なりたい職業がないときはどうすればいい?中学生・高校生が将来を考える方法

なりたい職業がないときはどうすればいい?中学生・高校生が将来を考える方法

中学生・高校生になると、将来のことを考えなければならない状況に直面することもあるでしょう。
しかし、自分がなりたい職業が具体的に思い浮かばない、将来何がしたいかわからない人も、当然いますよね。

この記事では、なりたい職業がない人の特徴や対処法を紹介します。
進路に悩む中学生・高校生は、以下の記事と合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。

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なりたい職業がない人の割合

なりたい職業がない人の割合

周囲に、「将来この仕事をしたい!」「昔からこの職業が夢だった」と、将来を見据えている人がいると、なりたい職業がない人は焦ってしまいますよね。

しかし、中学生・高校生でなりたい職業がない人は、決して珍しくありません。
中学生・高校生の50%ほどが、将来なりたい職業がないと答えているアンケートもあるのです。

そのため、周囲の人はもう決めているからと、無理に急いでなりたい職業を決める必要はありませんよ。

参考:ベネッセ教育総合研究所「第2回子ども生活実態基本調査報告書

なりたい職業がない人の特徴

なりたい職業がない人の特徴

焦る必要がないとはいえ、大学生や社会人になる前に、なりたい職業は考えておいたほうが良いでしょう。
なりたい職業によっては、選ぶべき大学の学部やとっておくべき資格などがある場合もあるからです。

なりたい職業を見つける方法を紹介する前に、まず、なりたい職業がない人に多い特徴を紹介します。

まだ深く考えられていない

なかにはなりたい職業がぱっと思いつく人もいるでしょうが、ほとんどの人はさまざまなことを考え、悩んでから結論を出しているでしょう。

このことから、現在なりたい職業がない人は、今までこのことを考える機会や時間がなく、まだ深く考えられていないだけの可能性があります。

特に、勉強や部活、学校の人間関係などほかのことで忙しい人は、自分の将来について考える余裕がなかったのではないでしょうか。

知識や経験が足りない

なりたい職業について考えるには、漠然と将来を想像するだけでなく、どんな職業があるのか、その仕事ではどんな業務を行うのか、それが自分に向いているのかなどを知る必要があります。

しかし中学生や高校生は、社会人として働く機会がないので、職業について考えるための知識や経験が不足していることがあるのです。

自信がない

自分に自信がない人は、「自分は立派に働くなんてできないかも」「得意なことなんてないし…」などネガティブに考えてしまい、なりたい職業を思いついても心を決められないことがあります。

これは中学生・高校生だけでなく、バイトを頑張っている大学生や、すでに働いていて転職を希望する社会人にも見られる特徴です。
バイトや仕事でミスをしたり、うまく行かないと感じていたりすると、何がしたいかわからなくなってしまうのです。

自分のことがよくわからない

なりたい職業を考えるには、自分の得意なことや興味のあること、頑張れそうなことなどを分析する必要があります。

しかしなりたい職業がない人は、このような自己分析が不十分な可能性が考えられます。
もっと自分自身に目を向けなければならないでしょう。

周囲の目や条件を気にしすぎている

「この職業は世間のイメージが良くないのでは」「この職業は条件が悪いから家族に反対されるかも」などと、周囲の目を気にしすぎると、なりたい職業がなかなか決まりません。

結局、その職業に就くのは自分自身です。

もちろん、周囲の人の意見や、働く際の細かい条件も大切ですが、それに振り回されないようにしましょう。

なりたい職業がないときはどうすればいい?

なりたい職業がないときはどうすればいい?

