悔する可能性がありますよ。
ここでは、一夜漬けをおすすめしない理由を見ていきましょう。
テスト中に眠くなる
一夜漬けとは、テスト前日の夜に集中して勉強することです。
睡眠時間が短くなるので、当然テスト中は眠くなります。
睡眠不足の状態だと、起きてから少しずつ眠気を感じやすくなるため、テスト中に居眠りする可能性も。
せっかく一夜漬けして頑張っても、解答中に眠くなり記入できなかったり、覚えた内容を思い出せなかったりしたら意味がありません。
テストに寝坊する可能性が高い
一夜漬けをする際に、普段は寝ている時間を勉強時間にあてる人が多いでしょう。
「自分は夜型だから大丈夫」「絶対に寝ない」と思っていても、気がついていたら寝落ちしていることも。少し仮眠をとるつもりだったのに、目覚めたら朝になっている可能性があるのです。
集中力が切れてケアレスミスのもとになる
睡眠不足な状態が続くと、集中力も低下します。
集中力が続かなくなると、ケアレスミスが発生しやすいです。
解答欄がズレてしまったり、英語のスペルを間違えたり、計算ミスをしたりしやすくなります。
ケアレスミスを防ぐには、見直しが重要です。しかし、集中力が切れた状態で見直しをしても、間違いに気がつけない可能性が高いでしょう。
暗記した内容が身につきにくい
人間の記憶は「長期記憶」「短期記憶」に分かれています。一夜漬けで覚えた記憶は、「短期記憶」にあたり、しばらく時間が経つと覚えた内容を忘れやすいです。
例えテストを乗り越えられたとしても、自分の身にはつかないので、入試などの際にまた最初から覚える必要があります。
しっかりと自分の身につけるためには、復習を繰り返して長期記憶に変換させてください。
また、短期記憶の場合は、最初と最後に覚えたことは記憶に残りやすいですが、中間の記憶は頭に残りにくいです。そのため、頑張って一夜漬けしても全てを覚えることはできないでしょう。
前日の夜だけではすべての教科の暗記は難しい
テストは、1日で複数の教科を受けることが多いです。
しかし、全ての教科を前日の夜に暗記するのは難しいでしょう。
限られた時間のなかで、優先順位をつけて一夜漬けする必要があります。
体調不良の原因につながる
一夜漬けをしている場合は、してない人以上に疲労感が感じやすいです。免疫力も低下しているので、風邪をひいたり、体調を崩しやすくなったりします。
万全な状態でテストを受けるには、しっかりと睡眠時間を確保する必要があるのです。
また、夜中にお菓子を食べたり、エナジードリンクを飲んだりするのも体調不良につながりやすいです。夜中に飲食をすることで、腸内環境を乱れます。風邪をひかなくても、万全ではない状態でテストを受けることになるのです。
一夜漬けで期待できる効果とは
一夜漬けをすることでテストに集中できなくなったり、体調を崩したりするなどのデメリットを紹介しました。
しかし、決して悪いことだけではなく、一定の効果も得られるのです。
続いて、一夜漬けで期待できる効果を紹介します。
プレッシャーを感じることで集中力がアップする
一夜漬けの効果の1つは、プレッシャーを感じながら勉強することで集中力を高められることです。
時間に余裕があると、スマホを触ったり、漫画を読んだりしてサボってしまいます。
切羽詰まった環境に身を置くことで、「朝までに教科書〇〇ページ分に目を通さなきゃ」「あと〇〇個の単語を暗記しなきゃ」と、プレッシャーをかけて集中力を高めることができるのです。
焦る気持ちを利用して、勉強する環境を作れます。
暗記内容を忘れにくい
人は新しく覚えたことは記憶に残りやすいため、一夜漬けで勉強した内容は比較的忘れにくいです。
一夜漬けすることで、何も勉強しないでいでテストに挑むよりも、点数を多く稼ぐことが期待できます。
勉強時間を確保できる
一夜漬けは、勉強時間を確保できます。
その場凌ぎにはなりますが、少しでも勉強時間を作ることで気持ちに余裕がでるでしょう。
ギリギリまで頑張ることで、点数を少しでも多く稼げる効果があります。
一夜漬けを効率よくやるコツ【勉強方法編】
テスト本番に影響を与えないためには、どのような点に気をつけて一夜漬けをするべきなのでしょうか。
まずは、勉強方法に焦点をあてて、一夜漬けを効率よくやるコツを紹介します。
科目ごとに制限時間を設ける
一夜漬けは、勉強できる時間に制限があります。
複数教科を勉強する際は、夜の数時間で全てを網羅するのは難しいので、1教科ごとの時間を決めて勉強しましょう。
