御朱印集めは本当に危険?もらう際に気をつけるべきマナーや注意点は?
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近年、旅行の思い出として御朱印を集める「御朱印ガール」が増えています。人気がある一方で、「御朱印集めは危険」という噂もあるのです。
実際には、御朱印を集めても危険はありません。しかし、悪い噂を聞くと本当に大丈夫か不安な人もいるでしょう。
今回は、御朱印が危険だと噂される理由を解説します。御朱印をもらう際のマナーや注意点も紹介するので、御朱印集めに興味がある人は参考にしてくださいね。
そもそも御朱印て何?集めてどうする?
御朱印とは、もともと寺に写経を奉納した証拠としてもらう物だといわれています。
現在では、寺だけではなく神社でも手に入れることが可能です。
最近では、御朱印を旅行の思い出や記念として集めて楽しむ人が増えています。御朱印は、場所によってデザインが異なり、参拝日や参拝した寺や神社の名前が手書きされるので、旅の記録になるのです。
また、御朱印をもらうことで、仏様や神様の分身をいただけるともいわれています。
そのため、御利益を分けてもらうために集める人も少なくありません。
御朱印集めは危険?危ないといわれる理由
御朱印集めに危険性はないのに、なぜネガティブな噂が流れるのか気になりますよね。
続いて、御朱印集めが危険といわれる理由を見ていきましょう。
御朱印の意味を分かっていない人が多いから
そもそも、寺や神社は御朱印をもらうためだけの場所ではありません。
しかし、御朱印を集めている人のなかには、もらうことが目的となりマナーを守らない人がいます。
御朱印の本来の意味を理解せずに、コレクション感覚で集めている人が多いのも事実です。
そのため、御朱印目的で寺や神社を訪れる人を良く思わない人もいます。コレクション感覚で来る人を減らすために、「御朱印は危険」などの悪い噂が流れてしまうのです。
マナーを守らない人がいるから
御朱印が危険と噂される理由の1つが、マナーを守れない人が増えたからです。
御朱印は、そもそもコレクションする物ではありません。寺や神社に参拝した証としてもらう物です。
しかし、御朱印ブームが起きてから寺や神社に参拝せずに御朱印をもらう人もいます。そのほかにも、静粛にしなければいけない場所で騒いだりなど、周りの参拝客に迷惑をかけたりする人もいるのです。
一部の人が迷惑行為をすることで、神社仏閣の関係者や宗教心から御朱印を集めている人に悪い印象を与えてしまいます。
事前準備をせずに危険な場所に行く人がいるから
レアな御朱印を求めて、山奥や人影の少ない寺や神社へ1人で行く人がいます。
ほかの人が持っていないものを欲しい気持ちは分かりますが、危険な場所へ1人で行くのは大変危険です。
遭難にあったり、熊などの野生動物に遭遇したりする可能性が考えられます。
珍しい寺や神社に行く際は、必ず事前にどのような場所か入念に調べましょう。
少しでも危険が伴いそうな場合は、友達や家族と一緒に行くことをおすすめします。
「何とかなるだろう」「登山には慣れているから大丈夫」など、事前準備をせずに御朱印をもらいに行くのはやめましょう。
御朱印で儲けようとする人が出てくるから
御朱印ブームを良く思わない人のなかには、寺や神社側に嫌悪感を抱いている人もいます。
寺や神社が御朱印を使って、金儲けをしていると感じている人たちもいるのです。
寺や神社によっては、期間限定や1日限りの御朱印を出すことがあります。なかには、限定の御朱印をフリマサイトなどで転売する人もいるのです。転売をする人が悪いのは当然ですが、そもそもの原因を作ったのが寺や神社側だと考える人もいます。
御朱印を使って儲ける人が出ると、本来の意味が薄れてしまいます。そのため、御朱印ブームを終わらせるために「危険」「集めないほうが良い」などの噂が流れたと考えられるでしょう。
御朱印ガールをうざいと思う人がいるから