最後に、なりたい職業がないときの対処法について詳しく紹介します。
なりたい職業を見つけるため、以下の方法を試してみてくださいね。

趣味・興味があることから考える

仕事に就いたとしても、全く好きになれない、興味を持てないと、モチベーションが上がらず力を発揮できない可能性があります。
また、せっかく頑張って就活したのに長続きしないこともあるでしょう。

そのためなりたい職業を考えるには、自分の好きなことはなにかを考えると良いですよ。

もちろん、始めてから好きになっていくこと、働くうちに興味・関心が深まっていくこともあります。
しかし、最初からそのような可能性に賭けるよりも、「今」の趣味・興味があることに目を向けたほうが、なりたい職業を考えやすいでしょう。

得意・不得意から考える

なりたい職業がないときは、自分の得意なことと不得意なことを分析するのも大切です。

得意なことを実践できる職業を選んだほうが、活躍できる可能性が高まるからです。

なりたい職業を考えるときは、ただなにが得意か・不得意かだけではなく、なぜ得意か・不得意かまで分析しましょう。

身近な人に相談する

自分がなにに興味を持っているのか、なにが得意・不得意なのか、自身ではよく分からないこともあるでしょう。
そんなときは、家族や友達など身近な人に相談してみるのも手ですよ。

また、両親や先生、すでに社会に出て働いている先輩などの大人に相談すれば、社会人としての意見をもらうこともできるでしょう。

自分に関すること以外にも、

  • 今就いている職業の具体的な業務内容
  • どのような働き方をしているのか
  • なぜその職業に就こうと思ったのか
  • やりがいはあるか
  • 大変なことや辛いことはあるか
  • 仕事とプライベートのバランスはどうか

などを質問すると、参考になりますよ。

さまざまな職業について調べる

先ほど紹介した通り、経験や知識が不足しているとなりたい職業がわからない原因になります。

そのため、なりない職業を考えるにはさまざまな職業について調べることも効果的です。
厚生労働省の分類によれば、日本には1万を超える職業があります。
そのなかには、あなたの知らない職業や、興味を持てる職業があるのではないでしょうか。

参考:厚生労働省「令和4年版 厚生労働省編職業分類表

また、あなたが高校生・大学生であるなら、さまざまなバイトをして実際に体験してみるのも手です。
バイトと正社員では携わる業務が異なりますが、職場の雰囲気を見たり、その職業に就いた人から直接話を聞いたりできるでしょう。

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将来したい暮らしから考える

どんな職業に就くかは、将来の暮らしも左右するものです。

たとえば、仕事をするだけでなくプライベートの時間も余裕を持ちたいのであれば、残業が多すぎないことやリモートワークの選択肢があることなどにも目を向ける必要があるでしょう。

将来子供を持ちたい、仕事とともに子育ても頑張りたいのであれば、産休・育休を取得できるか、スムーズに復帰できるかなど、福利厚生の内容や実態といったことにも注目すべきと考えられます。

このように、自分は将来どのような暮らしをしたいのか、どのような職業に就けばそれが実現できるのかも、考えると良いでしょう。

なりたくない職業から考える

ネガティブな方法に思えるかもしれませんが、なりたい職業がないときは、逆になりたくない職業から考えるのも一つの手です。

先ほど紹介した通り、世界には多様な職業があり、一つ一つを調べて自分に合うか検討するのは難しいでしょう。

そこで、自己分析をした上で「この職業には就けそうにない」「自分には向いていない」と感じるものを除外していくと、多すぎる選択肢を絞ることができます。

中学生・高校生は、これからの勉強やさまざまな経験のなかで興味の幅が広がったり、得意なことが新しく見つかったりすることもあります。
そのため、あとから気が変わる可能性ももちろんあるでしょう。

しかし今の段階でなりたくない職業がない人は、このような考え方も検討してみてくださいね。

なりたい職業がない人は、じっくり考えてみよう!

中学生・高校生でなりたい職業がない人は珍しくありません。
しかし大学進学や就職活動の前に、余裕を持って決めておくことは大切です。

なりたい職業がない人はしっかりと自己分析をするほか、大人に相談したり、さまざまな職業について調べたりして、知見を広げましょう。
今回の記事を参考に、将来なにがしたいか考えてみてくださいね。