予定より時間をかけすぎないために、アラームをセットしておくと良いですよ。
全て覚えようとしない
出題範囲を全て完璧に覚えるのは、不可能です。一夜漬けするときは、重要そうなポイントを絞り、そこだけを集中的に勉強しましょう。
また、先生が授業中に重要だと言っていたり、教科書に太字で書かれたりしている箇所は、テストで出る可能性が高いです。ヤマを張る際は、重要そうな箇所を見逃さないように気をつけましょう。
覚える問題に優先順位をつける
効率よく一夜漬けするためには、全てを覚えようとせずに、優先順位をつけることが大切です。
特に、基礎ができていない人は、応用問題を飛ばしたほうが良いでしょう。応用問題をできるようになるには、基礎から学ぶ必要があります。
暗記するだけで良い漢字や英単語、理系科目の公式を暗記することに時間を割いたほうが効率よいです。
短時間で繰り返し問題を解く
同じ問題を何度も繰り返し解くことで、記憶が定着しやすくなります。
時間が足りないからといって、1度やった問題を復習しないのはNGです。必ず、何度か繰り返し解いて、しっかりと覚えているか確認しましょう。
1度解いた問題を時間が経ってから復習することで、忘れにくくなりますよ。
声に出して覚える
勉強内容を繰り返し書いて覚えるより、声に出したほうが効率がよいです。
一夜漬けで1つでも多くのことをやるには、いかに無駄な時間を省けるかがポイント。
紙に書いて覚えるより、声に出したほうが時間を節約できますよ。
また、声に出すことで聴覚に刺激が伝わるので、ただ書いて覚えるより記憶に残りやすいです。口を使って覚えるので、眠気対策にもなりますよ。
一夜漬けを効率よくやるコツ【睡眠・体調管理編】
一夜漬けのコツは勉強方法以外に、睡眠や体調管理にもあります。
万全な状態でテストを受けられなければ、せっかく頑張って勉強しても実力を発揮できません。コンディションを整えて一夜漬けするには、どうしたら良いのか見ていきましょう。
テスト勉強を始める前に仮眠をとる
脳や体が疲れた状態で勉強しても、内容が頭に入りにくいです。
勉強が始まる前に仮眠をとれば、すっきりした状態で勉強にとりかかれますよ。
勉強だけする状態にしておけば、ほかのことに気をとられずに集中できるでしょう。
仮眠をとるときは、寝過ぎないようにアラームをかけたり、家族に「もし寝ていたら起こしてね」と一言かけると安心です。
最低でも睡眠時間は6時間確保する
一夜漬けといっても、徹夜で勉強するのはNGです。
十分な睡眠をとらないと、ただ時間を削って勉強しただけになります。十分な睡眠をとることで、勉強した内容が定着するのです。
一夜漬けする場合でも、睡眠時間は最低でも6時間は確保しましょう。また、寝る30分前と起きてからすぐに復習することで、寝る前に覚えたことが忘れにくくなりますよ。
テスト開始3時間前に起きる
テスト当日の朝は、家を出るギリギリの時間まで寝るのは避けてください。
テストが開始する3時間前までには、起きているのが理想です。
脳が普段どおりに動くまでには、3時間かかります。ギリギリまで寝ていると、テストが始まってもぼんやりする可能性が高いでしょう。
脳が活性化した状態でテストを受けるには、早起きするのがコツです。
体調管理に気をつける
一夜漬けが原因で、体調を崩してテストを受けられなければ本末転倒です。
夜遅くまで勉強するときは、体が冷えないように服装を工夫したり、こまめに部屋を喚起したりして、風邪をひかないように気をつけましょう。
眠気覚ましにコーヒーやエナジードリンクは効果的ですが、カフェインを含んでいると夜眠りにくくなります。睡眠不足の原因になるので、一夜漬け中はカフェインが含まれていない麦茶やルイボスティーなどがおすすめです。
リフレッシュする時間を設ける
限られた時間内で集中して勉強するには、適度に休憩時間を挟んでください。
好きな音楽を聴いたり、お菓子を食べたりすることで、気持ちをリフレッシュできますよ。
また、お風呂に浸かるのもおすすめです。ぬるめのお湯に浸かれば、疲れた脳がリセットされます。
どうしても一夜漬けが必要なときはコツを押さえてやろう!
一夜漬けのコツは、時間制限を設けたり、覚える範囲を決めたりして勉強することです。
決められた時間を意識することで、集中力を高めることができます。
しかし、「一夜漬けをすれば良い」という考えは持つべきではありません。できるだけ一夜漬けしなくても良いよう計画的に勉強を進めることが大切です。
どうしても一夜漬けが必要な場合は、紹介したコツを押さえてやりましょう。