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「電子書籍取次」という言葉があまり聞きなれない方もいるかもしれません。電子書籍取次とは、出版社と電子書籍書店の間に入って仕入れや販売の役割を果たす機能のことです。ここでは、この電子書籍取次について、より詳しく説明していくとともに、メジャーな出版取次をご紹介していきます。電子書籍は取次なしでも、電子書籍書店に販売が可能ですが、個人で行うと大変な手間になることもあります。電子書籍を販売するなら、電子書籍取次のプロに任せるのが良いですよ。
電子書籍取次とは?電子書籍の出版取次とは?
電子書籍取次とは、つまり電子書籍の出版取次のことです。出版社から預かった電子書籍データを電子書籍ストアに販売する取次サービスを行う会社のことです。
・電子書籍取次のサービス
出版社は電子書籍取次に電子書籍のデータさえ渡せば、電子書籍取次がスマホ形式、電子書籍端末形式、パソコン形式など、各ディバイスに対応した形式に変換してくれるので、出版社の中でこのような作業を行う社員を減らすこともできます。また、出版社にとって、大きな手間となる、電子書籍ストアからの集金管理や、著作権の管理なども電子書籍取次がサービスとして行うので、非常に便利です。
・電子書籍取次のメリット
電子書籍の場合、紙の書籍のように輸送などがないため、出版取次が必要ないのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、まだまだ書籍の売上の中で、紙の書籍に比べて、売上率が高くない電子書籍に、多くの人員を割けない会社や、電子書籍という新しい事業に対応できる社員がいない場合などには、特に電子書籍取次が重要になってくるのです。また、Kindle、楽天Kobo、モビぶっくなどの電子書籍ストアは日本で使用されているものだけで、100以上あります。これら1つ1つの電子書籍ストアにアプローチしていくのは、出版会社にとって困難であり、電子書籍取次が活躍するのですね。
出版取次協会とは?
出版取次協会とは、正式名称で「一般社団法人 日本出版取次協会」のことです。この出版取次協会は「取協」と省略されて呼ばれることもあります。元々は文部科学省と経済産業省の共管でした。紙の書籍の輸送条件の最適化を検討したり、発売日についての研究・改善や、再販制度の拡大や実績向上も行っています。その他、子どものための読書推進や、青少年のために健全な書籍が流通するようにも取り組んでいます。個々の出版取次会社では対応が難しい取り組みや研究を行っているのが出版取次協会なのですね。
出版デジタル機構はメディアドゥに社名変更
電子書籍取次といえば、出版デジタル機構の名前を挙げられる方も多いでしょう。しかし、実は出版デジタル機構は、2019年3月1日付で、社名をメディアドゥに変更しています。商号として、株式会社出版デジタル機構という名前は残っていますが、株主は株式会社メディアドゥホールディングスです。
電子書籍の出版取次一覧
ここでは、電子書籍の出版取次を行っている会社を一覧で紹介していきます。
・電子書籍の出版取次①メディアドゥ
株式会社メディアドゥは、主な事業として、電子書籍流通事業を行っています。電子書籍流通事業つまり電子書籍取次の事業では、日本だけでなく、海外への電子書籍の流通にも取り組んでいます。さらに、取り扱っている電子書籍の量は業界最多で、近年成長が著しく注目されている電子書籍取次でもあります。
・電子書籍の出版取次②クリーク・アンド・リバー
株式会社クリーク・アンド・リバーは、Web、ゲーム、広告・出版と様々な事業を展開している会社です。電子書籍取次も事業の1つで、出版社が抱える膨大な書籍をコンテンツごとに一元管理するサービスを行っています。出版社にとって、電子書籍販売に関わる運営コストの削減になるサービスです。
・電子書籍の出版取次③ブックリスタ
株式会社ブックリスタは電子書籍に関わる、さまざまなサービスを展開している会社です。電子書籍の取次だけでなく、電子書籍配信のプラットフォームも提供しています。ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞社が共同で出資してできた企業です。
・電子書籍の出版取次④モバイルブック・ジェーピー
株式会社モバイルブック・ジェーピーは、電子書籍取次の事業を行う会社であり、KADOKAWAや学研ホールディングスなどの多くの有名企業が株主となっている企業でもあります。2006年から電子書籍取次の事業を開始したにも関わらず、すでに電子書籍取次の中で有名企業となっています。
電子書籍の取次から電子書籍サイト、電子書籍アプリへ
こういった電子書籍の出版取次を経て、電子書籍サイトや電子書籍アプリへと作品が配信されるようになります。最後に、電子書籍サイトと電子書籍のアプリをそれぞれ紹介していきましょう。
・電子書籍サイト「モビぶっく」
電子書籍サイト「モビぶっく」では漫画や小説など、幅広いジャンルで電子書籍が配信されています。気になる作品を1冊ずつ購入することも可能なので、欲しい本だけを手に入れることも。お得に購入するなら月額会員になって、2か月目以降のポイント加算を獲得するのがおすすめです。本好きの読書家なら、毎月必ず本代は出てしまいますよね。そこにおまけでポイントが加算されるなら、月額料金以上に本を購入することができます。無料で試し読みなどができるサービスもありますので、チェックしてみましょう。
・電子書籍アプリ「kindle」
電子書籍アプリ「kindle」はAmazonが運営しています。普段からAmazonで買い物をしている、ネット通販はAmazonしか利用しないという人は、kindleで電子書籍を購入するのもいいですね。kindle専用の電子書籍リーダーもあるので、こだわりたい人にはおすすめです。作品によってはたまにセールで安くなって売られていることがあります。定価ではなかなか手を出しにくいという人は、kindleのセールを狙って安くなっている作品をっ購入していくという方法もありますよ。
電子書籍取次とは?まとめ
出版社や電子書籍ストアの関係者の方以外であれば、電子書籍取次というワードにあまり聞き覚えのなかった人も多いかもしれません。電子書籍取次とは、電子書籍データの形式変換から、集金管理、著作権の管理まで行う会社のことですね。こういった電子書籍の出版取次を経て、モビぶっくやkindleなどの電子書籍サイト、電子書籍アプリに本が配信されていくのです。
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