よく噛むメリット・噛まないデメリットとは?よく噛む習慣をつける方法も
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よく噛むと体に良いと聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、具体的にどんなメリットがあるのか、噛まないとどんなデメリットがあるのか、よく知らない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、よく噛むメリット・噛まないデメリットについて詳しく紹介します。
また、よく噛むためのコツも解説するので、参考にしてみてくださいね。
よく噛むメリット
よく噛むと、以下のようなさまざまなメリットがあるとされています。
詳しく紹介していきます。
小顔美人・イケメンに
よく噛むと、口の周りにある口輪筋・頬から顎にある咬筋をたくさん使うことになります。
顔の筋肉も体の筋肉と同様に、よく使うことで鍛えられ、引き締まっていくんです。
そのため、よく噛んで食べた結果、フェイスラインが引き締まって顔つきが変化し、小顔美人・イケメンになる効果が期待できますよ。
滑舌が良くなる
よく噛むことで顔の筋肉が鍛えられると、滑舌が良くなるというメリットもあるでしょう。
表情筋が発達すると口がうまく動きやすくなるので、「あ」「い」「う」「え」「お」といった母音がきれいに発音できるようになるのです。
ダイエット効果
よく噛むと食べ過ぎ防止につながるので、ダイエット効果が期待できます。
たくさん噛むと脳の満腹中枢が刺激され、よく噛まなかった場合よりも少ない食事量で満足できるのです。
また、よく噛むことは血糖値の急上昇を抑えるとも言われています。
食後に血糖値が急上昇すると、摂取した糖分が脂肪として体につきやすくなるので、このことからも、よく噛むことはダイエットに効果的と言えるでしょう。
お腹の調子を整えやすくなる
よく噛むと唾液がたくさん分泌され、口のなかで食べ物の消化が促進されます。
すると、胃腸で食べ物をさらに消化しやすくなり、負担が軽くなるんです。
このようなよく噛む事による胃腸の負担の軽減は、便秘をはじめとするお腹の不調を整えることにつながりますよ。
お腹が鳴りにくくなる
よく噛まずに慌てて食べていると、食べ物と一緒に空気がお腹に入ってきて、お腹が鳴る原因になります。
お腹が空いているときだけでなく、食後にもお腹が鳴って困っている人は、よく噛んで食べることで解消できるかも。
歯・口を健康に
先ほど紹介した通り、よく噛むと唾液がたくさん分泌されます。
唾液は食べ物を消化するだけでなく、口のなかの汚れを洗い流したり、菌やウイルスと戦ったり、口を潤わせて炎症を起きにくくしたりといった効果があるんです。
そのため、よく噛むことのメリットとしては、歯や口の病気予防につながるということも挙げられます。
脳を活性化させる
食べ物をよく噛むと、食べ物そのものの味や食感、歯同士が当たる感覚などが、情報として脳に送られます。
これらの情報が行き交うと脳への刺激になり、活性化につながると言われているんです。
なかでも、コミュニケーションや記憶、意思決定などに関わる部分を活性化させるとされていますよ。
自律神経が整いやすくなる
一定のリズムを意識しながらよく噛むと、心を落ち着け、体をリラックスモードにできると言われています。
自律神経には活動モードの交感神経と、リラックスモードの副交感神経があります。
交感神経は体を活発にする役割がありますが、交感神経ばかりが優位な状態が続くと、ニキビをはじめとする肌荒れや、下痢や便秘などの不調が見られることも。
自律神経は、交感神経・副交感神経の両方がバランス良く働くように整えることが大切なのです。
そこで、よく噛むと交感神経から副交感神経へと切り替えることができ、自律神経のバランスを整えることにつながります。
よく噛まないことによるデメリット
ここまで、よく噛むことのメリットを紹介してきました。よく噛まないと、逆のことがデメリットとして起こると言えるでしょう。
具体的には、
- 表情筋が衰えフェイスラインが崩れる
- 滑舌が悪くなる
- 満腹感を得にくく太りやすくなる
- 便秘をはじめお腹の調子を崩しやすくなる
- 歯や口の健康を損ないやすくなる
- 脳への刺激が少なく、記憶力をはじめ脳の働きが不活発に
- 自律神経のバランスが崩れる
などが、よく噛まないことのデメリットとして挙げられます。
よく噛むために意識したいこと
よく噛むことにはさまざまなメリットがあり、逆によく噛まないとデメリットがあることも分かりました。
しかし、食事の習慣を変えるのは簡単ではないかもしれません。
よく噛むことを意識するあまり、食事を楽しめなかったり、間違った方法で歯を傷めてしまういかも。
最後に、「よく噛む」とはどんな食べ方なのか、どうすればよく噛むことができるようになるのかを紹介していきます。
一口30回噛む
よく噛むとは、具体的には一口あたり30回噛むこととされています。
なかには、よく噛むことを意識しすぎて顎に力が入ってしまっている人もいます。
しかしあまりにも力強く噛むと、歯やあごの関節にダメージを与えてしまうことがあるんです。
よく噛むためには、軽い力でもぐもぐと30回口を動かしてみましょう。
今まで噛む回数が少なかった人はとても長く噛んでいるように感じるかもしれませんが、時折噛む回数を確認・調整して、30回噛むことが習慣になるように心がけてみてください。
ながら食べをしない
スマホやテレビを見ながら食事をしていると、よく噛むことに集中できません。
よく噛むことを習慣づけるには、ながら食べはしないことをおすすめします。
歯応えのある食材・メニューを選ぶ
柔らかい食べ物だと、30回も噛むのは難しいかもしれません。
そこでよく噛む習慣をつけるには、歯応えのある食材やメニューを選びましょう。
- フランスパン
- ごぼう
- イカ・タコ
- きのこ類
- 海藻類
- せんべい
- ナッツ
- グラノーラなどのシリアル
といった硬い食品や食物繊維が多い食品は歯応えがあり、よく噛むことができますよ。
食べ物を口に含みすぎない
口のなかにたくさん食べ物が入っていると、口を動かしにくく、よく噛むことが難しくなります。
一度にたくさん頬張ることが多い人は、意識して口に含む量を減らしましょう。
飲み込んでから口に入れる
先ほど紹介した食べ物を口に含みすぎないというポイントと共通しますが、食べ物を次から次へと口に入れていては、なかなか落ち着いてよく噛むことができません。
また、食べ物を噛んでいる最中に飲み物を口に入れて流し込むと、当然、噛む回数は減りやすくなるでしょう。
よく噛む習慣をつけるには、一口分を噛み、飲み込んでから次のものを口に入れると良いですよ。
よく噛むメリット・噛まないデメリットを知って食べ方を意識しよう!
よく噛むメリットとしては、顔つきが変化し小顔になる、便秘をはじめとするお腹の不調や自律神経を整えやすくなる、お腹が鳴りにくくなるなどが挙げられます。
今回紹介したよく噛むメリット・噛まないデメリットを知り、まずは「一口30回」を目安によく噛むことを意識してみてくださいね。