高校生のボランティア活動は何がある?メリットや選び方を紹介
目次【開く】
ボランティア活動をしたことはありますか。
学業や遊び、バイトに忙しい高校生は、ボランティアをする時間がない人もいるかもしれません。
しかし、高校生のボランティアは、メリットがたくさん。
この記事では、高校生でもできるボランティアやボランティアをするメリット、ボランティアの選び方を紹介します。
高校生もできるボランティア活動
高校生ができるボランティア活動には、どのようなものがあるのでしょうか。
まずは、高校生ができるボランティア活動を紹介します。
学習支援のボランティア
高校生が活躍するボランティアの一つに、学習支援のボランティア活動があります。
フリースクールや学童で勉強を教えたり、一緒に遊ぶ相手になったりするボランティア活動です。
子供たちと関わりながらできるため、子供が好きな人や将来教育系の仕事をしたいと考えている人におすすめです。
清掃活動のボランティア
清掃活動は、経験や知識などは必要がなく近場でもできるボランティア活動です。
初めてボランティアをする場合や、まずは気軽にボランティアを始めたい場合に良いでしょう。
街や公園、河川敷、地域のイベントなどでごみを拾ったりする清掃のボランティアは、目に見えてきれいにできるため、達成感や貢献を味わえますよ。
農家のボランティア
非現実を味わうなら、農業のボランティア活動もおすすめ。
高校生は、普段なかなか植物や土に触れたりすることがない人も多いです。
そのため、ボランティア活動で週末だけや一定期間の住み込みなどで、農家の体験をして非現実を味わいながらお手伝いするのも楽しいですよ。
内容は、土づくりや種まき、田植え、収穫などさまざまで、将来農業に携わりたい人にとっては貴重な経験になること間違いなしです。
イベントのボランティア
マラソン大会やお祭り、スポーツの試合、バザーなどのイベントを運営するボランティア活動もあります。
人の誘導や案内、後片付けなどを行い、多くの人が携わっているためさまざまな人とコミュニケーションがとれるでしょう。
イベントの雰囲気も楽しめて、お祭り気分でできるのも魅力の一つです。
災害復興のボランティア
地震や台風、豪雨などの自然災害で被害があった地域で行う災害復興のボランティア活動もあります。
がれきの撤去や分別、泥だし、室内の清掃、引っ越しの支援、炊き出しなどの作業内容があり、体力のある高校生が大活躍します。
また、ボランティア活動をしていて「ありがとう」と感謝されるシーンも多く、人の役に立てているという思いを強く感じられるでしょう。
介護・福祉施設のボランティア
老人ホームや介護施設、障害者福祉施設などでお手伝いをするボランティア活動も高校生が活躍できます。
利用者と会話したり、本を朗読したり、室内を清掃したり、食事の配膳をしたりと内容はさまざまです。
ボランティア活動をしていくなかで、世代の違う人とのコミュニケーションを学べるため、経験値がアップするでしょう。
観光ボランティア
地域の観光スポットや歴史的建造物を案内する、ガイドのボランティア活動もあります。
自分の住んでいる地域の観光ボランティアであれば、地元に誇りを持って臨むことができますし、日本文化に対する造詣も深くなるでしょう。
また、外国人観光客が訪れるスポットなら、語学スキルを磨けるのも嬉しいポイントです。
高校生がボランティア活動をするメリット
ここでは、高校生がボランティア活動をすることによって、どんなメリットがあるのかを紹介します。
社会貢献ができる
ボランティア活動の大きなメリットとして、社会貢献があります。
高校生まで、学業に専念し社会に貢献することはあまりない人が多いですが、ボランティア活動をすることで、社会に貢献して恩返しができます。
世の中にはどんな問題や課題があって、それを解決するのに自分の力が必要だと思えることは、豊かな人間性と自尊心を身につけられるのです。
スキルや経験値がアップする
ボランティアの活動内容にもよりますが、自分のスキルや経験値の向上に役立つこともあります。
学習支援のボランティアなら、子供との関わり方や勉強の教え方、観光のボランティアならコミュニケーションや語学のスキルアップなどが見込めるでしょう。
ボランティア活動から培ったスキルや経験は、将来自分が就く仕事で役立つこともあります。
人脈の輪が広がる
ボランティア活動は自分だけでなく、さまざまな年代の人が参加します。
そのため、普段は自分と同学年の人と関わることが多い高校生にとっては貴重なコミュニケーションの場と言えるでしょう。
ボランティア活動がきっかけであらゆる年代の人と仲良くなり、人脈の輪が広がることもあります。
視野が広くなる
ボランティア活動は、高校生が普段関わらない人や環境で行われることが多いです。
日常とかけ離れた環境でのボランティア活動は、知らない文化や新たな発見があるでしょう。
社会問題への関心が高まる場合もあり、自分の視野が大きく広がるきっかけになりますよ。
感謝される
ボランティアの活動内容によっては、社会問題を解決したり困っている人の助けになったりするため、感謝されることも多いです。
ボランティア活動をした人がやりがいの一つに感じるのは、感謝の言葉をもらったとき。
直接「ありがとう」を伝えられると嬉しくなるのはもちろん、自分が役に立てていることを誇りに感じる気持ちも芽生えるでしょう。
そうすることで、自分自身に対して自信が持てるようになる人も少なくありません。
大学入試に役立つ
高校生がボランティア活動をすると、多くの経験を得られ、学びになるでしょう。
その貴重な経験は、大学入試の際の実績として役立つ場合があります。
ボランティア活動で得られた学びはどんなものだったか、今後どんなふうに生かせるかを伝えられればあなたの強みになるはずです。
大学によっては、部活動の実績や海外留学などの課外活動の一つとして、ボランティア経験を評価の対象にしていることもあります。
大学進学時や就職活動中の自己 PRにボランティア経験を記載することもできます。
自己PRの書き方について詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
ただし、大学入試だけのためにボランティア活動をするのはおすすめしません。
大学側もボランティアの活動内容やその結果があなたにどんな影響を与えたかしっかりと見ています。
大学入試の実績だけのためであれば、それはすぐに見抜かれてしまうでしょう。
高校生のボランティアはどう探す?
