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電子書籍の普及率はどれくらい?電子書籍利用の問題点や普及率が上がらない理由

日本・海外の電子書籍普及率はどれくらい?

日本・海外の電子書籍普及率はどれくらい?

電子書籍を利用した事がありますか?本を読むのが好きな人も、苦手な人も、「電子書籍」というワードを一度は耳にした事があるのではないでしょうか。今回は、日本での電子書籍普及率が上がらない理由や問題点、海外の電子書籍普及率や、電子書籍リーダーの普及率についてもまとめてみました。

電子書籍の普及率はどれくらい?

日本における電子書籍の普及率は2018年で3~4割ほどと言われています。若い世代の普及率が高く、年齢層が高いと電子書籍の普及率は下がる傾向にあります。書籍全体のうち、紙の本と電子書籍の利用割合は紙の本5:電子書籍1くらいの割合です。スマートフォンやタブレットが普及している現代でも、電子書籍の普及率は紙媒体よりも低いようです。

電子書籍の普及率が上がらないのには理由がある

電子書籍の普及率が上がらない理由には、供給者側(出版社)と需要者側(利用者)とそれぞれに問題があります。大きな理由としては、供給者側ではコストの問題が大きく、需要者側では、利用者のいまだに紙媒体の本が好まれる現状があります。それでは、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

出版社側から見る電子書籍の普及率が上がらない理由

出版社側から見る電子書籍の普及率が上がらない理由は大きく3つあります。どちらもコストの問題が大きいのですが、この問題は今後普及率が緩やかにでも上昇すれば、解決していくのではないかと思われます。

電子書籍の普及率が上がらない理由①コストがかかる

本をデータ化して電子書籍にするにはコストがかかります。そのコストは紙の本を作るより高くなります。紙代やインク代がかからないから安くなるだろうと思いがちですが、電子書籍として、データ化するにはそれなりの技術とコストを必要とします。出版社にとって、電子書籍は紙の書籍よりも利益が少ないため、電子書籍の出版数も少なくなり、結果として普及率が上がりにくくなっているようです。

電子書籍の普及率が上がらない理由②電子化できない

2つ目の理由として、電子書籍化したくてもできない場合があります。例えば印刷会社が電子出版に対応していない場合。データを渡してもデータ化することができません。これを出版社が自社で行おうとすると、莫大な経費がかかってきます。また、もともと紙媒体で出版されていた本を電子書籍化するには、著者の許可が必要になります。新しく出版された本は電子書籍化されても、過去に出版済みの書籍については、契約問題から電子書籍化に時間がかかるという点があります。

電子書籍の普及率が上がらない理由③利益が少ない

3つ目の理由として、出版社と書店との取り分の問題があります。本が1冊売れると、出版社に〇割、書店に△割、と取り分が決まっています。これは、出版社と書店との長年の付き合いで築き上げてきた割合となるわけですが、電子書籍に置き換えると書店は電子書籍配信サイトになります。実は電子書籍ではこのプラットフォームの取り分が大きいと言われています。今までの信頼で出版社側に大きく取り分があった書店と、電子書籍プラットフォームの取り分(利用手数料)を比べると出版社にしてみれば電子書籍は利益が出にくいものなのです。

利用者側から見る電子書籍の普及率が上がらない理由

利用者側から見る電子書籍の普及率が上がらない理由は2つあります。どちらの理由にも共通して言えるのは、読書好きは「本」が好きということのようです。

電子書籍の普及率が上がらない理由①紙の本にこだわる

読書好きの人にとって、紙の本は特別です。装丁や紙質、帯やインクの匂いなど、紙の本特有の性質が好きな人が多いのが現状です。このことから、本を買うなら電子書籍よりも紙媒体を選ぶ人が多いのです。

電子書籍の普及率が上がらない理由②電子書籍リーダーの価格の高止まり

また、電子書籍リーダーが高いということも、普及率が上がらない理由となっています。比較的安価な電子書籍リーダーとして知られるAMAZONの Kindleシリーズでも1万円前後の価格です。書籍の値段は紙でも電子でも同じであれば、電子書籍リーダー分の金額はどこで相殺されるのでしょうか。すでに持っているタブレットやスマホで見るのもいいですが、端末の容量が圧迫されてしまうため、電子書籍を選ばないという人も多いようです。電子書籍リーダーを買って電子書籍を読みたいという利点が大きくなれば、もっと電子書籍の普及率は上がるのかもしれませんね。

電子書籍リーダーの普及率はどれくらい?

では、電子書籍リーダーの普及率はどれぐらいなのでしょうか。2018年に総務省が発表している各家庭での電子リーダー利用率は6.1%。「家にあるが使っていない」を合わせても16.4%であり、電子書籍リーダーの普及率はとても低いといえます。

海外の電子書籍の普及率は?

海外での電子書籍の普及率はどうでしょうか。総務省の平成28年度情報通信白書(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/pdf/index.html)によると海外の電子書籍の先進国といわれるアメリカでの普及率は51.9%と言われていて、日本は24.2%なので倍近く普及率が違うことが分かります。海外でも同じアジアだと韓国が53%、中国では83.2%と日本の電子書籍普及率が低いことがよくわかるかと思います。

まとめ

電子書籍や電子書籍リーダーの普及率を見てきましたが、国内での市場規模は緩やかに増加しています。今後、増加を続けることで、コスト面の問題が解決し、紙媒体の読書世代が移行することで、ますます電子書籍の普及率は高くなっていくことが予想されます。

学校の教科書が電子化され、ランドセルの中には電子書籍リーダーのみという未来は近いのかもしれませんね。

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