表紙が綺麗な国内・海外小説15選!ジャケ買いしちゃうかも?
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表紙が綺麗な小説はつい手に取りたくなるもの。
どの本を買おうか悩んだら、表紙でジャケ買いしちゃうのもありですよ。
今回は表紙が綺麗な本を、日本の小説から海外小説、さらにエッセイや詩集まで紹介していきます。
表紙が綺麗な日本の小説
まずは、表紙が綺麗な日本の小説を10冊紹介します。
「檸檬」(角川文庫)
角川文庫の「檸檬」は梶井基次郎の小説で、表紙にはレモンの絵が印象的に描かれています。
梶井基次郎の代表作を中心に、14編の物語が収録された一冊です。なかでも書籍の名前にもなっている「檸檬」は、病を患い憂鬱な毎日のなかでふとイタズラを思い浮かべる感情の繊細な動きが描かれた作品です。
「山亭ミアキス」(角川書店)
角川書店の「山亭ミアキス」は、黒猫がこちらを見つめるように描かれた表紙が印象的です。
古内 一絵による小説で、絶品料理と個性的な面々がもてなす謎めいた宿を舞台に、心に悩みを抱える人々が織りなす物語が綴られています。
「水神様の舟」光文社文庫
「水神様の舟」の表紙は、水中を泳ぐ少女が神秘的な雰囲気を感じさせる絵となっています。芳納珪によるファンタジー小説で、湖に依存する世界が舞台です。
弟を探す旅に出ている主人公は、ある日、湖から油をくみ上げる櫓の修理を引き受けることになり…。
「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)
角川文庫の「夜は短し歩けよ乙女」は、人気イラストレーターである中村佑介によって描かれた表紙が印象的です。
森見登美彦による恋愛ファンタジー小説であり、黒髪の乙女に恋をした大学生の周辺で巻き起こる珍事件が描かれています。山本周五郎賞を受賞した小説ですよ。
「試着室で思い出したら本当の恋だと思う」(幻冬舎文庫)
「試着室で思い出したら本当の恋だと思う」は尾形真理子の小説で、路地裏のセレクトショップを舞台に、恋愛に悩む複数の女性たちが描かれた小説です。
白地にレースの白い襟があしらわれたシャツのようなデザインで、シンプルながらも綺麗な表紙ですよ。
「言の葉の庭」(角川文庫)
アニメ映画として知られる「言の葉の庭」ですが、新海誠監督が自ら書いた小説版もあるんです。
靴職人を目指す男子高校生と年上女性との恋の物語であり、角川文庫の「言の葉の庭」の表紙には、 2人が雨の降る公園で出会ったときの様子が綺麗に描かれています。
「僕の永遠を全部あげる」(一迅社)
一迅社の「僕の永遠を全部あげる」は、淡い水色とピンクで描かれた綺麗な絵が表紙の小説です。
汐見夏衛の小説であり、生きる意味を見失っていた少女と不思議な少年の出会い、悲劇的な宿命を描いた感動的な青春小説となっています。
「愛なき世界」(中公文庫)
中公文庫の「愛なき世界」は、水色・青の地に、蝶や植物が色鮮やかに描かれた綺麗な絵が表紙になっています。
三浦しをんによる小説で、洋食屋の見習いの青年が変わり者の研究者の女性に恋をするお話です。長編小説であり、上下巻に分かれています。
「ののはな通信」(角川書店)
「ののはな通信」もまた三浦しをんの小説であり、性格が正反対でありながら親友同士である女の子たちが主人公です。2人の手紙のやりとりから始まり、大学入学や結婚などを経験して大人になった40代までの物語が描かれています。
優しい色遣いで花々が描かれた絵が綺麗な表紙の小説です。
「センセイの鞄」(文春文庫)
文春文庫の「センセイの鞄」は、シンプルな表紙が綺麗な小説です。
川上弘美による小説で、主人公と、偶然再会した高校時代の先生との淡い恋の物語です。谷崎潤一郎賞を受賞した名作で、歳の離れた男女のゆったりとした日々が描かれています。
表紙が綺麗な海外の小説
続いては、表紙が綺麗な海外の小説を5冊紹介します。表紙はもちろん、ストーリーも魅力的な作品ばかりですよ。
「クララとお日さま」(早川書房)
早川書房の「クララとお日さま」は、水彩画タッチで描かれた大きなひまわりが綺麗な表紙の小説です。