では、高校生はどのようにボランティアを探せば良いでしょうか。
ここでは、高校生のボランティアの探し方を紹介します。
ボランティアを探す手段には以下があります。
・学校で貼られているポスターから探す
・担任の先生に相談してみる
・地域の掲示板などから探す
・地域にあるボランティアセンターから探す
・ボランティア募集のサイトから探す
・ボランティア団体のホームページから探す
・イベントのホームページから探す
以上のように探し方は複数あります。
学校で探す場合、ボランティアの活動内容が高校生向きのものであるため参加しやすいうえ、参加する人も同年代の場合が多いです。
また、ボランティア募集のサイトなら家でも検索でき、自分の興味のある内容を探せるのはメリットでしょう。
ボランティアの選び方は?
では、ボランティアを選ぶのはどんな方法が良いのでしょうか。
高校生のボランティアの選び方を見ていきましょう。
取り組み方
まず、ボランティアに対する取り組み方について考えましょう。
「まずは気軽にできるボランティアから始めてみたい」や「ボランティアに本気で取り組んでスキルアップしたい」など、人によって取り組み方は異なるはずです。
気軽に取り組みたいのであれば、地域で行われる1日だけ単発のボランティアなどがおすすめ。
一方で、本気で取り組みたいという人は、住み込みで行うものや定期的に参加するものに挑戦して、知識やスキルをつけるのが良いでしょう。
興味関心
ボランティア活動を通して経験や知識を吸収するには、自分自身の興味関心がある内容のものが良いでしょう。
ボランティアの活動内容は、教育・福祉・スポーツ・環境・災害・医療・農業・国際協力など多岐にわたります。
そのなかから、自分が興味のあるものを選ぶことで、モチベーションや経験値がアップしやすくなるでしょう。
とはいえ、なかなか興味関心のあるものといっても難しいかもしれません。
興味というほどではなくても「少し気になる」「なんとなく楽しそう」という軸で考えても全く問題ありませんよ。
経験値
ボランティア活動で「こんなスキルを磨きたい」「こういう経験がしたい」とはっきり決まっているのなら、当然ですがその経験ができるものを選びましょう。
「将来介護系の職業に就きたいと思っているから、老人ホームのボランティアで高齢者との会話経験を積みたい」「街にはどんなゴミが捨てられているのか知りたいから、街の清掃のボランティアがしたい」「生の英語に触れてコミュニケーションをとりたいから、観光案内のボランティアで語学スキルをアップしたい」など、何を経験したいか、何を学びたいかを大切にして、ボランティアの内容を決めるのも良いでしょう。
ボランティアをするときに注意するポイント
ボランティア活動をするときには注意しておきたいポイントもあります。
初めてボランティア活動を経験する人は、特にチェックしてみてくださいね。
ボランテイア団体はどんな団体?
ボランティア活動の受け入れ先の団体が信頼できるかどうかは、必ず確認しましょう。
「公益財団法人」や「公益社団法人」「認定NPO法人」などの法人格は、厳しい審査をクリアしなければ取得できないため、こういった法人格がついている団体のボランティア活動は信頼度が高いと言えます。
また、ボランティア団体のホームページに、活動実績や代表者名、連絡先がきちんと掲載されているかもチェックしてみましょう。
参加費用がかかる?
ボランティア活動というと無償で何かの手伝いをするというイメージなので、金銭が発生すると思わないかもしれませんが、ボランティアの活動内容によっては、参加するのに費用がかかるケースもあります。
参加したいボランティアがある場合は、参加費用がかかるかどうか、かかるのであればその費用を払っても経験したいボランティア活動かどうかを、必ず確認してくださいね。
また、ボランティア中に事故などがあった際に備えて、保険への加入が義務になっていることもあります。
自分の能力に見合っている?
一口にボランティア活動といっても、誰でも行える簡単なものから、専門性の高いもの、重労働のものなどさまざまな種類があります。
ボランティア活動で誰かのためになりたい気持ちがあっても、自分の能力では助けにならない場合があるため、必ず内容をしっかりチェックして自分にできるかどうかを考えてみましょう。
自分ができない活動内容のボランティアに参加してしまうと、かえって周囲の人に迷惑がかかってしまうこともあるため、注意が必要です。
大学入試だけの目的で行うのは避けよう
前述したように、ボランティア活動での経験が大学入試で役立つことはあります。
しかし、大学入試のためだけを目的にボランティア活動をするのは避けましょう。
仮に入試のためだけにボランティア活動をしたとしても、あなたがその経験からどんなことを学び、これからどんなふうに生かせるのかを考えていなければ、大学側も評価の対象にはしません。
高校生のボランティアで経験値アップ!社会や人に貢献してみよう
高校生のボランティア活動には、学習支援・清掃活動・農家・イベント・観光などさまざまなものがあります。
高校生活だけでは決して経験できないことや学びにもなり、社会や人に貢献できるボランティア活動は、自分の可能性を広げてくれる貴重な機会となることでしょう。
気になる人は、今回紹介した探し方や選び方を参考に、自分のやりたいボランティア活動にぜひ挑戦してみてくださいね。