生理痛はなぜ起こる?生理の仕組みや痛みの原因、和らげる方法を紹介
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生理痛がひどいけど、女性だから仕方がない…と諦めていませんか?
そもそも生理痛はなぜ起こるのか、生理の仕組みをしっかり説明できる人は少ないかもしれません。
この記事では、知っておきたい生理の仕組み、生理痛が起こる原因や痛みを和らげる方法を紹介します。
覚えておきたい生理の仕組み
まずは、生理の仕組みについて理解を深めていきましょう。
① 卵巣で卵子ができる
卵子とは、新しい命のもとになるものです。
卵巣のなかで卵子が成長すると、卵管に向かって飛び出します。
これを「排卵」といいます。
② 子宮内膜が厚くなる
排卵があると、子宮のなかでは「子宮内膜」が厚くなっていきます。
子宮内膜とは、卵子と精子が出会って受精卵になった場合に、受精卵を育む役割を担うものです。
③ 子宮内膜がはがれて生理に
排卵が起きても受精卵ができなかった場合、厚くなった子宮内膜は自然とはがれていきます。
「生理」とは、はがれた子宮内膜が血液とともに体の外に排出されることを指します。
生理が終わったあとは、再び卵巣のなかで卵子が成長し、卵管に向かって飛び出す排卵が起こります。
そして、前回の生理が終わってから25〜38日ほどの周期で、次の生理が来るのです。
初めての生理(初潮)は10〜15歳くらいで起こることが多く、小学校高学年から高校生になるくらいまでに迎える人が多いです。
そして50歳前後で閉経を迎えるまで、この生理のサイクルを繰り返します。
生理痛の原因
生理痛が起こる主な原因は、「プロスタグランジン」というホルモンによるものです。
生理中に子宮内膜をはがして体外に排出するには、子宮を収縮させる必要があります。
そして、子宮の収縮に使われるホルモンが、プロスタグランジンです。
プロスタグランジンの分泌量が多すぎる場合、収縮が強くなり、痛みを感じることがあります。
また、血行が悪いとプロスタグランジンがうまく流れていかずに、骨盤周辺に溜まってしまい、生理痛の原因になることもあります。
生理痛は生理が始まって1日目・2日目頃に強く感じ、その後は少しずつ弱まっていく人が多いです。
しかし、学校や会社に行けないなど生活に支障があるレベルの生理痛があったり、以前はなかった生理痛が急にひどくなったりした場合は、月経困難症をはじめとする病気が原因になっている可能性も考えられます。
生理痛で悩んでいる人は自分だけで対処しようとせず、病院に行くことも検討してくださいね。
生理痛の症状
生理痛の症状としては、まず、子宮の収縮に伴う下腹部や腰の痛みが挙げられます。
さらに人によっては、
- 胃の痛み
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 下痢・便秘
- 眠くなる
- ニキビ・肌荒れ
といった体の不調を感じることもあるでしょう。
また、
- イライラする
- 憂鬱な気分になる
- 集中力がなくなる
などの心の不調も、生理痛と同時に見られます。
生理痛は、毎月必ず同じ症状が出るとも限らず、月によって異なる症状が出る場合もあります。
生理痛を和らげるための対処法
ここからは、生理痛を和らげるためになにをすれば良いのか、具体的な対処法を紹介します。
ブランケットやカイロを使う
前述の通り、血行が悪いと生理痛につながることがあります。
体が冷えていると血行不良になりやすいので、生理痛のときはお腹や脚にブランケットをかけたり、カイロを当てたりして温めてみてください。
学校や職場などにロッカーがあるなら、置いておくと安心です。
お風呂に入る
生理痛がひどいとなにをするにも億劫になってしまいますが、できればシャワーで洗うだけでなくお風呂に入ってください。
お風呂で全身を温めることで、血行を良くして生理痛を緩和するほか、リラックス効果も期待できます。
とはいえ、やはり無理は禁物。
以下の記事では生理中のお風呂のメリットと注意点をあわせて紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
軽く体を動かす
軽く体を動かすのも、血行を良くして生理痛を和らげるのに効果的でしょう。
生理中に激しい運動をすると体調を崩す可能性がありますし、生理痛がひどいときは無理をせず、体を休めることをおすすめしますが、余裕があれば、ストレッチなどを行ってみてくださいね。
ツボを押す
生理痛には、ツボを押して血行を促すのも効果的とされています。
- 血海(けっかい)
膝の皿から指3〜4本分ほど上の内側 - 三陰交(さんいんこう)
足首の内側・くるぶしの骨から指3本分ほど上 - 気海(きかい)
おへそから指2本分ほど下
といったツボは、生理痛を和らげたいときにおすすめです。
ゆったりした服を着る
きつい服を身につけていると、血行が悪くなってしまいます。
そのため、生理中はゆったりした服を着ることを心がけ、生理痛があるときは特にタイトな服、ウエストがきつい服、締め付けの強い下着などは避けてくださいね。
生理痛のときにおすすめの食べ物・飲み物
生理痛がひどい人は、普段からバランスの良い食事を心がけましょう。
主食や肉、野菜、果物などの食べ物をバランス良くとることで、体の調子を整えることにつながります。
特に、体を温めて生理痛を和らげるには、以下の食材がおすすめです。
- にんにく
- 生姜
- ネギ
- ニラ
さらに、ホルモンバランスを整えるのに効果的な納豆や豆腐といった大豆製品も良いでしょう。
生理痛を和らげたいときの飲み物としては、豆乳やジンジャーティーなどがぴったりです。
冷たい食べ物・飲み物は体を冷やして血行を悪くする可能性があるので、温かいものにしてくださいね。
生理痛のときは薬を飲むのもあり
ここまでは生理痛を和らげるセルフケアを紹介してきましたが、薬を飲むのもありです。
なかには鎮痛剤を飲むことに良くないイメージを持っている人もいますが、辛いときは無理をせず、薬に頼ってみてください。
また、病院で生理痛に効果的な漢方やピルなどを処方してもらうのもおすすめです。
医師の診察を受ければ自分に合う薬を処方してもらえますし、生理痛のレベルや原因を探り、より良い緩和方法が見つかるかも。
中学生・高校生などは婦人科に行くことにハードルを感じる人もいるかもしれませんが、無理をしたり、自分だけで対処したりする必要はありませんよ。
生理痛を和らげる方法はさまざま!薬や病院にかかることも検討しよう
生理痛の原因は、子宮を収縮させるホルモンや血行不良が挙げられます。
そのため、ツボを推したり軽いストレッチをしたりして血行を良くするほか、体を温め、ホルモンバランスを整える食べ物・飲み物をとるのも、生理痛を和らげるのに効果的です。
しかし、生理痛の症状がひどいときは病気が原因になっていることも。
生理痛がひどいとき、セルフケアでは緩和しないときには、病院で薬を処方してもらうのもおすすめです。
以下の記事では、おすすめのナプキンポーチを紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
さらに以下の記事では、生理中の過ごし方や彼氏への伝え方も紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。