高校生に多い生理の悩みとは?大人の生理との違い・対処法を紹介
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高校生になると、生理が始まっている人も多いですよね。
生活のなかで、生理に関するさまざまな悩みを抱えていることもあるのではないでしょうか。
特に高校生の生理は、大人の生理とは少し違う事情があることも。
この記事では、高校生と大人の生理の違いを解説するとともに、高校生に多い生理の悩みとその対処法を具体的に紹介します。
高校生の生理と大人の生理の違い
排卵があり、厚くなった子宮内膜が剥がれて出血がある。
高校生の生理も大人の生理も同じことが起こりますが、一体なにが違うのでしょうか。
ホルモンバランス
体内では、生理周期に合わせてホルモンバランスが変化しています。
なかでもプロスタグランジンというホルモンは生理前から分泌され、子宮を収縮させて子宮内膜と血を排出させるという役割がありますが、多すぎると生理痛の原因に。
高校生など思春期の人は、大人よりもプロスタグランジンの産生が多い・働きが過剰と言われており、より強い生理痛を感じることがあるんです。
子宮・卵巣の成熟度
高校生の子宮や卵巣は、大人のそれと比べて未成熟なことが多いとされています。
子宮や卵巣が未成熟だと、ホルモンの分泌が不安定であったり、排卵がなかったりすることも。
そのため、生理痛や生理不順も起こりやすいと言われています。
ストレス
高校生は、勉強に関することや人間関係、大人へと心身が変化していくことなどでストレスを抱えていることも。
ストレスは生理に関するホルモンのバランスを崩し、生理不順や重い生理痛の原因になるとされているんです。
もちろん大人にもさまざまなストレスはあります。
しかし、高校生など思春期の人は周囲にうまく相談できなかったり、自分に合う発散方法が見つからなかったりして、考える以上に大きなストレスを抱えていることもあるんです。
高校生に多い生理の悩み
ここからは、高校生に多い生理の悩みを紹介します。
生理不順
生理周期は25〜38日が一般的と言われていますが、来るはずのタイミングでこない、もしくはこれよりも早過ぎることを生理不順と言います。
生理不順はストレスや過度なダイエット、病気などが原因でなることも。
生理不順でいつ生理が来るのか分からないと、予定をたてにくいですよね。
また、予定をキャンセルする際に友達や彼氏に申し訳なく思ったり、言いにくくて悩んだりすることも。
生理痛
先ほど紹介した通り、生理中には子宮を収縮させるためのホルモンが分泌されており、これが痛みの原因なることがあります。
痛みのレベルは、少しだけ痛くて日常生活には支障がない程度に軽いものから、薬を飲まなければ思うように動けない、起き上がれないほど辛いなど重いものも。
生理痛は人によって異なり、痛みが重い月と軽い月があって一定ではないこともありますよ。
生理痛のメカニズムや対処法については以下の記事でも紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
月経前症候群(PMS)
生理が始まる数日前に感じられるさまざまな不調は、月経前症候群(PMS)と呼ばれています。
生理前になると、
- イライラする
- 眠い
- 甘いもの・塩辛いものが食べたくなる
- 不安になる
- 体重が増える
といった心や体の不調を感じる高校生は、月経前症候群(PMS)が原因かもしれません。
生理休暇がない
働いている人には、生理で辛いときに取得できる生理休暇が設けられています。
しかし、中学生や高校生の通う学校には、生理休暇がないところのほうが多いです。
そのため、生理のせいで勉強や部活、通学が辛くても休むことができず、悩んでいる人も。
病院に行きにくい
高校生には、生理痛や生理不順で悩んでいても「恥ずかしい」「何科に行くべきか分からない」などの事情で病院に行きにくいと感じる人もいます。
また、周囲の人に生理の相談をするのが難しく、「どれくらい遅れたら・来なかったら病院にいくべきか」「どれくらい痛いなら病院にいくべきか」といった判断がしにくいということもあるでしょう。
高校生の生理の悩みの対処法
高校生の生理と大人の生理に違いがあること、さまざまな悩みがあることを紹介してきましたが、解消するにはどうすれば良いのでしょうか。
生活習慣を見直す
ここまで紹介してきたように、生理不順や生理痛などの悩みはストレスやダイエットなどが原因で起こることがあります。
また生理痛に関しては、体を冷やすことや運動不足による血行不良でひどくなることも。
そのため、
- ストレス発散する
- 食事の量や栄養バランスを考える
- 湯船に入る習慣をつける
- 気温・室温に応じた暖かい服装をする
- 軽い運動を行う
といった生活習慣を見直すことは、生理に関する悩み解消につながるでしょう。
以下の記事も参考にしてみてくださいね。
生理周期をチェックする
最初に紹介した通り、生理にはある程度一定の周期があります。
そこでアプリやスケジュール帳を使って生理周期をチェックしておけば、もし「生理がこない。遅れてるかも?」「もうきた!早いかも?」と思ったときにすぐ確認できます。
また生理不順がないとしても、先々の予定を立てやすくなりますよ。
病院に行く
生理痛や生理不順、月経前症候群(PMS)といった悩みがある高校生は、病院に行くことを検討しましょう。
医師に診察してもらうことで生理に関する悩みの原因が分かるだけでなく、解消につながるピルなどの薬を処方してもらうこともできますよ。
生理の悩みに関する診察では、婦人科を受診します。
婦人科の診察では問診のほか、お腹などを触って異常がないかチェックする触診などをします。
また医師の判断によっては、内診を行うこともありますよ。
しかしなかには、オンラインで生理に関する悩みを相談できる病院も。
婦人科に行くのが難しい人、内診に不安がある人は、このような病院を利用してみましょう。
周囲の人に相談する
病院に行くのが恥ずかしい、行くべきか判断できないという高校生は、まず周囲の人に相談するのも良いでしょう。
特に女性の家族や学校の保健室の先生なら、話しやすいかも。
高校生の生理の悩みはさまざま。無理せず病院や家族に相談しよう
高校生と大人では生理に関して異なる事情・悩みがあります。
体の状態や生活が異なるほか、病院に行くべきかうまく判断できなかったり、生理休暇がなく学校を休みたくても休めなかったりすることもあるからです。
生理痛や生理不順などの悩みがある高校生は、今回の記事を参考に生活習慣の見直しや病院に行くことなどを検討してみてくださいね。