「御朱印ガール」とは、御朱印を集めることが好きな人のことを指します。
御朱印ブームが起きたことで、残念ながら御朱印ガールを「うざい」と思う人も一定数いるのです。
御朱印ガールのなかには、珍しい御朱印をSNSなどに投稿して自慢する人もいます。本来、御朱印は、人に見せびらかすものではありません。
「この人ミーハーだな」「流行っているから御朱印集めているだけ」などと反感を買い、「御朱印のことを何も分かっていないのにうざい」と思われてしまうのです。
御朱印集めはマナーを守ろう!覚えるべき注意点【準備編】
上記で紹介したとおり、御朱印を集める人のマナーの悪さが「危険」「集めないほうが良い」という噂につながっています。
悪印象を与えないためにも、御朱印を集める前に必要なマナーを覚える必要があるでしょう。
ここでは、御朱印をもらいに行く前に覚えておくべきマナーや注意することを紹介します。
御朱印をもらえるか事前に調べておく
寺や神社によっては、御朱印を用意していないこともあります。
せっかく御朱印をもらうために足を運んだのに、もらうことができないと残念ですよね。
無駄足にならないためにも、必ず事前に御朱印があるか調べておきましょう。
特に、浄土真宗の寺では御朱印がないことが多いので注意が必要です。
また、寺や神社は行事が多いので、日によっては御朱印の受付を休止する場合もあります。
公式ホームページなどで、自分が行く日のスケジュールを確認しておくと安心ですよ。
御朱印帳を購入する
御朱印をもらう際は、御朱印帳に書いてもらうのがマナーです。
ノートや手帳、スケッチブックなどに書いてもらうのはマナー違反にあたります。
御朱印帳集めをするなら、必ず事前に御朱印帳を用意してください。
御朱印帳は、寺や神社で販売していることが多いです。ネット通販や雑貨屋さんでも取り扱っていますよ。
自分の気に入ったデザインの御朱印帳が見つかれば、御朱印集めがさらに楽しくなるでしょう。
また、もし旅行先に御朱印帳を忘れても大丈夫。
御朱印は、半紙に書いてもらえることが多いです。御朱印帳を忘れた際は、御朱印だけもらい、帰宅後に自分で御朱印帳に貼りましょう。
細かいお金を用意する
御朱印代を渡すときは、できるだけお釣りがでないように気をつけましょう。
有名な寺や神社ではお釣りを用意していることが多いですが、小規模だとお釣りがないことがあります。
御朱印代は300〜500円であることが多いので、複数枚の100円玉を用意しておくと便利ですよ。
御朱印集めはマナーを守ろう!覚えるべき注意点【もらい方編】
上記では、御朱印をもらうまでのマナーや注意点を紹介しました。
御朱印のもらい方にも、気をつけるべき点があります。
次に、御朱印をもらうときのマナーや注意点を見ていきましょう。
御朱印をもらう前に必ず参拝する
寺や神社は、御朱印をもらうためだけに行く場所ではありません。
神様にお願い事をする場所です。御朱印をもらう際は、必ず最初に参拝しましょう。
そもそも、御朱印は参拝した証としてもらうものです。
「行列ができているから先に御朱印をもらおう」「面倒だから参拝しない」などの行為はマナー違反にあたります。
寺や神社がどういう場所なのか忘れずに、失礼な行為をしないように気をつけましょう。
また、寺や神社によっては参拝する前に御朱印を預けることもあります。場所によってルールが異なるので、必ず事前に調べてくださいね。
御朱印は参拝時間内にもらう
御朱印集めをする人のなかには、寺や神社の参拝時間を無視する人もいます。
参拝時間外に御朱印をお願いするのは、当然迷惑行為です。
どうしても欲しい御朱印がある人は、事前に受付時間を調べておきましょう。
また、受付終了間近にお願いするのも好ましくありません。
御朱印をもらうときは、時間に余裕を持って行動してください。
夕方頃に受付終了する寺や神社が多いので、午前中に参拝すると御朱印を確実にもらいやすいですよ。
御朱印帳はすぐに書ける状態で渡す
人気の寺や神社の場合、御朱印をもらう列ができることあります。