著者はカズオ・イシグロ。AIロボットと病弱な少女の友情・献身を描いた感動的な小説であり、ノーベル文学賞を受賞しました。
「ウォーターダンサー」(新潮クレスト・ブックス)
「ウォーターダンサー」は奴隷制時代のアメリカ・ヴァージニア州が舞台。主人公は素晴らしい記憶力を持つ黒人奴隷の青年で、彼の半生を描いています。著者は全米で注目されているタナハシ・コーツであり、ベストセラーとなっている小説ですよ。
表紙には、美しい水面に佇む青年の姿が描かれています。
「11の物語」(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ハヤカワ・ミステリ文庫「11の物語」の表紙は、柔らかい色遣いで描かれた螺旋が綺麗な絵です。
パトリシア・ハイスミスによるサスペンス作品集であり、著者のデビュー作をはじめ11の短編小説が収録されています。
「ムーミンシリーズ」(講談社)
「ムーミンシリーズ」は世界的に有名な作品で、読んだことがなくてもキャラクターを知っているという人は多いのではないでしょうか。ムーミン一家と仲間たちを取り巻くさまざまな出来事が描かれた小説です。
講談社の「ムーミンシリーズ」には、著者であるトーベ・ヤンソンの絵があしらわれ、かわいいキャラクターと綺麗な色遣いが印象的です。
「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」(早川書房)
早川書房の「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」は、水色の地に鮮やかなピンクの花が描かれた表紙が綺麗な小説です。
著者はジェフリー・ユージェニデス。美しく個性的な姉妹たちの謎の死を中心に描いており、甘美で残酷な青春小説となっています。
表紙が綺麗な本はエッセイ・詩集にも
表紙が綺麗な本は小説だけでなく、エッセイや詩集にもたくさんあります。
「夜中にジャムを煮る」(新潮文庫)
新潮文庫の「夜中にジャムを煮る」は、青色の地に苺が描かれた綺麗な絵が表紙になっています。
平松洋子によるエッセイで、食や料理に関することを中心に綴られています。土鍋ご飯や出来立てのジャム、韓国料理などさまざまな料理が登場し、作る喜びや食べる喜びを丁寧に描いた作品になっていますよ。
「わたしのマトカ」(幻冬舎文庫)
「わたしのマトカ」は、女優の片桐はいりが映画の撮影で間滞在したフィンランドでのエピソードを綴ったエッセイです。撮影中に出会ったフィンランド人との人情味あふれるお話が載っていますよ。
表紙は北欧の針葉樹林を思わせるデザインになっており、おしゃれな雰囲気です。
「すみれの花の砂糖づけ」(新潮文庫)
「すみれの花の砂糖づけ」は、江國香織が初めて書いた詩集です。恋愛の切なさや悲しさを描いた詩が多く収録されていて、恋愛に悩む人の心に寄り添う本となっています。
表紙は白地に、まろやかなピンクや紫といった色で描かれたかわいい男女が描かれており、かわいらしい雰囲気ですよ。
「ヒュッゲ 365日『シンプルな幸せ』のつくり方」(三笠書房)
「ヒュッゲ 365日『シンプルな幸せ』のつくり方」は、デンマークの暮らしや文化について書かれたエッセイです。ヒュッゲとはデンマーク語で心地よさやぬくもりを表す言葉で、この本にはそんな小さな幸せの時間を作る方法について語られています。
表紙にも北欧らしいイラストが描かれ、白と青の色合いが綺麗ですよ。
「キャッツ」(河出書房新社)
「キャッツ」は、世界的に有名なミュージカル・CATSの原作である詩集です。個性豊かな猫たちが繰り広げる世界が描かれていますよ。
河出書房新社の「キャッツ」は、オレンジの地にユーモラスな猫たちが描かれたおしゃれな表紙です。エドワード・ゴーリーによる挿絵もあり、詩を彩っています。
小説を買うときは、綺麗な表紙で選ぶのもあり!
今回は、思わず手に取りたくなる綺麗な表紙の小説、エッセイ、詩集を紹介してきました。どんな本を読もうか迷うときは、表紙で選んでみるのもおすすめですよ。