生理でもプールに入ってOK？入るときの注意点＆おすすめ生理用品

生理でもプールに入って良いのか迷いますよね。 実は、生理中にプールに入っても問題ありません。さらに生理痛を緩和させるというメリットもあると言われています。 この記事では生理でもプールに入って良い理由やメリット、入るときの注意点やおすすめの生理用品について紹介します！ 授業で生理中でもプールに入ろうか迷っている場合や、夏休みに遊びに行く予定を入れたけど生理と被ってしまったときに参考にしてくださいね。

生理でもプールに入ってOK？

体育の授業で水泳をするときや友達とプールに遊びに行くときに、生理が重なってしまうこともありますよね。そんなとき、プールに入って良いのか悩む人も少なくありません。 なんとなく「生理中はプールに入っちゃいけない」というイメージがあるかもしれませんが、実は入っても良いんです！ 生理中、プールに入るとやはり気になるのが経血漏れですよね。 水中では水が栓のようになり、経血が水中に漏れにくくなります。また、タンポンなど膣内に入れるタイプの生理用品を使えば漏れる心配が少なくプールで泳ぐことが可能です。 さらに、水中で漏れたとしても、プールの水量に対して経血は少量なので水が真っ赤に染まるということはありません。 元々不特定多数の人が入るプールには、感染症予防・水質管理のために塩素を入れています。そのため、経血が少量漏れ出たとしても、感染症が広がるリスクは低いと言われているのです。 また、生理中にプールで泳いでほど良い運動をすることで、血行が良くなり生理痛を和らげる効果があるとも言われています。 このように、体調に問題がなく経血が漏れて恥ずかしい思いをしないよう対策をすれば、生理中もプールに入っても大丈夫なのです！

生理でも授業は休まずプールに入るべき？

上記の理由で問題がないからといっても、「生理でも体育の授業を休まず、絶対にプールに入らなければいけない」というわけではありません。 生理中にプールに入るかどうかは、自分で判断することが大切です。 生理痛がひどいときなど体調が悪いときは、無理して入らないほうが良いでしょう。 また、水中ではせき止められていた経血も、プールから上がるタイミングで栓がなくなり流れ出てしまいます。 2日目や3日目など経血量が多いときに、生理用品を使わずにプールに入る場合は要注意です。 体調の変化や経血漏れを気にしながら泳ぐのが不安だったり、生理中に男子もいるなかで泳ぐことに抵抗がある場合は、「生理中でもプールに入って問題ない」ということを理解したうえで、自分の心と体に相談して判断するようにしましょう。

生理中にプールに入る方法

生理中でもプールに入ることはできますが、何も対策せずに入ると経血が漏れるのが気になって集中して泳げませんよね。 経血が通常量出ている場合は、タンポンや月経カップなどの生理用品を使用するほか、水着の下に吸水アンダーショーツを着用するのも良いですね。 終わりかけで経血量が少ないときは、漏れる可能性は低いので生理用品を使わずにプールに入っても良いでしょう。 プールから出るときや出たあとにすぐ拭けるよう、バスタオルをプールサイドに準備しておくと安心です。 タオルの色は黒や濃い赤のカラーだと経血の色が目立たなくておすすめですよ。

プールに入るときのおすすめ生理用品

続いては生理でもプールに入りたいときにおすすめの生理用品を紹介します！ 経血量や使い心地など、自分に合った生理用品を利用しましょう。

タンポン

膣内に吸収体を挿入して経血を吸い取るタンポン。 指先サイズの小ささなので、体内に入れていても違和感なくプールで泳げます。 タンポンをつけていると括約筋によって膣の入り口が閉じられるため、経血が漏れたり、プールの水が入ってきたりといった心配が少ないのです。 タンポンは指で入れるタイプと、アプリケーターと呼ばれる装置で適切な位置まで誘導するタイプがあります。 取り出すときは吸収体についた紐を引っ張るだけで良いので簡単です。 つけ外しの際に手が汚れる可能性もありますが、後述する月経カップなどのアイテムと比べると比較的汚れにくいでしょう。

参考：一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 | タンポン

月経カップ

近年話題になっている月経カップは、タンポンと同じく膣内に挿入する生理用品です。 ナプキンやタンポンのように吸収するものではなく、医療用シリコンでできたカップ型の本体を膣内に入れて経血を溜められるアイテムとなっています。 最初は難しくても何度か繰り返して、コツを掴めば楽に装着できるようになるでしょう。 ただし、つけ外しの際に手が汚れるほか、洗って繰り返し使用することができるアイテムなので使うたびに煮沸消毒をする必要があるので手間がかかるというデメリットもあります。