そのため、少しでも職員の手間を省けるように、御朱印帳は開いた状態で渡しましょう。
御朱印帳を開いて渡すのは、絶対に守るべきマナーではありません。
しかし、1人ひとりが思いやりある行動をすることで、御朱印を書くページを探したりする無駄な時間を省けます。
特に、自分のなかで御朱印をもらう順番が決まっている人は、御朱印帳を開いて渡すのが安全です。閉じた状態で渡すと、「違う場所に書いてほしかった!」となる可能性がありますよ。
書き方の要望を伝えない
御朱印は、1つひとつ仕上がりが違うのが魅力です。
手書きで行なっているので、全く同じ形に仕上げることはできません。
それなのに、「〇〇ちゃんが持っていたやつと仕上がりが違う!」「もっと綺麗に書いてほしい」などと無理な要求をするのは迷惑です。
御朱印は、書き手によって仕上がりが違うことを理解し、その違いを楽しみましょう。
御朱印ができるのを静かに待つ
御朱印が完成するまでの間は、大人しく待つことがマナーです。
寺や神社は、静粛な場所です。友達と大きな声で会話する場所ではありません。
大きな声で騒ぐことで、書き手が集中できなくなります。また、ほかの参拝客にも迷惑です。
加えて、許可なく書き手の様子を動画や写真で撮影する行為もマナー違反になります。
「撮影禁止」の注意書きがない場合でも、必ず撮影前に一言声をかけましょう。
御朱印は必ず自分でもらう
やむを得ない理由がない限り、御朱印は自分でもらいに行きましょう。
残念なことに、限定の御朱印などがフリマサイトなどで転売されています。欲しい気持ちは分かりますが、転売された御朱印を買うのは絶対にNGです。
何度も繰り返しますが、御朱印は参拝した証拠になるもの。自分で寺や神社を参拝してもらうから意味があります。
他人からもらったり、転売で買ったりしたものに御利益はありません。御朱印はスタンプラリーやコレクションではなく、神聖なものだと忘れないでくださいね。
御朱印に関する疑問解決Q&A
最後に、御朱印に関するよくある質問にQ&A方式で答えていきます。
御朱印帳の最後はどうするの?
御朱印帳がいっぱいになったら、神棚や仏壇で保管するのがベストです。
しかし、自宅に神棚や仏壇がない人もいますよね。その場合は、ほこりが被らないように本棚や引き出しに入れて保管しましょう。
また、御朱印帳の数が増えて保管が難しくなったら、寺や神社でお焚き上げをお願いする方法があります。
寺や神社でお焚き上げする際は、御朱印帳を手に入れた寺や神社でお焚き上げするのが理想です。
しかし、遠方の場合は難しいですよね。その場合は、郵送でお願いできる場合があります。全ての寺や神社で対応しているとは限らないので、必ず事前に調べてくださいね。
御朱印帳は寺と神社で分けるべき?
御朱印は、寺と神社の両方でもらうことができます。
そのため、御朱印帳を寺用と神社用で分けるべきか悩む人もいるでしょう。
一般的には、寺と神社で御朱印帳を分ける必要はないといわれています。
ただし、2つが混ざった御朱印帳だと断られることもあるので、気になる人は別に分けたほうが無難ですよ。
御朱印集めはお金がかかる?
御朱印代として、300〜500円かかることが多いです。
場合によっては、具体的な金額の表示がなく「お気持ちで」とされていることもあります。
御朱印集めに慣れていないと、「お気持ち」に対していくら出せば良いか分からないでしょう。
お気持ちの場合は、自分が払える金額内で問題ありませんが、300〜500円程度支払う人が多いです。
御朱印は危なくない!マナーや注意点を守って楽しもう
今回は、御朱印が危険と噂される理由を解説しました。
御朱印自体には、全く危険性はありません。
御朱印が危険だと噂されるのは、マナー違反する人が多いことが原因に考えられます。御朱印ガールの印象を悪くしないためには、1人ひとりが迷惑行為をしないように心がけることが大切です。
御朱印を集めるときは、周りの人に迷惑をかけないようにマナーを守って楽しみましょう!