月経ディスク

月経カップに次ぐ新しい生理用品が月経ディスクです。 月経カップよりも膣の奥のほう（子宮頸部の下）に装着する生理用品で、お椀のような形をしています。 子宮頸部自体を覆い、膣内で経血が出たら即キャッチするので漏れにくいというのが特徴です。 シリコン素材で繰り返しできるもの以外にも、使い捨てタイプもあり衛生的に使用できます。 ただし、指をしっかり膣内に入れる必要があり、手が汚れやすいというデメリットも。 プールのときだけ使いたいという場合は、普段から使ってつけ外しやつけた状態に慣れておきましょう。

水着・アンダーショーツ

吸水タイプの水着やアンダーショーツもあり、ほかの生理用品と併用すると安心です。生理の終わりかけのときは吸水タイプの水着やアンダーシャツだけ履くのも良いですね。 海外の水着ブランドでは、生理中にも着られる生理用水着が売られています。 これなら膣内に入れる生理用品に抵抗がある人やナプキン派の人でも安心してプールに入れますね。 授業で学校指定の水着を着る場合や、レジャーでお気に入りの水着を着たい場合は、吸水アンダーショーツを下に履くのもひとつの手ですよ。

ピル

修学旅行で海水浴を行う、夏休みに友達と海やプールに行く計画をしているなど、事前に予定が分かっている場合、生理の周期をズラすという選択肢もあります。 ピルというと避妊のイメージがあるかもしれませんが、低用量ピルにはPMSや生理痛を緩和させたり、生理日をコントロールしたりといった効果もあるのです。 また、低用量ピルは生理不順の人にもおすすめです。 周期を整えることでプールや海などのレジャーの予定も立てやすくなりますよ。 低用量ピルの購入には医師の診察が必要なので、近くの婦人科に行って処方してもらいましょう。 婦人科に行くのが恥ずかしいという人は、オンライン診察を受けることもできますよ！ 低用量ピルの処方には親の同意や同席が必要な場合があります。 オンラインでも年齢制限がある可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。   以下の記事では低用量ピルの効果や値段、購入方法などを詳しく解説しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね！

高校生は低用量ピルを買える？効果や値段、購入方法などを詳しく紹介

生理中にプールに入るときの注意点

生理中はプールに入っても問題ないとはいえ、ある程度の経血量があるときはさまざまな対策をしておくと安心です。 楽しく、集中して泳げるように、生理中にプールに入るときの注意点を紹介します。

ナプキンはつけない

生理用品といっても、プールで水着の下にナプキンをつけるのはNGです。 ナプキンに使用されている素材は水を含みやすく、プールに入るとすぐに膨らんでしまいます。 プールの水を吸って経血を吸収できなくなるだけでなく、膨らんで目立つため生理だとバレてしまいますよ。

プールに入る前に新しい生理用品に替える

タンポンなどの生理用品は、プールに入る前にトイレで新しいものに替えましょう。 使用を続けた生理用品はすでに経血が吸収されています。 交換せずにプールに入ると、泳いでいる最中に経血を吸収しきれず漏れてしまう可能性があるので注意しましょう。

プールに入る前に念入りにシャワーする

ナプキンを外したあとや水着に着替えたときなど、経血が体についてしまうことがあります。 プールに入る前にはシャワーで体を念入りに流しておきましょう。 水着で隠れる部分以外にも太ももなどについてしまうこともあるので、しっかりチェックしてくださいね。

タンポンの紐は切らないでそのままに

「紐が水着から出て見えてしまうのでは？」「プールの水を吸い上げてしまうかも…」と気になる人もいるかもしれませんが、タンポンを取り出すための紐を切るのはNGです。 紐がないとタンポンを取り出すことができなくなってしまいますよ。

プールを出たら生理用品を替える

プールから出たら、すぐトイレで生理用品を替えましょう。 特にタンポンは長時間使用していると経血漏れを起こすほか、トキシックショック症候群（黄色ブドウ球菌が生み出す毒素によって起こる急性疾患）になるリスクもあります。 膣内に入れるタイプの生理用品は「プールの間だけ使用する」と決めておいて、交換し忘れを防ぐようにしましょう。 また、プールから出たらナプキンに交代するのがおすすめですよ。

経血が目立たない色のタオルを持っていく

水中からプールサイドに上がると「水の栓」がなくなり、溜まっていた経血が一気に出てきます。 生理用品でカバーしている場合でも、もしものときに備えてプールサイドにタオルを置いておくと安心です。 濃い紺色や赤、黒など経血の色が目立たないタオルだと、万が一経血が垂れてきてしまっても色がつかずに拭くことができますよ。

施設のルールを確認しよう

学校以外の公共のプールは「生理中は利用できない」という施設もあります。 遊びに行く前にルールを確認しておきましょう！

生理でも入りたければプールに入ってOK！自分に合う方法を試してみよう

生理でも入りたいのであればプールに入っても問題はありません。 経血漏れが心配なときは、タンポンや月経カップなどを使用して対策しましょう。 プールのときだけ使用するとつけ外しに手間取ったり、異物感があって集中できなかったりするので、普段から少しずつ使用して慣れておくと良いですね。 自分に合う方法を見つけて生理中でもプールを楽しみましょう♪